株式会社博報堂SYNVOICEは、AI商談サポートアプリ「voice value(ボイスバリュー)」に「リアルタイムモニタリング機能」を搭載しました。
voice valueのリアルタイムモニタリング機能の開発背景
従来の対面販売や営業現場では、高度な判断や提案方針の決定が必要な際、営業スタッフが一度バックヤードへ戻るか、本社の管理者に電話で状況をイチから説明して指示を仰ぐプロセスが発生していました。この運用には、「状況説明に時間がかかり、顧客を長時間待たせてしまう」「口頭の報告だけでは現場のニュアンスが管理者に伝わりきらない」といった課題が生じていたのです。
「voice value」は、これらの課題を解決するため、進行中の商談をリアルタイムにテキスト化・要約し、離れた場所にいる管理者へ共有する機能を開発しました。店舗内での対面販売にとどまらず、訪問販売やラウンダーといった遠隔地での営業活動における「管理・監督」や遠隔からの的確な業務指導、ガバナンス強化にも寄与する機能です。
voice valueのリアルタイムモニタリング機能の3つの特徴
新機能の主な特徴は次の3点です。
- 5分ごとの自動要約で商談の「今」をキャッチアップ
- 「状況把握済み」の状態から相談がスタートし相談時間を大幅短縮
- 社内共有のスピード化による顧客体験(CX)の向上
販売現場で録音された商談内容をAIが5分ごとに自動要約し、管理者はアプリ上で商談のフェーズや顧客の反応を瞬時に把握できます。営業スタッフがバックヤードに戻った際、管理者はすでに商談の状況を把握しているため、一からの状況説明が不要です。
すぐに「次の提案方針」のディスカッションに入れるため、指導・連携のスピードが飛躍的に向上します。社内共有のスピード化によって、顧客を待たせる時間を最小限に抑え、タイムリーかつ的確なセカンドプロポーザル(二次提案)が可能となりました。
想定される活用シーンとしては、自動車ディーラーや不動産などの高額商談、金融機関の窓口・対面営業、訪問販売やラウンダーによるフィールドセールスが挙げられます。直行直帰や単独行動が多い屋外での営業活動でも、本社や営業所の管理者が、リアルタイムに商談状況を管理・監督することが可能です。トラブルの早期検知や適切なガバナンス維持を支援し、遠隔からの的確な業務指導にも対応します。
voice valueの概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 提供企業 | 株式会社博報堂SYNVOICE |
| 代表取締役社長 | 金野敏和氏 |
| 所在地 | 東京都千代田区神田三崎町3-6-12神田三崎町ビル5階 |
| サービス名 | voice value(ボイスバリュー) |
| カテゴリ | AI商談サポートアプリ |
| 新機能 | リアルタイムモニタリング機能 |
| 自動要約間隔 | 5分ごと |
| 主な用途 | 営業活動の可視化、ハイパフォーマーのナレッジ共有、コンプライアンス強化 |
| 事業内容 | 音声AIを活用したソリューション・アプリケーションの開発・提供 |
| 公式サイト | https://www.synvoice.co.jp/ |
trends編集部の一言
「5分ごとの自動要約」で管理者が商談の現在地をリアルタイムに把握できるという設計は、シンプルながらインパクトが大きいものです。営業DX領域では、商談データのリアルタイム共有ニーズが高まっており、現場と管理層の情報非対称をいかに解消するかが業界横断の共通課題として語られてきました。
「ツールの存在を知っている管理者」と「商談の現場にいる営業スタッフ」との情報非対称を、AIの自動要約でリアルタイムに埋めるというアプローチは、現場マネジメントの在り方を変える可能性があります。マーケティング業界の文脈に置き換えると、代理店やクライアントとの対面プレゼンを本社がリモートでフォローする場面において、同様の仕組みが広がる動きが今後見られる可能性があります。訪問販売やフィールドセールスにおけるガバナンス強化の用途も含め、幅広い活用シーンが想定される発表として、注目しておく価値がありそうです。
References
- ^ PR TIMES. 「博報堂SYNVOICE、AI商談サポートアプリ「voice value」にリアルタイムモニタリング機能を追加 | 株式会社博報堂SYNVOICEのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000171059.html, (参照 26-06-12).
