株式会社トランスファーデータは、出張管理クラウド「AI Travel」において新機能「AIおまかせ手配」の提供を開始します。
AI TravelのAIおまかせ手配の仕組み
「AIおまかせ手配」は、利用者が許可したGoogle Calendar・Microsoft Outlook®と連携し、出張者の既存の予定や旅費規程を踏まえたうえで最適な旅程を組み立てる機能です。汎用AIとは異なり、カレンダー上の会議予定や移動時間、旅費規程の上限額といった文脈を理解したうえで提案を返す点が特徴で、対象カレンダーはGoogle CalendarおよびMicrosoft Outlook®となっています。
出張者はAIに用件を伝えるだけで、旅程の候補が提示されます。例えば「来週大阪に一泊2日で出張したい、東京駅から9時ぐらいに出たい」と伝えると、AIはカレンダーを参照して6/2(水)・6/4(木)・6/5(金)を候補として提示します。
あわせて「新大阪駅から徒歩5分以内、旅費規程内で3件ご用意しました」というかたちでホテルの選択肢まで提案します。会話を通じて条件を調整すると、承認申請の下書きが自動で用意され、カレンダーへの出張予定の登録まで一気通貫で完結する仕組みです。
出張者本人がAIと直接やりとりする場合も、総務や秘書がAIに依頼して代理で手配する場合も、同じ会話の流れで対応できます。
AI TravelのTravel Intelligence構想・第二弾と第三弾を同時提供
株式会社トランスファーデータは「Travel Intelligence」構想を発表し、出張者一人ひとりの予定や条件を理解するAIエージェントの開発を進めてきました。今回の「AIおまかせ手配」は、ロードマップ第二弾「出張手配エージェント」と第三弾「スケジュールを考慮した最適・自動旅程提案機能」の同時提供開始にあたります。
一段階ずつ積み上げる予定だったロードマップを、一気に二段階進めることになります。今後は営業商談の効率を最大化する旅程提案や承認者の判断を支援するアシスト機能へと段階的に拡張する予定です。
代表取締役CEO 村田佑介氏は、「出張手配の効率化ではなく、出張者が本来注力すべき仕事に集中できる環境をつくり、出張を起点とするビジネスそのものをもう一段前に進めること」を目指すと述べています。AIが手配を引き受けることで、出張者の意識は「どう手配するか」から「現地で何をするか」「誰と会うか」「何を持ち帰るか」へと移っていくと同社は位置づけています。
AI Travel「AIおまかせ手配」の概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 提供企業 | 株式会社トランスファーデータ |
| 機能名 | AIおまかせ手配(出張手配エージェントの中核機能) |
| 対象サービス | 出張管理クラウド「AI Travel」 |
| 提供開始 | 2026年5月 |
| 対象範囲 | 国内出張(新幹線や航空券、国内ホテル)※海外出張対応は今後予定 |
| 連携カレンダー | Google Calendar、Microsoft Outlook® |
| 利用料金 | AI Travelスタンダードプラン利用料に含む |
| 設立 | 2014年2月 |
| 社員数 | 101人(2025年12月時点、非正規含む) |
| 所在地 | 東京都港区 |
trends編集部の一言
Travel Intelligence構想のロードマップを一気に二段階進めるかたちで実装した点は、機能追加の速度として業界内でも際立ちます。業務支援AI市場の文脈では、カレンダーデータや社内ルールをコンテキストとして組み込んだうえで先回り提案を返すAIエージェントの設計は、「指示待ち型AIツール」から「文脈理解型AIアシスタント」への移行を体現する動きとして、業界全体の関心を集めている領域と重なってきました。
「どう手配するか」という手続き的な意識が「現地で何をするか」へと移るという設計思想は、業務の付加価値をどこに集中させるかという問いと直結した視点です。BtoB領域における商談準備や社内調整でも同様の構図が見られており、反復的な段取り業務をAIが引き受けることで人の判断リソースが本質的な業務に向かう流れは、業務支援AI領域の動向としても示唆を含む取り組みではないでしょうか。
References
- ^ PR TIMES. 「話しかけるだけで、規程内の出張手配が完了する──AI Travel、新機能"AIおまかせ手配"を提供開始 | 株式会社トランスファーデータのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000061.000022587.html, (参照 26-05-15).
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