スプレッドシートのYIELDMAT関数とは
YIELDMAT関数は、満期時に利息を支払う債券の年間利回りを計算する金融系の関数で、証券の価格に基づいて投資収益を算出するために使用されます。この関数は英名では「Yield to Maturity」と呼ばれており、債券投資や金融商品の分析において重要な指標となる満期利回りを求めることが可能です。
基本構文は「YIELDMAT(settlement, maturity, issue, rate, price, [day_count_convention])」で構成され、決済日・満期日・発行日・金利・価格・日数計算方式を引数として受け取ります。この関数を活用することで、債券投資の収益性を定量的に評価し、投資判断に必要な客観的指標を取得できます。
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YIELDMAT関数の引数設定方法
settlement引数は証券の決済日を指定し、DATE関数やTO_DATE関数を使って日付形式で入力する必要があり、テキスト形式での日付入力は避けなければなりません。maturity引数には満期日を設定し、issue引数には証券の発行日を入力して、これらすべての日付は正確な形式で指定することが重要です。
YIELDMAT(DATE(2010,01,02),DATE(2039,12,31),DATE(2010,01,01),3,100.47)
rate引数には年間利率をパーセンテージではなく小数点形式で入力し、price引数には証券の購入価格を設定します。day_count_convention引数は省略可能で、日数計算方式を指定する数値を入力でき、この設定によって利回り計算の精度が決定されます。
YIELDMAT関数の実践的な使用例
具体的な使用例では、決済日を2010年1月2日、満期日を2010年12月31日、発行日を2008年1月1日として設定し、利率2%、価格90の条件でYIELDMAT関数を実行すると0.13の結果が得られます。この計算結果は13%の年間利回りを意味し、投資収益の評価指標として活用可能です。
=YIELDMAT(DATE(2010,01,02),DATE(2010,12,31),DATE(2008,01,01),0.02,90,2)
セル参照を使用する場合は=YIELDMAT(A2,B2,C2,D2,E2,1)
のように各引数を個別のセルから取得でき、大量のデータ処理や動的な計算が必要な場合に効率的です。関連する金融関数としてPRICEMAT関数やYIELDDISC関数があり、これらと組み合わせることで包括的な債券分析が実現できます。
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