スプレッドシートのSTANDARDIZE関数とは
STANDARDIZE関数は、Googleスプレッドシートで確率変数の正規化された値を計算するための統計関数です。この関数は、平均と標準偏差が既知の分布において、特定の値がどの程度標準化されているかを数値で示します。
正規化処理により、異なるスケールや単位を持つデータセット間での比較が可能になります。標準化された値はZ値とも呼ばれ、データが平均からどれだけ標準偏差分離れているかを表現できます。
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基本構文と引数の詳細仕様
STANDARDIZE関数の基本構文では、3つの必須引数を指定する必要があります。第1引数のvalueには正規化したい確率変数の値を入力し、第2引数のmeanには分布の平均値を設定します。
=STANDARDIZE(値, 平均, 標準偏差)
第3引数のstandard_deviationには分布の標準偏差を指定し、すべての引数は数値またはセル参照で入力できます。関連する統計関数として、平均値の計算にはAVERAGE関数、標準偏差の計算にはSTDEV関数を組み合わせて使用することが推奨されています。
引数に文字列や空白セルを指定した場合、エラーが発生するため数値データの入力が必要です。計算結果は正の値、負の値、またはゼロのいずれかになり、平均値と同じ場合は0が返されます。
実用的なサンプルコードと計算例
具体的な使用例として、テストの得点が96点で平均点が80点、標準偏差が6.7の場合の標準化値を計算してみます。この場合、STANDARDIZE関数を使用して個人の成績が全体に対してどの位置にあるかを数値化できます。
=STANDARDIZE(96, 80, 6.7)
セル参照を使用する場合、A2セルに得点、A3セルに平均、A4セルに標準偏差が入力されている状況では上記のような数式になります。計算結果は約2.39となり、これは平均より約2.39標準偏差分高い得点であることを示しています。
複数のデータを一括処理する際は、範囲指定やARRAYFORMULA関数との組み合わせも可能です。実際のデータ分析では、品質管理や学術研究において、異常値の検出や比較分析に活用されています。
※上記コンテンツの内容やソースコードはAIで確認・デバッグしておりますが、間違いやエラー、脆弱性などがある場合は、コメントよりご報告いただけますと幸いです。
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