【時間がない人向け】記事の3行要約
- Excelの新機能「Check Performance」で、ワークブックのパフォーマンス問題を自動検出・修正可能に
- 不要な書式やメタデータを削除し、ワークシートの最適化を実現
- 現在Beta ChannelとCurrent Channel (Preview)で利用可能、Version 2312以降が対象
ExcelのCheck Performance機能で不要な書式を自動検出、ワークブックの最適化が可能に
Microsoft Excelに新たに追加された「Check Performance」機能では、ワークブック内の不要な書式やメタデータを自動的に検出できる。これらは長年の使用によって蓄積されるもので、パフォーマンスの低下を招く要因となっていた。
Check Performance機能はワークブックを開いた際に自動的に実行され、問題が見つかった場合は通知バーでユーザーに警告する。ユーザーは「Check Performance」ボタンをクリックすることで、詳細な診断を行うことができる。
診断の結果は「Workbook Performance」ペインに表示され、ワークシート単位で確認・修正が可能だ。「Optimize sheet」ボタンでシート内の問題のみを解決したり、「Optimize all」ですべてのシートを一括で最適化したりできる。
Excelのパフォーマンス改善機能がBeta ChannelとCurrent Channel (Preview)で利用可能に
「Check Performance」機能は現在、Beta ChannelとCurrent Channel (Preview)で提供されている。対象となるのはVersion 2312 (Build 17126.20004)以降のExcelで、順次ロールアウトが進められている。
ただし、最適化プロセスによってワークシートに目に見える変更が加えられる場合があることに注意が必要だ。例えば、空白セルの塗りつぶしが削除されると、塗りつぶしが「塗りつぶしなし」にリセットされる。
また、この機能はユーザーの操作を必要とするもので、バックグラウンドで自動的に最適化が行われるわけではない。定期的に診断を実行し、パフォーマンス問題に対処していくことが求められる。
trends編集部「K」の一言
ExcelのCheck Performance機能は、長年の課題であったワークブックのパフォーマンス問題に対する画期的な解決策といえる。特に大規模なデータを扱う場合、知らず知らずのうちに蓄積された不要な情報が処理速度の低下を招くことがあった。それがこの機能によって自動的に検出・修正できるようになったのは非常に素晴らしいことだ。
ただし、現時点ではBeta ChannelとCurrent Channel (Preview)での提供に留まっている。正式リリースまでにはさらなる改良が加えられるとともに、より多くのユーザーによる検証が行われるだろう。特に大規模なワークブックへの適用では、思わぬ副作用が生じる可能性もある。慎重なテストと検討を重ねた上で、本番環境への導入を進めていく必要がある。
将来的には、Check Performance機能のさらなる進化も期待される。例えば、問題の自動修正だけではなくパフォーマンスを低下させる原因の分析とアドバイスの提示などだ。ユーザーの作業方法を改善し、効率的なワークブック管理を促す助けとなるかもしれない。
References
- ^ Microsoft. 「Make your workbooks more performant with Check Performance in Excel for Windows」. https://insider.microsoft365.com/en-us/blog/make-your-workbooks-more-performant-with-check-performance-in-excel-for-windows, (参照 24-04-05).
※上記コンテンツの内容やソースコードはAIで確認・デバッグしておりますが、間違いやエラー、脆弱性などがある場合は、コメントよりご報告いただけますと幸いです。
ITやプログラミングに関するコラム
- 【Python】2次元配列を空で宣言し値を追加する基本的な方法
- 【Python】Null代入の方法とNoneを使ったデフォルト引数の活用例
- 【Python】pop()メソッドの基本的な使い方やエラーハンドリングを解説
- 写真やイラストを動画にできるAI「Viggle」の使い方を実際の画像を用いて解説
- 【Python】if文かつ論理演算子andを使った条件分岐の基本