日本オラクル株式会社は2026年4月16日、株式会社みずほ銀行が共通データベース基盤として、「Oracle Autonomous AI Database」を採用したことを発表しました。
みずほ銀行がOracle Autonomous AI Databaseへ移行した背景
みずほ銀行では2012年に「Oracle Exadata」を採用し、高性能なプライベートクラウド型の、データベース環境を構築してきました。勘定系や決済系を除く、情報系・市場系などのシステムを中心に、約50のアプリケーションが約20のデータベースに統合された、共通基盤上で稼働しています。
需要の高まりや、基盤運用の高度化に伴い、パッチの定期適用やメンテナンスによる運用負荷の増大が課題となっていました。ハードウェア更改のたびに、大きな投資が必要になる点も負担であり、OCI上の「Oracle Autonomous AI Database」を採用することで、モダナイゼーションへ踏み切った形です。
OCI移行で期待される運用改善と機能活用
今回の移行では、データベース管理やセキュリティ関連の作業を自動化し、日常的な運用負荷を軽減する狙いがあります。"スモール・スタート"が可能な利用モデルによって、必要に応じたリソース拡張が行え、モデルケースではデータベース・ライセンス数を、約66パーセント削減できる可能性が示されています。
- 自動パッチ適用による継続的なセキュリティ改善
- ランサムウェア対策を含むバックアップ機能の強化
- OCI Database Managementによる監視・監査の統合
- Oracle Real Application Testingでの事前検証
みずほ銀行は「OCI Database Management」や「OCI Monitoring」、「Oracle Data Safe」などのマネージド・サービスも活用しています。オンプレミス環境で必要だった、管理サーバーの運用やパッチ検証といった手作業を削減し、IT部門がより付加価値の高い取り組みへ注力できる体制を目指す構えです。
Oracle Autonomous AI Database導入の概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 採用企業 | 株式会社みずほ銀行 |
| 採用サービス | Oracle Autonomous AI Database |
| 基盤 | Oracle Cloud Infrastructure(OCI) |
| 対象システム | 情報系・市場系など約50アプリ |
| 統合DB数 | 約20データベース |
| ライセンス削減 | 約66パーセント(モデルケース) |
| 発表日 | 2026年4月16日 |
trends編集部の一言
既存アプリケーションを変更せずに、クラウドデータベースへ移行できるという点は、日々の業務でツール連携に苦労している立場から見ても、注目度が高い事例だと感じました。自社でもノーコードツール間のデータ連携で、「既存の仕組みを壊さず新しい基盤に乗せ替えたい」という場面は多く、金融機関規模の移行事例は検討材料として参考になりそうです。
データベース・ライセンス数を、約66パーセント削減できるモデルケースが提示されている点も、コスト試算の根拠として具体的で説得力があります。クラウド移行を検討している、インフラ担当者やIT企画部門の方には、既存環境からの段階的な移行パスを描く際の、比較対象として活用できる発表内容ではないでしょうか。
References
- ^ PR TIMES. 「みずほ銀行、共通データベース基盤にOracle Autonomous AI Databaseを採用し、運用を効率化 | 日本オラクル株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000475.000057729.html, (参照 26-04-17).
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