AI画像生成に対応しているサイトの特徴
AI画像とは入力したテキストやデータに該当する画像を生成できるAI技術です。たとえば「美しい海辺の日の出」というテキストプロンプトを入力すると、その内容に適した画像を作成できます。
AI画像生成に対応しているサイトを活用することで、文章を使って意図した画像を生成できるのが特徴。なかには、ジャンルやスタイルに捉われずさまざまな画像を作成できるサイトもあります。
近年はAI画像生成に対応しているサイトを使って、SNSアカウントのイラストやヘッダーを作成する手段としても活用されています。
AIで画像生成できる仕組み
プロンプトから画像を生成できる理由として、主に「ディープラーニング」というAI技術が関係しています。ディープラーニングは人工知能が大量のデータを分析し、複雑なパターンや関連性を自ら学習する技術です。
このプロセスによりAIはさまざまなタイプの画像やテキストから情報を吸収し、新しい画像を生成するための知識として蓄積します。
この学習プロセスには、広範な画像とテキストが含まれる大規模データセットが使用されます。これらのデータセットにはさまざまなスタイルやテーマ、コンテキストの画像が含まれています。
AIはこれらのデータから特定のプロンプトに対応するイメージをどのように描き出すべきかを学習します。その結果としてユーザーが要求する多様でユニークな画像を生成する能力を身につけます。
画像生成AIを使える無料サイトまとめ
Image Creator(旧Bing Image Creator)
Image Creatorは文章から画像を生み出すAIツールです[1]。Microsoft Edgeのサイドバーからすぐにアクセスでき、特定の指示文を入力することで手軽に画像を生成できます。
Image Creatorの主な機能は下記の通りです。
- AI技術:テキストベースの指示から画像を創出するAIを採用。
- 多言語サポート:100種類以上の言語で利用可能。
- 加速トークン:画像作成を迅速化するためのワンタイムトークン(ブースト)を提供。
また、Image Creatorは枚数制限がないのも魅力のひとつ。Open AI社が提供している高性能なAI画像生成サービス「DALL-E 3」を採用しており、精度の高い画像を多数生成できます。
実際に作成した画像は下記の通りです。
Image Creatorより
Canva
Canvaは画像編集ソフトですが、AI画像を生成するアプリを複数搭載しています。[2]Canvaに搭載されている各アプリ名と特徴は下記の通りです。
- Magic MediaのText to Image:非常に精密でリアルな画像生成が可能です。プロンプトに基づいて画像を生成し、特定の修飾子や属性を使用することで画像のスタイルや特性を細かく調整できます。
- DALL·E by OpenAI:OpenAIによるDALL·Eは、詳細な説明から現実に近いイメージを生成する能力を持っています。ユーザーは初回6回まで無料で利用でき、Canva Proにアップグレードすると月に50回まで使用可能です。
- Imagen by Google Cloud:入力されたテキストに基づいて画像を生成するAIアプリ。1ヶ月に6回まで無料で利用でき、Canva Proへのアップグレードすると月に50回まで利用可能です。
Canvaより
上記はDALL-Eを使ってA画像を作成した結果です。「秋田犬の画像を作ってください。」というプロンプトに対して、手書きのような画像が生成されました。さらに詳しくプロンプトを入力することで、よりリアルな画像を生成することも可能でです。
Adobe Firefly
Adobe Fireflyは、 2023年3月にβ版としてリリースされた画像生成AI。[3]Adobeが保有しているデータの販売プラットフォームである「Adobe Stock」の画像データや、著作者が許諾したデータのみ学習して画像を生成するため、著作権フリーで利用できます。
Adobe Fireflyを使うとどのような画像が作れるのか試してみました。
Adobe Fireflyより
「秋田犬の画像を作ってください。」というプロンプトに対して上記の画像を作成してくれました。AI画像の中でも比較的高精度の画像を生成できているのではないでしょうか。
画面右のサイドバーから画像スタイルを変更したり、生成できる画像の枚数を調節したりすることも可能です。
SeaArt
SeaArtはStable Diffusionをベースにしており、高品質な画像を生成できる画像生成AIサイト。[4]写真のようなリアルな人物や風景、特定のイラストスタイルなど多彩なモデルを選択できる機能を提供しています。
SeaArtの特徴は下記の通りです。
- LoRA(Low-Rank Adaptation): 生成された画像の微調整に適しており、特定の人物やキャラクターを指定してカスタマイズされた画像を生成できる機能です。
