Cloudflare D1など主要プロダクトがGA、フルスタック構築を強力にサポート

Cloudflare D1など主要プロダクトがGA、フルスタック構築を強力にサポート

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【時間がない人向け】記事の3行要約

  • Cloudflare、D1、Hyperdrive、Workers Analytics Engineを一般提供開始
  • D1は大規模データベースをサポート、Hyperdriveはデータベースのグローバル化を実現
  • Workers Analytics Engineは無制限のカーディナリティ分析を提供、料金体系も発表

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Cloudflare Developer Week初日、D1などの主要プロダクトがGA

Cloudflareは2024年4月1日、年次イベントDeveloper Weekの初日にD1、Hyperdrive、Workers Analytics Engineの一般提供を開始した。これらのプロダクトはCloudflareのグローバルネットワーク上で、スケーラブルかつ高速なフルスタックアプリケーションを構築するための重要な要素となる。

D1はCloudflareのサーバーレスSQL データベースだ。GAに伴い1アカウントあたり最大10GBのデータベースを5万個まで作成可能になった。また、データのエクスポートやクエリのデバッグ機能も追加されている。今後はグローバルな読み取りレプリケーションや大規模なデータベースのサポートなども予定されている。

Hyperdriveは既存のデータベースをグローバルに分散させ、高速化するためのプロダクトだ。Cloudflareのネットワークを活用し、ユーザーに近い場所でのクエリ実行やキャッシングを行う。ドライバーやORMをそのまま利用できるのが特長で、開発者は容易にアプリケーションをグローバル化できる。

Workers Analytics Engineは、Cloudflareが長年内部で使ってきた時系列データベースを一般提供するもの。ワーカーから簡単にデータポイントを書き込め、SQLでの分析クエリも実行できる。料金は書き込みと読み取りの回数に基づくシンプルなものとなっており、Workers有料プランでは一定の無料枠も用意されている。

Cloudflareはこれらのプロダクトによってフルスタックアプリケーションの開発をさらに容易にし、開発者のCloudflareプラットフォームへの集約を目指す。ネットワークとの統合によるパフォーマンスの向上や使いやすいインターフェースの提供などにも注力していく方針だ。

D1の読み取りレプリケーションや大規模化、今後のロードマップ

D1は当初からCloudflareの戦略的に重要なプロダクトと位置づけられており、GA後も精力的なアップデートが予定されている。中でも注目されるのが読み取りレプリケーションだ。ユーザーに近いデータセンターにレプリカを配置することで、レイテンシを大幅に下げられる。

レプリケーションではセッションベースの一貫性が担保される。あるセッション内の書き込みは同じセッション内の読み取りに反映されることが保証されるため、ユーザーは自身の変更を即座に参照できる。Cloudflareはこの仕組みによって、パフォーマンスと一貫性を高いレベルで両立させる。

また、D1の大規模化も進められる。現在の上限である10GBよりもさらに大きなデータベースをサポートし、エンタープライズのニーズにも応えていく計画だ。ほかにもデータベースのブランチ化を可能にするタイムトラベル機能、実行時にデータベースを動的に操作するAPIなども開発中という。

D1はCloudflareが目指すデベロッパー向けプラットフォームの中核をなすプロダクトだ。使いやすさと高いパフォーマンスを武器に既存のデータベースサービスとの差別化を図っているため、今後のアップデートにも注目が集まるはずだ。開発者のフィードバックを取り入れながら、さらに進化を遂げていくことだろう。

CloudflareのD1ロードマップからは、開発者のデータベース活用をあらゆる側面から強力にサポートしたいという意思が感じられる。セットアップの容易さ、運用の省力化、パフォーマンスの追求。これらを高いレベルで実現できれば、D1はデータベース市場に大きなインパクトを与えるかもしれない。

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Hyperdriveの無料提供とMySQLサポート、さらなる発展に期待

Hyperdriveは当初から大きな注目を集めていたが、GAにあたって衝撃的な発表があった。それはWorkersの有料プランではHyperdriveが無料で利用できるというものだ。接続プーリングやクエリのキャッシングを含むすべての機能が、追加料金なしで提供されるのは画期的と言える。

Cloudflareはレイテンシの問題を重要視しており、Hyperdriveなしでデータベースに接続するのは現実的ではないと考えているのだろう。無料提供によって、パフォーマンスの高いデータベースアクセスを開発者に広く行き渡らせることを狙っているようだ。

今後のHyperdriveはMySQLのサポートが予定されている。PostgreSQL対応から始まったが、MySQLへの対応によって適用範囲が格段に広がるはずだ。さらにCloudflare Tunnelを使ったVPC内のデータベースへの接続にも対応する。

クエリキャッシュの無効化戦略についても、きめ細かな設定が可能になるという。データの鮮度とパフォーマンスのバランスを開発者が決められるようになれば、より幅広いユースケースでHyperdriveが活用されるだろう。

Hyperdriveの本領発揮はこれからだ。今後のアップデートによって、既存のデータベースをグローバルに展開するためのお膳立てが着々と整えられている。開発者にとって、高速で信頼性の高いデータベースアクセスの実現が一段と身近なものとなりそうだ。Cloudflareのデータベース戦略に引き続き注目したい。

trends編集部「K」の一言

Cloudflareが満を持して投入したD1、Hyperdrive、Workers Analytics Engineは、開発者にとって非常に魅力的なプロダクトの組み合わせだ。サーバーレスアプリケーションに必要なデータベース、グローバル化、分析基盤を、統一的なプラットフォームとして提供するというのは画期的だろう。各サービスの連携によるシナジーにも大いに期待できる。

一方で、Cloudflareへの依存度が高まることへの懸念もある。D1やHyperdriveを採用すれば、アプリケーションのコアな部分がCloudflareにロックインされることになるからだ。特にデータベースの移行はコストが大きいだけに、慎重な判断が求められるかもしれない。Cloudflareにはオープンさを維持しつつエコシステムを拡大していくことが望まれる。

料金面での魅力は非常に大きいと言える。Hyperdriveの無料提供は、パフォーマンスを犠牲にせずデータベースを活用できる環境を広く提供する。D1やWorkers Analytics Engineもシンプルでリーズナブルな料金設定だ。コストメリットを武器にCloudflareプラットフォームへの移行を促す戦略と言えるだろう。

また、Cloudflareは開発者のフィードバックに積極的だ。D1の読み取りレプリケーションやMySQLのサポートなど、ユーザーの要望を汲み取りながら着実に機能強化を進めている。こうしたスタンスを維持し、開発者と共にプロダクトを進化させていけるかがCloudflareプラットフォームの発展のカギとなるはずだ。

今回のGA発表で、Cloudflareがフルスタックプラットフォームとしての地位を確立しつつあることが明らかになった。ネットワークとアプリケーション、ストレージと分析。これらを統合的に提供できるのはCloudflareの大きな強みだ。開発者にとってより高速で効率的なアプリケーション構築が可能になるかもしれない。Cloudflareの今後の展開から目が離せない。

References

  1. ^ CLOUDFLARE. 「Making state easy with D1 GA, Hyperdrive, Queues and Workers Analytics Engine updates」. https://blog.cloudflare.com/making-full-stack-easier-d1-ga-hyperdrive-queues, (参照 24-04-02).

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