【時間がない人向け】記事の3行要約
- GoogleがNotebookLMの日本語を含む言語で200以上の国と地域で提供開始
- Webページ、Googleスライド、PDFなどをソースとして利用可能に
- 研究や執筆活動、ビジネスなど幅広い分野での活用事例が報告される
GoogleがAIノートブックアプリNotebookLMの多言語展開を発表
GoogleはAIを活用したリサーチ・執筆アシスタントであるNotebookLMについて、2024年6月6日より日本語を含む多言語での提供を開始すると発表した。対応地域は200以上に及ぶ。[1]
NotebookLMは研究論文や取材記録など、ユーザーがアップロードした参照文献を理解し、情報の関連性の発見や下書きの作成を支援するツールだ。今回のアップデートではWebページやGoogleスライドなども新たにソースとして利用できるようになった。
さらにGemini 1.5 Proを搭載したことで、ソース内の画像やグラフに関する質問応答も可能になっている。
NotebookLMが研究・執筆・ビジネスなど幅広い分野で活用される
NotebookLMは2023年夏の米国でのローンチ以降、著者や学生、教育関係者など多様なユーザーに受け入れられてきた。ノンフィクション作家がNotebookLMを利用した歴史研究を行った例も報告されている。
ビジネスの現場でもNotebookLMの導入が進んでいる。自治体関連データの要約によるニュースレターの作成や、営業電話の文字起こしを分析しトレーニング改善などに使用されている。
NotebookLMはRPGのゲーム愛好家がファンタジーの詳細な設定を管理するのにも役立っているという。多様な創造的タスクに活用できるツールとなっているようだ。
trends編集部「K」の一言
NotebookLMは研究者や著述家にとって強力な執筆サポートツールになるだろう。大量の参考資料から必要な情報を見つけ出し、アイデアを整理する作業を自動化できる。類似性の発見といった高度なタスクにもAIの力が発揮されることを期待したい。
同時に、NotebookLMを活用するユーザー側にも一定の情報リテラシーが求められる。AIによる要約や関連性の提示をそのまま鵜呑みにするのではなく、オリジナルの情報に立ち返って精査する姿勢が欠かせない。深層学習モデルの理解力や表現力がどんなに向上しても、最終的な責任は人間が負うからだ。
経営や営業の現場でのNotebookLM活用も大いに期待できる。会議の議事録や顧客との通話記録など、これまで活用されていなかった非構造化データの価値を引き出せるかもしれない。ただし、データの中には機密情報や個人情報が含まれているケースもある。社内のガバナンス体制と連動したセキュアな運用が求められるだろう。
NotebookLMは高度なAIの力をシンプルなインターフェースで利用できる、次世代の知的生産ツールだ。利用者一人一人が倫理的・批判的思考力を持ち、創造的に活用していくことが何より重要だろう。ツールの発展とユーザーの成熟の両輪が、新たな知のフロンティアを切り拓いていく。
References
- ^ Google Japan Blog. 「NotebookLM を日本語でも提供開始。ウェブサイトや Google スライドにもサポート」. https://blog.google/intl/ja-jp/company-news/technology/notebooklm-google/, (参照 24-06-11).
※上記コンテンツの内容やソースコードはAIで確認・デバッグしておりますが、間違いやエラー、脆弱性などがある場合は、コメントよりご報告いただけますと幸いです。
ITやプログラミングに関するコラム
- 建設業界のDXが遅れている原因と対策方法について解説
- AIスマートグラス「Frame」が全世界で販売開始。値段と仕様、使ってみた感想を紹介
- 画像や動画を生成できるAI「Krea」の使い方。料金プランの詳細や商用利用の有無を詳しく解説
- 飲食店におけるDXとは?飲食店のDX導入に関する課題と具体的な解決策について解説
- Groq越え?Samba-1を使ってみたら実行速度が異常だった