- img2img機能:既存の画像を基にして、その画像を新しいビジュアルに変換する機能です。この機能を使うことで元の画像を新しいコンセプトやスタイルに合わせて変更できます。
- コントロールネット:プロンプト以外の方法で画像を細かく制御できます。たとえば、参照される画像から線画を取り出して塗り方を変更したり、画質を向上させるなどの調整が可能です。
SeaArtはクレジット制を採用しており、無料会員は初めに150クレジット付与されます。1回のAI画像生成で2~4クレジット消費されるので、無料会員でも約30回ほど利用することが可能です。
SeaArtより
SeaArtで「秋田犬の画像を作ってください。」というプロンプトを実行した画像は上記の通りです。
Picsart
Picsartは世界中のユーザーに愛用されている高機能な画像・動画編集アプリ。基本的な編集機能からより高度な機能に至るまで、多種多様なツールを提供しています。[5]
AI画像生成機能も備えており、SNS認証することで無料で利用可能。日本語のプロンプトにも対応しています。Picsartが備えている主な機能は下記の通りです。
- リプレイ機能:ほかのユーザーが作成した加工方法を参照し、それを自分の画像に応用できる便利な機能です。
- コラージュ機能:複数の写真を組み合わせてひとつのコラージュを作成でき、クリエイティブな表現が楽しめます。
- 写真の切り抜き:特定の部分を切り抜いて、画像をより注目すべき部分に集中させる加工が行えます。
上記のように画像編集機能を豊富に備えているため、Picsartひとつで画像の生成から編集まで対応できるのが魅力です。
Picsartより
上記はPicsartのAI画像生成機能で作成した画像です。「秋田犬の画像を作ってください。」というプロンプトに対して、さまざまな視点からの秋田犬を出力できました。
生成した画像を右側のパレットに移動し、その場で編集することも可能です。
MyEdit
MyEditはAIを駆使したオンラインの画像・音声編集サービス。プロンプトに適したアニメ調の画像を作成できる機能も備えています。[6]
ほかにもAI技術を利用して画像を高解像度化したり、音声をクリアにするなど高度な編集作業も手軽に行うことが可能。商用利用にも対応しており、幅広い用途で活用できる点が特徴です。
MyEditはクレジット制を採用しており、1回の利用で2クレジット消費します。MyEditにSNSアカウントで登録すると、はじめに10クレジット付与されます。
また、MyEditにアクセスすると1日3クレジットもらうことが可能。受取日から1か月間有効です。
MyEditより
Gemini
Geminiは2023年12月にGoogle AIにより発表された大型言語モデル。[7]2024年2月にBardという名称からGeminiという名称へ変更されました。
GeminiはテキストやAI画像生成、翻訳、質問応答など多岐にわたる機能を備えているのが特徴。AI画像生成機能に関しては日本語に対応していないため、英語での入力が求められます。
利用するにはGoogleアカウントが必要。AI画像生成の枚数制限はないため、多数の画像を作成できるのが魅力です。GeminiでAI画像を生成した結果は下記の通りです。
Geminiより
DreamStudio
DreamStudioはStability AI社が提供する「Stable Diffusion」を基にした画像生成AIサービスです。[8]プロンプトを入力することで簡単に画像を生成でき、画像の生成条件を詳細に設定できるのが特徴です。
また、ユーザーインターフェースは使いやすく設計されているのも魅力のひとつ。DreamStudioの主な機能は下記の通りです。
- ネガティブプロンプト:画像に含めたくない要素を指定できます
- 参考画像:参考にするイメージ画像をアップロードすることも可能です
- 解像度の調整:画像の解像度を調整できます
- 画像枚数の設定:生成する画像の枚数を設定できます
- 高度な設定項目:画像のサイズやプロンプトへの忠実度を調整できます
DreamStudioはクレジット制を採用しており、アカウント作成時に25クレジットが付与されます。
実際に使ってみたところ、1回のプロンプトで1枚生成すると0.23クレジット消費し、4枚だと0.9クレジット消費しました。1度に生成する枚数によって消費量が異なるようです。
日本語には対応していないため、英語でのプロンプト入力が求められます。実際に作成したAI画像は下記の通りです。
DreamStudioより
RenderNet
RenderNetは高度なAIを駆使してリアルなキャラクターやバーチャルインフルエンサーを生成するツールです。[9]ユーザーはキャラクターの顔やポーズ、服装を自由にカスタマイズ可能で、さまざまなシーンに合わせた画像を作成できます。
