スプレッドシートのNORMSDIST関数とは
NORMSDIST関数は、指定した値に対する標準正規累積分布関数の値を返すGoogleスプレッドシートの統計関数です。この関数は平均が0で分散(および標準偏差)が1の標準正規分布における累積確率を計算するために使用されます。
標準正規分布は統計学において最も重要な確率分布の一つであり、多くの統計的推論や仮説検定の基礎となっています。NORMSDIST関数を使用することで、特定の値がどの程度の確率で出現するかを数値的に求めることができます。
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基本的な構文と引数の指定方法
NORMSDIST関数の基本構文はNORMSDIST(x)
で、引数xには標準正規累積分布関数への入力値を指定します。引数xは数値またはセル参照のいずれかで指定でき、負の値から正の値まで幅広い範囲の数値を受け入れます。
=NORMSDIST(2.4)
=NORMSDIST(A2)
=NORMSDIST(-1.5)
上記のサンプルコードでは、直接数値を指定する方法とセル参照を使用する方法の両方を示しています。負の値を指定した場合は0.5未満の確率値が返され、正の値を指定した場合は0.5より大きい確率値が返されるのが特徴です。
標準正規分布における確率計算の仕組み
NORMSDIST関数が計算する標準正規累積分布は、平均0かつ標準偏差1の正規分布において、負の無限大から指定値xまでの範囲の確率を表します。戻り値は常に0から1の間の数値となり、0.5が分布の中央値に対応する確率値となります。
=NORMSDIST(0) // 結果: 0.5
=NORMSDIST(1.96) // 結果: 0.975(約)
=NORMSDIST(-1.96) // 結果: 0.025(約)
このサンプルコードが示すように、値0では確率0.5が返され、1.96では約0.975、-1.96では約0.025が返されます。これらの値は統計学における95%信頼区間の計算でよく使用される重要な基準値として知られています。
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