スプレッドシートのT.INV関数とは
T.INV関数は、Googleスプレッドシートで提供される統計関数の一つで、t分布の片側分布における負の逆関数を計算する機能を持ちます。この関数は、統計分析や仮説検定において、特定の確率値と自由度に基づいてt値を求める際に使用されるものです。
英名ではnegative inverse of the one-tailed TDIST functionと言われており、t分布の片側検定における逆計算を実行します。この関数は、主に統計的推論や信頼区間の計算において重要な役割を果たしており、データ分析の精度向上に貢献しています。
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T.INV関数の基本構文と引数仕様
T.INV関数の基本構文はT.INV(probability, degrees_freedom)の形式で記述し、2つの必須引数を指定する必要があります。第一引数のprobabilityはt分布に関連する確率値を示し、0より大きく1より小さい数値でなければならない制約があります。
T.INV(0.35, 1)
T.INV(A1, A2)第二引数のdegrees_freedomは自由度の数を表し、1以上の値を指定する必要があります。整数以外の値が提供された場合、計算時に整数に切り捨てられて処理される仕様になっています。
T.INV関数の実際の計算例と使用場面
実際の使用例として、確率値0.05757と自由度45を指定したT.INV関数の計算が挙げられ、統計的な意味を持つt値が算出されます。この計算結果は、仮説検定や信頼区間の設定において、臨界値や境界値を決定する際の重要な指標として活用できます。
T.INV(0.05757, 45)関数の引数には数値または数値が格納されたセル参照を使用でき、他の統計関数と組み合わせることで高度な分析が可能になります。T.INV関数はTDIST関数の片側分布における負の逆関数として設計されており、両側分布の逆関数を計算するTINV関数とは異なる機能を持っています。
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