AWSは2026年7月8日、クラウドのセキュリティ検出結果を集約するサービスであるAWS Security Hubに、インターネットから到達できるリソースを洗い出す新機能Network Scanning(ネットワークスキャン)を追加したと発表しました[1]。
AWS Security Hub Network Scanningの3行まとめ
今回の発表の要点は次の3つです。
- AWS Security Hubがインターネットからの到達性を検査するNetwork Scanningを追加
- 公開IPや仮想マシン、ロードバランサーの到達可能なポートと稼働サービスを検出
- Security Hub Essentialsに追加費用なしで対応リージョンへ提供
本記事は公表時点の情報にもとづきます。仕様や提供状況、料金は変わる可能性があります。
導入や利用を判断する際は、各自の責任で公式情報の最新の内容をご確認ください。
設定変更やアップデートを行う場合は、必ず事前にバックアップを取得し、検証環境で確認したうえで実施してください。
Network Scanningがインターネットからの実際の到達性を検査する
Network Scanningは、インターネット側から実際にリソースへ通信を試みて、到達できるかどうかを確かめる新機能です。設定だけから到達しうるかを推定するのではなく、外部から実際に到達できる状態を検出する点が特徴です。
検出の対象は、AWSとAzureの両方の環境にまたがります。具体的には次の要素を洗い出します。
- インターネットに公開されたパブリックIPアドレス
- 外部から到達可能な仮想マシンやロードバランサー
- 到達できるポート番号
- 各ポートの背後で稼働しているサービス
「到達しうる設定」と「実際に到達できる状態」を区別する
Security Hubは、以前からネットワーク到達性の検出結果を提供してきました。これはセキュリティグループ(仮想的なファイアウォール)やルートテーブル(通信経路の設定)をもとに、到達しうる構成を洗い出す仕組みです。
Network Scanningはこの検出結果を補完し、設定上は到達しうる状態が実際に外部から到達できるのかを確認します。到達可能なポートや稼働サービスの証拠を添えたSecurity Hubの検出結果が生成されます。
これらの検出結果を、他の検出結果やリソース構成と自動的に関連付けるのがSecurity Hub Exposures(検出結果を関連付けてリスクを評価する機能)です。この相関により、個々の検出結果にとどまらず、より広い範囲のリスクを評価します。
Security Hub Essentialsに追加費用なしで提供される
Network Scanningは、Security Hub Essentialsに追加費用なしで含まれる機能です。Security Hubに対応するすべてのAWS商用リージョンで使える状態です。
有効化の方法は、利用状況によって分かれます。既存のお客様は、構成ポリシー(設定を一括で適用する仕組み)を使えば組織全体へまとめて展開できます。
- 新規のSecurity Hub利用者は既定で有効
- 既存はアカウントやリージョン単位で有効化
- 組織全体は構成ポリシーで一括適用
AWS Security Hub Network Scanningの概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 提供元 | AWS(Amazon Web Services) |
| 発表日 | 2026年7月8日 |
| 対象環境 | AWS・Azureの公開IP・仮想マシン・ロードバランサー |
| 主な機能 | 公開到達性のスキャンとポート・サービス検出 |
| 料金 | Security Hub Essentialsに追加費用なし |
| 提供リージョン | Security Hub対応の全AWS商用リージョン |
| 提供形態 | 新規のSecurity Hub利用者は既定で有効/既存は個別・構成ポリシーで有効化 |
trends編集部の一言
今回の追加は、設定から到達しうる構成を洗い出す従来の検出に、外部から実際に到達できるかを確かめる視点を加えるものです。設定上は到達しうるとされる資産が実際に外部から到達できる状態かを確認できる点に、実務的な価値があります。
運用では、公開が想定外のポートやサービスがないかを定期的に見直す契機として活用できます。まずはSecurity HubでNetwork Scanningを有効化し、自社のAWSやAzureの環境に意図せず外部へ開いている経路がないか、生成された検出結果で確認してみてはいかがでしょうか。
References
- ^ AWS. 「AWS Security Hub now offers Network Scanning to identify publicly reachable resources」. https://aws.amazon.com/about-aws/whats-new/2026/07/aws-security-hub-network-scanning/, (参照 26-07-10).
※本記事は公式発表を基に編集しています。内容はAIで確認していますが、誤りや最新情報との差異がある場合はコメントよりご報告ください。
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