スプレッドシートのSUMIFS関数とは
SUMIFS関数は、複数の条件に基づいて指定された範囲の数値の合計を計算するGoogleスプレッドシートの数学関数です。基本構文はSUMIFS(合計範囲, 条件範囲1, 条件1, 条件範囲2, 条件2, ...)
の形式で記述され、単一の条件による合計を計算するSUMIF関数の拡張版として位置付けられています。
この関数は、データ分析において複雑な条件設定を必要とする場面で威力を発揮し、売上データの集計や在庫管理などのビジネス用途でも幅広く活用されます。英名では「Sum If Statements」と呼ばれており、複数の条件式を組み合わせて条件付き合計を効率的に算出できる点が最大の特徴となっています。
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基本的な構文と引数の構造
SUMIFS関数の第1引数である合計範囲は、実際に数値の合計を計算する対象となるセル範囲を指定します。第2引数以降は条件範囲と条件値のペアで構成され、条件範囲は評価対象のセル範囲、条件値は満たすべき条件を文字列や数値、比較演算子付きの文字列で指定できます。
=SUMIFS(A1:A10, B1:B10, ">20", C1:C10, "<30")
上記のサンプルコードでは、A1:A10の範囲を合計対象とし、B1:B10の値が20より大きく、かつC1:C10の値が30未満である行の値のみが合計されます。条件範囲と条件値は交互に指定する必要があり、最大127組の条件ペアまで設定できるため、非常に詳細な条件分岐による集計処理が可能です。
複数条件の組み合わせパターン
数値条件では「>」「<」「>=」「<=」「<>」「=」の比較演算子を使用でき、文字列条件では完全一致や部分一致の指定が可能です。条件値に「*」や「?」のワイルドカードを使用すれば、パターンマッチングによる柔軟な文字列検索も実現できるため、様々なデータ形式に対応した条件設定ができます。
=SUMIFS(C1:C100, E1:E100, "Yes", F1:F100, "Apple*")
このサンプルでは、E列が「Yes」でかつF列が「Apple」で始まる文字列を含む行のC列の値を合計しています。すべての条件は論理積(AND)で結合されるため、指定したすべての条件を同時に満たす行のみが計算対象となり、論理和(OR)による条件結合は直接サポートされていない点に注意が必要です。
※上記コンテンツの内容やソースコードはAIで確認・デバッグしておりますが、間違いやエラー、脆弱性などがある場合は、コメントよりご報告いただけますと幸いです。
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