スプレッドシートのNORMSINV関数とは
NORMSINV関数は、標準正規分布の逆関数の値を計算する統計関数で、指定した確率値に対応するZ値を求めるために使用されます。この関数は平均0、標準偏差1の正規分布において、入力された確率に対して該当する値を逆算して返すという仕組みになっています。
NORMSINV関数の構文はNORMSINV(x)という形式で表現され、xには0より大きく1より小さい確率値を指定する必要があります。入力値が0以下または1以上の場合は#NUM!エラーが発生するため、適切な範囲内での値入力が求められるのです。
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基本的な使用方法と構文の詳細
NORMSINV関数を実際に使用する際は、セルに=NORMSINV(0.75)
のように記述することで0.75の確率に対応するZ値を取得できます。関数の引数xは必須パラメータとして設定されており、統計的な確率値を直接入力するか、セル参照を通じて動的な値を使用することが可能です。
=NORMSINV(0.75)
=NORMSINV(A2)
=NORMSINV(0.95)
関数の計算結果は正の値または負の値として表示され、確率が0.5より大きい場合は正のZ値、0.5より小さい場合は負のZ値が返されます。例えば0.95の確率値を入力した場合は約1.645のZ値が計算され、0.05の確率値では約-1.645の値が取得されるといった具合です。
他の正規分布関数との関係性
NORMSINV関数はNORMSDIST関数の逆関数として機能しており、NORMSDIST関数がZ値から確率を求めるのに対して、NORMSINV関数は確率からZ値を算出します。また、平均と標準偏差を任意に設定できるNORMINV関数とは異なり、NORMSINV関数は標準化された正規分布のみを対象としているのが特徴です。
=NORMSINV(NORMSDIST(1.96))
=NORMINV(0.95, 100, 15)
=NORMSDIST(NORMSINV(0.75))
統計解析においてNORMSINV関数は信頼区間の計算や仮説検定における臨界値の決定に頻繁に活用され、特に品質管理や市場調査などの分野で重要な役割を果たしています。英名ではInverse Standard Normal Distributionと呼ばれており、国際的な統計ソフトウェアでも同様の概念で使用されている関数なのです。
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