オラクルは2026年4月16日、Oracle AI Databaseに関する包括的な機能強化を、Oracle AI World Tour(ニューヨーク)で発表しました。
Oracle AI Database 26aiが提供するPlatinum層の可用性強化
Exadata上のOracle AI Database 26aiでは、Maximum Availability Architecture(MAA)のPlatinum層として、通常30秒未満の障害フェイルオーバー時間を提供しています。Oracle Database 19cと比較して最大4倍高速であり、アプリケーション変更は不要です。
従来のGold層では、高スループットのマルチノード・クラスタで数分の障害フェイルオーバー時間を要していました。Platinum層へのアップグレードによって、リージョン間フェイルオーバーでも通常30秒未満に短縮されます。
Platinum層で強化された主要な機能
Oracle AI Database 26aiのPlatinum層では、障害時の高速復旧やデータ転送効率の向上など、ミッションクリティカルな環境を支える複数の機能が強化されています。既存のワークロードを停止させずに恩恵を受けられる設計が特徴であり、注目すべき強化点は次の5つです。
- Data Guardの最大4倍高速フェイルオーバー
- 暗号化データ転送が最大9倍高速
- RAC障害後の作業再開が最大10倍高速
- True Cacheによるクエリ応答最大10倍高速
- Autonomous Data Guardのデータ損失ゼロ保護
Oracle Transparent Application Continuityでは、クエリの切り替えが40%高速になるとともに、CPUオーバーヘッドがデータベースで最大50%、クライアントで最大55%減少します。Oracle True Cacheは、プライマリ・データベースの障害時にもキャッシュされたデータへの読取りアクセスを維持します。
Diamond層の可用性とセキュリティ機能の新設
Diamond層の可用性は、Platinum層の機能を基盤としています。Oracle GoldenGate 26aiまたはOracle Globally Distributed AI Databaseによる論理レプリケーションを組み合わせ、データ損失ゼロかつ通常3秒未満の切り替え時間を実現しました。
- GoldenGate 26aiのアクティブ-アクティブ・レプリケーション
- Raftレプリケーションによる自動フェイルオーバー
- Deep Data Securityのきめ細やかな認証ポリシー
- NIST承認の量子耐性ハイブリッド鍵交換
- Zero Data Loss Recoveryの仮想エアギャップ機能
セキュリティ面では、Oracle Deep Data Securityがエージェント型AIの機密データ漏洩リスクを軽減し、エンドユーザーのID・ロール・コンテキストに基づくポリシーを提供します。ポスト量子暗号として、TLS 1.3を使用したNIST承認の量子耐性ハイブリッド鍵交換や、AES-256暗号化が導入されました。
Oracle AI Database 26aiの主な強化内容
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 発表日 | 2026年4月16日 |
| 発表イベント | Oracle AI World Tour(ニューヨーク) |
| Platinum層 | 障害フェイルオーバー通常30秒未満 |
| Diamond層 | 障害フェイルオーバー通常3秒未満 |
| 対象環境 | 主要クラウドおよびオンプレミス |
| セキュリティ | ポスト量子暗号、Deep Data Security |
| 対象基盤 | Exadata上のOracle AI Database 26ai |
trends編集部の一言
可用性の階層をGold・Platinum・Diamondと分けて、アプリケーション変更なしにアップグレードできる設計は、運用投資の判断基準が明確になる点で評価できます。バックエンド側の障害切り替えが透過的に処理される仕組みは、非エンジニアの運用担当者にとっても安心材料になるはずです。
特にDeep Data Securityの、「AIエージェントが他のユーザーのデータを参照できない」という設計思想は、社内でRAGワークフローを試す担当者にとって具体的な検討材料です。量子コンピューティングへの備えとして、ポスト量子暗号が標準搭載される点も含め、セキュリティ要件が厳しい業種が導入を検討する際に参照しやすい内容だと感じました。
References
- ^ PR TIMES. 「Oracle AI Database、ミッションクリティカルなワークロードに対する可用性とセキュリティをさらに強化 | 日本オラクル株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000476.000057729.html, (参照 26-04-17).
※上記コンテンツの内容やソースコードはAIで確認・デバッグしておりますが、間違いやエラー、脆弱性などがある場合は、コメントよりご報告いただけますと幸いです。
ITやプログラミングに関するコラム
面白いAIの活用事例を業界別に紹介
Gitでcommit(コミット)を取り消す方法
Gitでブランチ(branch)を作成する方法
crontabの書き方
PDFをExcelに変換する方法
Excelでプルダウンを設定する方法
エクセルでページ区切りを設定する方法
Markdownの取り消し線の書き方
ラズベリーパイでできること9選
Gitでbranch(ブランチ)を削除する方法をローカル・リモート別に解説
ITやプログラミングに関するニュース
INCLUSIVE Holdingsが知床でクマ対策DXを開始、「ココヘリ」発信機を4拠点で無料貸与
クリプタクトがAI連携MCPサーバーを公開、自然言語で仮想通貨の損益確認が可能に
Notionが「日本企業における生成AI活用実態調査」を公開、組織展開の障壁と5つの鍵が明らかに
ECマーケティングがMA/CRM調査を公開、成果不振の要因は「人」と「設計」で6割がAI代替を予測
アンドドットがユーキャン「生成AIパスポート講座」を総合監修、AI実務知見と通信教育ノウハウの融合で教材を共同制作
Dr.JOYがAI電話に「Web無料通話」機能を追加、患者の通話料無料で病院予約のハードルが低下
スリーハンズがAI活用のWeb改ざん検知・防御サービス「PitScan」を提供開始、検知から自動遮断まで一体化
ニーズウェルがSharePoint閲覧権限連動型AIチャット基盤の研究開発を開始、Microsoft 365環境での安全な生成AI活用へ
愛知県東海市が「誰でも決済」を公立保育施設21施設に導入、保育現場の現金管理をキャッシュレス化
シナモンAIが「AIトランスフォーメーション・企業風土変革研修」を提供開始、3階層別プログラムで組織のAI-Ready化を推進
