株式会社renueは、AIエージェントの利用を可視化する自社サービス「Agent Monitor」(デスクトップ版)を開発しました。
Agent Monitorデスクトップ版が採用するリアルタイム評価の仕組み
デスクトップ版は、ホーム配下のClaude Codeセッションファイルを常時モニタリングします。差分だけを追い、新しいユーザー指示を検出する設計です。launchdで常駐するため、ログインのたびに自動で起動し、一度インストールすれば止めない限り動き続けます。
評価は「直前3指示」までの会話を読んで判定する「2層構造」を採用しています。第一層で「指示として、会話が成立するか」を確認し、第二層で「重い作業の起点か」を判定しました。承認や短い追従指示は減点せず、新規実装やデバッグの開始など重い作業の起点となる指示だけを対象とします。
改善の余地があると判定した指示には、macOSの通知で改善のヒントを届ける仕組みです。通知には評価スコアと気づき、改善のヒントが並びます。
ヒントは書き直し例ではなく、原則となぜ効くかを短く示す形式です。見逃した通知はクリックで詳細を確認でき、履歴コマンドを使えば後からまとめて振り返れます。
「Agent Monitor」デスクトップ版の概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 提供企業 | 株式会社renue |
| サービス名 | 「Agent Monitor」(デスクトップ版) |
| 対応OS | macOS |
| 主な機能 | プロンプトのリアルタイム評価・改善通知 直前3指示を読む2層構造の判定 launchdによる常駐・自動起動 |
| 所在地 | 〒105-7105 東京都港区東新橋1-5-2 汐留シティセンター 5階 |
| 代表者 | 山本悠介氏 |
| 企業URL | https://renue.co.jp/ |
詳細は以下のサイトで確認できます。
「Agent Monitor」の詳細はこちらAgent Monitorデスクトップ版が解決を目指すプロンプト改善の課題
企業の生成AI活用は、導入から定着の段階へと移りました。Claude CodeやCodex、Cursorといったエージェントを日常的に使い始めた現場では、「AIをどれだけ使うか」ではなく「どれだけ上手く使うか」が成果を左右し始めました。
改善は、行動の直後に返してこそ効きます。しかし管理職が部下のAI活用を確認するのは、たいてい成果物が上がった後です。
指摘と作業の間が空くほど改善は定着しにくく、同じ課題が繰り返されます。多くのメンバーが同時にAIを使う現場では、一件ずつ指示を点検するのは人手では追いつきません。
株式会社renueは、フィードバックの担い手が現場で不足している状況を背景に、改善フィードバックをAIが代行する仕組みを開発しています。「ログイン機能作って」「なんかエラー出たから直して」といった指示は目的や再現条件を欠き、結果が返って初めて不足に気づく構造です。改善の起点を管理職の空き時間から切り離すために、フィードバックを返す工程そのものを自動化する必要がありました。
trends編集部の一言
「直前3指示」を読む「2層構造」で文脈を判断し、承認や追従指示を減点しない設計は、単純なキーワード判定とは一線を画します。AI活用支援ツール市場全体としては、ツール導入後に「指示の精度」という新たなボトルネックに直面する組織が増えており、マーケティング業界の文脈に置き換えると、AIへの指示の質がアウトプットを大きく左右する場面は業界横断で広がっています。
管理職の空き時間に依存せず、書いた直後に改善ヒントが届く仕組みは、組織全体のAI活用の底上げを意識した設計と言えそうです。マーケティング業界でもAIツールの定着支援は共通の課題であり、「使わせる」から「使いこなせるよう育てる」という発想の転換は、業種を問わず、検討する価値がありそうです。
References
- ^ PR TIMES. 「AIが社員のプロンプトをリアルタイムに評価・改善提案する「Agent Monitor」(デスクトップ版)をrenueが開発 | 株式会社renueのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000044.000091210.html, (参照 26-06-09).
