8コアCPUとは？意味をわかりやすく簡単に解説

公開：2025年11月7日更新：2025年11月7日

CodeCampが提供するDX人材育成が可能なプログラミングやITが学べる公開講座

8コアCPUとは
物理コアと論理コアの違い
マルチスレッド処理における動作原理

8コアCPUとは

8コアCPUとは、1つのプロセッサパッケージ内に、8個の独立した処理コアを搭載したマルチコアプロセッサのことです。各コアが個別にプログラムの命令を実行できるため、複数のタスクを同時並行での処理が可能になります。

従来のシングルコアプロセッサでは、1つのコアが全ての処理を順番に実行していましたが、8コアCPUでは8つのコアが作業を分担します。動画編集やゲーム実行、ウェブブラウジングなどを同時に行っても、各コアが異なるタスクを担当するため快適な動作環境を維持できます。

【PR】プログラミングや生成AIを無料で学べる「コードキャンプフリー」

物理コアと論理コアの違い

物理コアとは、実際にCPUチップ上に存在する独立した演算回路のことで、8コアCPUには8つの物理コアが搭載されています。一方、論理コアはハイパースレッディング技術などにより、1つの物理コアを仮想的に2つのコアとして動作させたものです。

項目	物理コア	論理コア
定義	実在する演算回路	仮想的な処理単位
8コアCPUの数	8個	16個(HT有効時)
処理能力	完全に独立した性能	物理コアを共有
タスクマネージャ表示	実コア数として表示	スレッド数として表示

インテルのCore i7プロセッサなどでハイパースレッディングが有効な場合、8個の物理コアが16個の論理コアとして認識されます。ただし、論理コアは物理コアほど完全な独立性はなく、同一物理コア内の2つの論理コアは、実行ユニットやキャッシュメモリを共有するため、処理性能は物理コアの約1.3倍程度にとどまります。

マルチスレッド処理における動作原理

マルチスレッド処理では、1つのプログラムを複数のスレッドと呼ばれる実行単位に分割し、各コアに割り振って同時実行します。オペレーティングシステムのスケジューラが、各スレッドをどのコアで実行するかを動的に決定し、負荷を均等に分散させる仕組みです。

処理段階	動作内容
スレッド生成	プログラムが複数の実行単位に分割される
スケジューリング	OSが各スレッドをコアに割り当てる
並列実行	8つのコアが同時にスレッドを処理
同期処理	スレッド間でデータを共有・調整
結果統合	各コアの処理結果を1つにまとめる

動画エンコーディングソフトウェアを例にすると、1本の動画ファイルを8つのセグメントに分割し、各コアが担当セグメントを並行してエンコードします。全てのコアが処理を完了した後、8つのセグメントを結合して最終的な出力ファイルを生成するという流れです。シングルコアと比較して、理論上は最大8倍の処理速度向上が期待できます。

※上記コンテンツの内容やソースコードはAIで確認・デバッグしておりますが、間違いやエラー、脆弱性などがある場合は、コメントよりご報告いただけますと幸いです。