スプレッドシートのTDIST関数とは
TDIST関数は統計解析においてスチューデントのt分布における確率値を計算するための重要な統計関数です。この関数はGoogleスプレッドシートの統計関数カテゴリに含まれており、仮説検定や統計的推測において頻繁に使用される関数の一つです。
関数の基本構文はTDIST(x, degrees_freedom, tails)
の形式で記述され、入力値xに対するt分布の累積確率を算出します。この関数はサンプルサイズが小さい場合や母集団の標準偏差が未知の場合の統計分析において特に有効性を発揮するものです。
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TDIST関数の引数設定方法
第1引数のxは分析対象となる入力値を指定し、第2引数のdegrees_freedomは自由度の値を数値で設定します。自由度はサンプルサイズから1を減じた値として算出され、t分布の形状を決定する重要なパラメータとなります。
=TDIST(2.5, 29, 2)
第3引数のtailsは分布の片側検定か両側検定かを指定する数値で、1を指定すると片側分布、2を指定すると両側分布の計算を実行します。この設定により仮説検定の種類に応じた適切な確率値の算出が可能になります。
TDIST関数の実際の計算例
実際の使用例として「TDIST(0.5, 1, 2)」のような形式で関数を記述し、入力値0.5、自由度1、両側検定の条件下でのt分布確率を算出できます。この計算結果は統計的有意性の判定や信頼区間の設定に直接活用されるデータです。
=TDIST(A2, 30, 1)
=TDIST(1.96, 99, 2)
関数の戻り値は0から1の範囲の確率値として出力され、統計的仮説検定における有意水準との比較判定に使用されます。セル参照を使用した「TDIST(A2, 30, 1)」のような記述により、動的なデータ分析や大量データの一括処理も効率的に実行できるのです。
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