株式会社ハイクリは、ファッション・アパレル業界向け在庫管理・需要予測AI SaaS「Vestory(ベストリー)」において、あらゆるフォーマットのExcelファイルをそのまま取り込めるアップロード機能への標準対応を発表しました。
VestoryにおけるExcelフォーマット標準対応の背景と課題
「Vestory(ベストリー)」は、AIが需要を先読みして最適な発注を自動提案することによって、売上と利益を高めながら資金の流れを改善するAIエージェントです。予測・提案の精度は、入力されるデータの鮮度と正確さ、そして取り込めるデータの量に大きく左右されます。
従来もExcelファイルの取り込み自体は可能でしたが、各社固有のフォーマットに合わせた個別の導入開発が必要でした。販売や在庫、発注の実績は事業者ごとに異なる形式で管理されているため、フォーマットの違いがデータ活用開始までのハードルとなり、導入期間が長期化する要因にもなっていました。今回の標準対応は、こうした課題を解消するものです。
Vestoryの標準対応における主な内容と活用イメージ
Vestoryでは、あらかじめデータ項目のマッピングを定義しておくことで、各社が従来使用しているフォーマットのExcelファイルをアップロードページからそのまま取り込めるようになりました。個別開発を介さずに利用できるため、既存の業務フローを変えることなく、保有するデータを需要予測や在庫管理に活用できます。
主なメリットは、以下の3点です。
- 既存のExcelフォーマットをそのまま利用可能
- フォーマットごとの個別開発が不要になり導入期間を短縮
- より多くのデータをVestoryへ反映し、需要予測・発注判断に活用できる
同機能の標準対応により、事業者は短期間でVestory(ベストリー)を導入し、既存の運用を維持したまま、需要予測の確認や発注判断といった付加価値の高い業務に取り組めます。
Vestory(ベストリー)サービス概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| サービス名 | Vestory(ベストリー) |
| 提供元 | 株式会社ハイクリ |
| カテゴリ | ファッション・アパレル業界向け在庫管理・需要予測AI SaaS |
| 主な機能 | SKU別の販売見通しに基づく発注判断・在庫管理支援 |
| 今回の対応 | あらゆるフォーマットのExcelアップロードに標準対応 |
| 所在地 | 東京都中野区中央4丁目4-2ヘリオス6新中野4階 |
| 代表者 | 兼松洋輔氏 |
| 設立 | 2024年5月 |
| 資本金 | 約2,800万円(資本準備金含む) |
trends編集部の一言
フォーマット変換という「地味だが確実に時間を奪う作業」をなくした点は、実務負荷の大きい領域への直接的なアプローチです。マーケティング業界の文脈に置き換えると、ツール導入初期のデータ整形や設定工数が肝心の分析・判断に使える時間を圧迫するという課題は業界横断で語られてきたテーマであり、「つなぎの工数」を削減することがDX推進の実質的な第一歩になっている点で注目に値する動きと捉えられます。
アパレル業界は、在庫管理の精度が収益に直結するため、データ活用の開始ハードルを下げる取り組みは特に意味を持ちます。既存の業務フローを変えずに導入できる設計は、変化に慎重な現場ほど刺さる訴求ポイントです。需要予測AIの精度向上を「データ量の確保」から攻めるアプローチとして、業界全体の動向としても注目しておく価値がある取り組みといえるでしょう。
References
- ^ PR TIMES. 「アパレル在庫管理・需要予測AI「ベストリー」、あらゆるフォーマットのExcelアップロードに標準対応 | 株式会社ハイクリのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000016.000159022.html, (参照 26-07-03).
