480iとは
480iとは、アナログテレビ放送やDVDビデオなどで使用されてきた映像フォーマットの一つで、垂直解像度480本の走査線をインターレース方式で表示する規格を指します。この規格はNTSC方式を採用する日本や北米などの地域で、標準的なテレビ放送の画質として長年使用されてきました。
インターレース方式は、1フレームの映像を奇数フィールドと偶数フィールドに分けて交互に表示する技術で、480iの「i」はこのインターレースを意味しています。具体的には、毎秒約60フィールド(30フレーム相当)を表示することで、限られた帯域幅でも滑らかな動きを実現できます。
480iの技術仕様と解像度の詳細
480iの解像度は水平方向に約720ピクセル、垂直方向に480本の走査線で構成され、アスペクト比は標準的な4対3またはワイド画面の16対9に対応します。走査線480本のうち、実際に映像情報を含むのは約480本ですが、ブランキング期間を含めると525本の走査線が存在しています。
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| 垂直解像度 | 480本の走査線 |
| 水平解像度 | 約720ピクセル |
| フレームレート | 29.97fps(59.94フィールド/秒) |
| アスペクト比 | 4:3または16:9 |
| 走査方式 | インターレース |
NTSC規格では、フレームレートは正確には29.97フレーム毎秒となっており、これはカラーテレビ放送への移行時に音声との干渉を避けるために調整された数値です。この微妙な調整により、長時間の放送でも音声と映像のズレを最小限に抑えることが可能になっています。
480iと480pの違いと表示特性
480iと480pの最も大きな違いは、480iがインターレース方式で奇数ラインと偶数ラインを交互に表示するのに対し、480pはプログレッシブ方式で全ての走査線を一度に表示する点にあります。インターレース方式では、動きの速い映像でコーミングノイズと呼ばれる櫛状のちらつきが発生する場合がありますが、プログレッシブ方式ではこの問題が解消されています。
| 比較項目 | 480i | 480p |
|---|---|---|
| 走査方式 | インターレース(交互表示) | プログレッシブ(順次表示) |
| フィールド数 | 毎秒約60フィールド | 毎秒約60フレーム |
| 帯域幅 | 比較的小さい | 約2倍必要 |
| 画質の鮮明さ | 動画でちらつき発生 | 高い鮮明度を維持 |
| 主な用途 | アナログ放送・DVD | デジタル放送・ゲーム機 |
現在では地上デジタル放送の普及により、テレビ放送は720pや1080iといった高解像度のフォーマットに移行していますが、DVDビデオや古いゲーム機などでは480iが引き続き使用されている状況です。多くの現代のディスプレイには、480i信号を自動的にプログレッシブ方式に変換するデインターレース機能が搭載されており、より快適な視聴体験を提供しています。
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