株式会社ユーザベースは2026年7月1日、経済情報プラットフォーム「Speeda」において、Model Context Protocol(MCP)に対応した新サービス「Speeda MCP連携」のトライアル提供を開始しました。
生成AIからSpeedaデータを直接呼び出せるMCP連携の詳細
開発の背景には、生成AIが各社の業務に浸透するなかで、ユーザーから「使い慣れた生成AIツールで、信頼できる経済情報を直接活用したい」というニーズが生まれてきたことがあります。AIの利活用における情報の正確性や専門性、最新性の確保という課題に対し、情報の品質を担保する基盤の確立が求められてきました。
「Speeda MCP連携」は、Model Context Protocol(MCP)という業界標準プロトコルを通じて、Speedaが保有するデータを開放するサービスです。開放されるデータは企業・業界・財務・専門家の知見にわたります。ユーザーが日常的に使用する生成AIツールに幅広く対応しており、自然言語でSpeedaの経済情報を呼び出せる設計となっています。
同社はこれまで「SpeedaにAIを実装する」方向で進化を続けてきました。今回の「Speeda MCP連携」はこれまでの進化に加え、「あらゆるAIからSpeedaを呼び出すことができる」状態を実現する新たな展開です。創業以来18年にわたって築いてきたデータ資産を、ユーザーのあらゆるAIワークフローへ行き渡らせ、Speedaを開かれた経済情報インフラへと位置付けを広げます。
主な活用シーンとして想定されているのは、使い慣れた生成AIツール上での企業調査や市場分析です。Speedaにより品質が担保され、構造化された情報を利用することによって、ハルシネーションを防ぎ、消費トークン量を抑えられます。
提供形態は、Speeda AI Agentご契約者向けのオプション、およびMCP単体プランの2種類を予定しています。具体的なご利用条件・価格・お申込み方法は、提供開始に向けて順次案内される予定です。
また、2026年7月~8月のトライアル期間中にあわせて、関連オンラインセミナーも開催されます。7月23日(木)13:00〜14:00には「Speeda MCP ユースケース公開セミナー」が予定されており、経営企画や事業開発、法人営業における具体的な活用シーンが紹介される見込みです。8月以降も、各LLMにおけるユースケースを紹介するオンラインセミナーが開催される予定です。
Speeda MCP連携の概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 提供企業 | 株式会社ユーザベース(Uzabase,Inc.) |
| 対象サービス | Speeda |
| サービス名 | Speeda MCP連携 |
| トライアル開始日 | 2026年7月1日 |
| 正式提供予定日 | 2026年9月1日 |
| 提供形態 | Speeda AI Agentご契約者向けオプション/MCP単体プラン |
| 主な特徴 | MCPプロトコルによるデータ開放 生成AIツールからの自然言語呼び出し対応 ハルシネーション抑制・消費トークン削減 |
| 代表者 | 稲垣裕介氏 |
| 設立 | 2008年4⽉1⽇ |
| 所在地 | 東京都 千代田区 丸の内2-5-2 三菱ビル |
trends編集部の一言
3,000社を超える企業の意思決定で活用されてきたSpeedaのデータ資産が、MCPという標準プロトコルを通じて外部の生成AIツールから呼び出せるようになりました。これまで「プラットフォーム内でAIを使う」という方向性だったものが、「プラットフォーム外のAIがデータを参照しにくる」という逆転の設計に移行しつつある点は、業界全体としてひとつの転換点と評価できます。
マーケティング業界の文脈に置き換えると、調査や競合分析のたびに複数のツールを行き来してデータをまとめる作業は、慢性的な負担として語られてきたテーマです。使い慣れたAIツールの中で信頼性の高いデータを呼び出せる仕組みが整備されることで、ワークフローの中断が減るという実感につながり、業界全体での利用定着が進むと考えられます。
ハルシネーション抑制と消費トークン削減を同時に期待できる点も、実務への導入ハードルを下げる要素として業界横断で注目される動きです。
References
- ^ PR TIMES. 「Speeda、新サービス「Speeda MCP連携」の提供を開始。主要な生成AIから経済情報の呼び出しが可能に | 株式会社ユーザベースのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000280.000010548.html, (参照 26-07-02).
