株式会社Regnioは、食品製造業向けAI生産管理サービス「Regnio Factory」の新機能として、「生産・シフト計画AIエージェント」をリリースしました。
Regnio Factoryの生産・シフト計画AIエージェントの詳細
食品製造業の現場では、在庫や需要、人員・各種制約を踏まえた計画立案が、特定の熟練担当者の経験と勘に依存しているケースが多く見られます。計画作業に長い時間がかかること、判断根拠が属人化して、引き継ぎや改善が難しいことが、現場共通の課題となっていました。
「生産・シフト計画AIエージェント」は、最適解を一方的に出力するのではなく、担当者の質問や指示を受けながら計画を一緒に組み立てるアプローチを採用しています。従来の最適化システムでは、条件設定そのものに専門知識と費用が必要で、現場の意図が反映されにくく、結果の解釈も難しいという課題がありました。
本機能は、計画業務そのものに伴走することを目指して、設計されています。主な機能は次の3点です。
- 計画時間の削減:条件確認から計画案作成までAIエージェントが支援
- 経験の仕組み化:属人的な計画業務をチームで再現・改善できるプロセスへ転換
- 判断の見える化:複数の計画案をKPIで比較し、説明しやすい判断を支援
「計画時間の削減」では、担当者が確認と意思決定に集中できる業務プロセスへの転換を支援します。「判断の見える化」では、生産高や平準化率、需要充足率などの指標をもとに、複数案を比較できます。
Regnio FactoryのAIエージェントが支援する4つの流れ
現場の制約条件を踏まえながら、段階的に計画立案を支援するのが本機能の特徴です。以下の4ステップで進められます。
- STEP 01:製品・在庫・需要・ライン・カレンダー・制約条件をもとに計画づくりを開始
- STEP 02:在庫・需要・人員・カレンダーをもとに生産・シフトスケジュールを自動作成
- STEP 03:通常計画・需要増加対応・在庫抑制・切り替え抑制など複数の計画案を生成
- STEP 04:生産高、平準化率、生産効率、需要充足率などの指標で計画案を比較
条件変更にも比較検討にも、AIエージェントが計画担当者の判断を支えます。
導入時には要件整理・データ整備から効果検証・本番移行判断まで、株式会社Regnioが伴走支援を提供しました。運用時には、立ち上げ支援や継続的な改善・拡張まで対応しています。
Regnio Factory 生産・シフト計画AIエージェントの概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 提供企業 | 株式会社Regnio(リグニオ) |
| 対象サービス | Regnio Factory |
| 主な機能 | 生産・シフトスケジュール自動作成 複数計画案の生成・KPI比較 自然な言葉による条件整理 |
| 展示会出展 | FOOMA JAPAN 2026(2026年6月2日(火)〜6月5日(金)/東京ビッグサイト) |
| 所在地 | 福岡県福岡市中央区警固2-2-23 ウイングコート警固 601 |
| 代表者 | 中野 雅俊氏 |
| サービスサイト | https://factory.regnio.co.jp/ |
trends編集部の一言
「計画を一方的に出力するのではなく、担当者と一緒に組み立てる」という設計思想は、製造業に限らず業界横断で注目に値します。マーケティングの現場でも、施策の優先順位づけや予算配分の計画作業は、特定のベテランメンバーの経験と勘に依存しがちでした。
属人化した判断を「仕組みに変える」という課題感は、製造業の生産計画と構造的に共通するテーマです。マーケティング業界の文脈に置き換えると、KPIで複数案を比較しながら「どの計画が正解か」ではなく「比較して説明できる判断」を支援する設計は、意思決定の質を高めながら合意形成も円滑にするアプローチと言えます。業界全体としても、計画業務の属人化解消に向けたAI活用の流れが強まっていることを示す事例と言えそうです。
「FOOMA JAPAN 2026」では実機デモも予定されており、AIエージェントが実際に計画を立てる様子を確認できます。
References
- ^ PR TIMES. 「AI生産管理「Regnio Factory」に生産・シフト計画AIエージェント機能をリリース | 株式会社Regnioのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000013.000072212.html, (参照 26-06-01).
