スプレッドシートのTO_PURE_NUMBER関数とは
TO_PURE_NUMBER関数は、日付や時刻、百分率、通貨などの書式が設定された数値データを、書式情報を取り除いた純粋な数値に変換するGoogleスプレッドシートの組み込み関数です。この関数は、表示形式による装飾を除去し、数値本来の値のみを抽出する際に重要な役割を果たします。
関数は引数として単一の値またはセル参照を受け取り、その値が数値である場合は書式なしの数値として返し、数値でない場合は元の値をそのまま返すという特徴を持ちます。データ処理や計算において、見た目の書式に影響されない正確な数値操作を実現するために設計された専門的な関数です。
【PR】プログラミングや生成AIを無料で学べる「コードキャンプフリー」
基本的な構文と使用方法
TO_PURE_NUMBER関数の構文はTO_PURE_NUMBER(value)
という形式で記述し、引数valueには変換したい値またはセル参照を指定します。具体的な使用例として、TO_PURE_NUMBER(50%)
と記述すると、百分率表示の50%が0.5という純粋な数値に変換されます。
=TO_PURE_NUMBER(A1)
=TO_PURE_NUMBER(50%)
=TO_PURE_NUMBER("$100")
関数は数値型のデータに対してのみ書式除去の処理を実行し、文字列や論理値などの非数値データについては元の値を変更せずに返します。この動作により、データ型を問わず安全に関数を適用でき、予期しないエラーを回避できる設計となっています。
他の変換関数との違いと特徴
TO_PURE_NUMBER関数は、メニューバーの「書式」→「数値」→「標準」と似た動作をしますが、標準書式では千の位区切りのカンマが表示される点で異なります。また、N関数との比較では、N関数が非数値に対して0を返す(TRUE値のみ1を返す)のに対し、TO_PURE_NUMBER関数は非数値データをそのまま返すという重要な違いがあります。
=TO_PURE_NUMBER("text") // "text"を返す
=N("text") // 0を返す
=TO_PURE_NUMBER(TRUE) // TRUEを返す
=N(TRUE) // 1を返す
この関数は、TO_TEXT関数やTO_PERCENT関数、TO_DOLLARS関数、TO_DATE関数などの他の変換関数群と組み合わせて使用することで、データの書式変換ワークフローを効率的に構築できます。パーサー型の関数として分類され、データの解析や前処理段階で特に重要な役割を担っています。
※上記コンテンツの内容やソースコードはAIで確認・デバッグしておりますが、間違いやエラー、脆弱性などがある場合は、コメントよりご報告いただけますと幸いです。
ITやプログラミングに関するコラム
- Canvaとは?使い方やアカウント登録などを初心者向けに解説
- git configで設定情報を確認・表示する方法
- 「Pythonはやめとけ」と言われる理由と学習するメリット
- Ubuntuのversionを確認する方法
- Geminiで画像を生成する方法|ChatGPTとの比較結果も紹介