無料プランも提供しており、初めてのユーザーでも気軽に利用開始できる点が魅力です。RenderNetの機能は下記の通りです。
- モーションライブラリ:多彩なアニメーションやポーズが用意されており、キャラクターに様々な動きを付加できます。
- テクスチャ編集:服装や肌のテクスチャを詳細に編集し、よりリアルなビジュアルを実現します。
- カスタマイズ自由度:顔の形、目の色、髪型など、細部にわたり自由なカスタマイズが可能です。
これらの機能によって自分だけのオリジナルキャラクターを簡単に創出し、さまざまなメディアで活用することができます。
Stylar
StylarはAIを活用した画像生成ツールで、テキストや既存の画像から新しい画像を生成できます。[10]本ツールはプロンプトを使用した画像編集に強く、テキストから画像を作ったり一部分だけ変更したりとカスタマイズできるのが特徴です。
無料プランでは初めに200クレジットが付与され、約50枚ほど画像を生成可能。商用利用は有料プランから可能です。Stylarの主な機能は下記の通りです。
- テキストから画像生成:プロンプトに基づいて画像を自動生成します。
- 画像から画像生成:既存の画像を元に新たなビジュアルを創出することができます。
- 顔部分の編集:画像内の顔部分だけを変更する特殊な編集が可能です。
上記の機能により独自のビジュアルコンテンツを簡単に作成できるのがStylarの魅力です。
日本語に対応している無料の画像生成AIサイト6選
無料の画像生成AIサイトの中から、日本語のプロンプトに対応しているサイトをまとめましました。
Image Creator(旧Bing Image Creator)
Image Creatorは文章から画像を生み出すAIツールです[1]。Microsoft Edgeのサイドバーからすぐにアクセスでき、特定の指示文を入力することで手軽に画像を生成できます。
Image Creatorの主な機能は下記の通りです。
- AI技術:テキストベースの指示から画像を創出するAIを採用。
- 多言語サポート:100種類以上の言語で利用可能。
- 加速トークン:画像作成を迅速化するためのワンタイムトークン(ブースト)を提供。
また、Image Creatorは枚数制限がないのも魅力のひとつ。Open AI社が提供している高性能なAI画像生成サービス「DALL-E 3」を採用しており、精度の高い画像を多数生成できます。
実際に作成した画像は下記の通りです。
Image Creatorより
Canva
Canvaは画像編集ソフトですが、AI画像を生成するアプリを複数搭載しています。[2]Canvaに搭載されている各アプリ名と特徴は下記の通りです。
- Magic MediaのText to Image:非常に精密でリアルな画像生成が可能です。プロンプトに基づいて画像を生成し、特定の修飾子や属性を使用することで画像のスタイルや特性を細かく調整できます。
- DALL·E by OpenAI:OpenAIによるDALL·Eは、詳細な説明から現実に近いイメージを生成する能力を持っています。ユーザーは初回6回まで無料で利用でき、Canva Proにアップグレードすると月に50回まで使用可能です。
- Imagen by Google Cloud:入力されたテキストに基づいて画像を生成するAIアプリ。1ヶ月に6回まで無料で利用でき、Canva Proへのアップグレードすると月に50回まで利用可能です。
Canvaより
上記はDALL-Eを使ってA画像を作成した結果です。「秋田犬の画像を作ってください。」というプロンプトに対して、手書きのような画像が生成されました。さらに詳しくプロンプトを入力することで、よりリアルな画像を生成することも可能でです。
Adobe Firefly
Adobe Fireflyは、 2023年3月にβ版としてリリースされた画像生成AI。[3]Adobeが保有しているデータの販売プラットフォームである「Adobe Stock」の画像データや、著作者が許諾したデータのみ学習して画像を生成するため、著作権フリーで利用できます。
Adobe Fireflyを使うとどのような画像が作れるのか試してみました。
Adobe Fireflyより
「秋田犬の画像を作ってください。」というプロンプトに対して上記の画像を作成してくれました。AI画像の中でも比較的高精度の画像を生成できているのではないでしょうか。
画面右のサイドバーから画像スタイルを変更したり、生成できる画像の枚数を調節したりすることも可能です。
SeaArt
SeaArtはStable Diffusionをベースにしており、高品質な画像を生成できる画像生成AIサイト。[4]写真のようなリアルな人物や風景、特定のイラストスタイルなど多彩なモデルを選択できる機能を提供しています。
SeaArtの特徴は下記の通りです。
- LoRA(Low-Rank Adaptation): 生成された画像の微調整に適しており、特定の人物やキャラクターを指定してカスタマイズされた画像を生成できる機能です。
- img2img機能:既存の画像を基にして、その画像を新しいビジュアルに変換する機能です。この機能を使うことで元の画像を新しいコンセプトやスタイルに合わせて変更できます。
- コントロールネット:プロンプト以外の方法で画像を細かく制御できます。たとえば、参照される画像から線画を取り出して塗り方を変更したり、画質を向上させるなどの調整が可能です。
SeaArtはクレジット制を採用しており、無料会員は初めに150クレジット付与されます。1回のAI画像生成で2~4クレジット消費されるので、無料会員でも約30回ほど利用することが可能です。
SeaArtより
SeaArtで「秋田犬の画像を作ってください。」というプロンプトを実行した画像は上記の通りです。
Picsart
Picsartは世界中のユーザーに愛用されている高機能な画像・動画編集アプリ。基本的な編集機能からより高度な機能に至るまで、多種多様なツールを提供しています。[5]
AI画像生成機能も備えており、SNS認証することで無料で利用可能。日本語のプロンプトにも対応しています。Picsartが備えている主な機能は下記の通りです。
- リプレイ機能:ほかのユーザーが作成した加工方法を参照し、それを自分の画像に応用できる便利な機能です。
- コラージュ機能:複数の写真を組み合わせてひとつのコラージュを作成でき、クリエイティブな表現が楽しめます。
- 写真の切り抜き:特定の部分を切り抜いて、画像をより注目すべき部分に集中させる加工が行えます。
上記のように画像編集機能を豊富に備えているため、Picsartひとつで画像の生成から編集まで対応できるのが魅力です。
Picsartより
上記はPicsartのAI画像生成機能で作成した画像です。「秋田犬の画像を作ってください。」というプロンプトに対して、さまざまな視点からの秋田犬を出力できました。
生成した画像を右側のパレットに移動し、その場で編集することも可能です。
MyEdit
MyEditはAIを駆使したオンラインの画像・音声編集サービス。プロンプトに適したアニメ調の画像を作成できる機能も備えています。[6]
ほかにもAI技術を利用して画像を高解像度化したり、音声をクリアにするなど高度な編集作業も手軽に行うことが可能。商用利用にも対応しており、幅広い用途で活用できる点が特徴です。
MyEditはクレジット制を採用しており、1回の利用で2クレジット消費します。MyEditにSNSアカウントで登録すると、はじめに10クレジット付与されます。
また、MyEditにアクセスすると1日3クレジットもらうことが可能。受取日から1か月間有効です。
MyEditより
References
- ^ Image Creator. https://designer.microsoft.com/image-creator, (参照 2024-03-18).
- ^ Canva. https://www.canva.com/your-apps/AAFrkF1ri7s/dall%C2%B7e, (参照 2024-03-18).
- ^ Adobe Firefly. https://www.adobe.com/jp/products/firefly.html, (参照 2024-03-18).
- ^ SeaArt. https://www.seaart.ai/ja, (参照 2024-03-18).
- ^ PicsArt. https://picsart.com/create/editor?category=miniapps&app=t2i, (参照 2024-03-18).
- ^ MyEdit. https://myedit.online/en/photo-editor, (参照 2024-03-18).
- ^ Gemini. https://gemini.google.com/app, (参照 2024-03-18).
- ^ DreamStudio. https://beta.dreamstudio.ai/generate, (参照 2024-03-18).
- ^ RenderNet. https://trends.codecamp.jp/blogs/media/rendernet, (参照 2024-05-30).
- ^ Stylar. https://trends.codecamp.jp/blogs/media/stylar-ai, (参照 2024-05-30).
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