沖縄県知事選、当選者の得票率を誤差0.1ポイントで再現。AIペルソナによる投票行動シミュ レーション
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- 発表元
- Ambiral株式会社
- 配信日時
- 2026年9月20日 12時00分
- 転載日
- 2026年9月23日
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「もう一つの社会をつくる」を掲げるAmbiralが、有権者の投票判断を再現
社会シミュレーション事業を行うAmbiral株式会社(代表取締役:牛久 凌太朗)は、2026年9月13日投開票の沖縄県知事選挙を題材に、AIペルソナによる投票行動をシミュレーションしました。投開票日より前に公表されていたデータのみを入力とし、当選した古謝玄太氏の得票率を誤差0.1ポイントで再現しました。
本検証の前提
本検証は投開票後に実施した事後検証であり、事前に公表した予測ではありません。入力には投開票日より前に公表されていたデータのみを用い、当日の出口調査と開票結果は精度の評価にのみ使用しました。
投開票日以降の情報が入力に混入することを防ぐため、該当するデータを読み込もうとした場合に処理を中断する仕組みを組み込んでいます。
再現方法
1. 人口構成を再現した合成ペルソナの生成
2020年国勢調査をもとに、沖縄県の有権者構成を再現した合成ペルソナ(実在の統計データに基づくペルソナ)を生成しました。1体ごとに居住市町村(41市町村)、性別、年代(18〜19歳から80歳以上までの8区分)、職業を持たせています。
2. 過去6回の選挙の投票履歴を付与
各ペルソナに、2018年知事選、2022年参院選挙区、2022年知事選、2025年参院比例、2026年衆院小選挙区、2026年衆院比例の投票履歴を付与しました。
履歴は市町村別の開票結果から推定しています。開票結果から分かるのは各選挙の得票率だけで、同じ人が複数の選挙でどう投票したかは公表されていません。そこで市町村ごとの得票の違いから推定する手法(エコロジカル推論)を用い、投票行動が選挙をまたいで一貫するよう履歴を組み立てました。
3. 投票先を出力させ、人口構成で加重集計
ペルソナ1体ごとに、属性と投票履歴、選挙戦の報道情報を提示し、大規模言語モデル(Googleのgemini-3.8-flash)に投票先を推定させました。報道情報は投開票前に公表されていたもので、情勢調査の数値は除いています。
1体ごとに投票先を1つ確定させ、全体を人口構成と投票率で加重集計して得票率を算出しました。
事後検証にあたり、モデルが選挙結果を知ったうえで答える経路を塞ぎました。経路は学習済みの知識と、推論時の検索の2つです。
学習済みの知識については、gemini-3.8-flashの知識カットオフが2026年3月です。投開票日の2026年9月13日より前であることを、公式のモデルカードの記載で確認しました。
推論時の検索については、検索連携の機能を使用せず、当社が与えたデータだけで出力させました。API呼び出しにツールの指定がないことを確認しています。
再現結果
当選した古謝玄太氏の得票率は、実際の59.42%に対し再現値は59.51%(誤差0.09ポイント)でした。玉城デニー氏は、実際の38.77%に対し再現値は40.24%(誤差1.47ポイント)です。上位2候補の得票差は、実際の20.65ポイントに対し再現値は19.27ポイントで、誤差は1.4ポイントにとどまりました。実際の得票率は沖縄県選挙管理委員会の発表によるものです。

古謝氏の得票率は、30〜60代で実際の48〜78%に対し再現値は47.9〜77.7%(誤差0.1〜1.9ポイント)でした。10〜20代は実際の75%に対し再現値は80.1%(誤差5.1ポイント)です。他の年代の誤差が5.1ポイント以内に収まるなか、70歳以上だけが大きく外れています。高齢層における玉城氏支持の強さを、再現しきれませんでした。男女別では、実際の男性62%に対し再現値は63.4%、実際の女性52%に対し再現値は55.4%でした。

投票推移として、前回サキマ氏に投票した層の98.8%、前回下地氏に投票した層の93.3%が古謝氏へ移りました。前回棄権した層では63.6%、前回玉城氏に投票した層では19.4%が古謝氏に投票しています。
前回玉城氏の層について、時事通信の出口調査(有効回答621)では33.2%が古謝氏へ移っています。再現値の19.4%は、これを下回る値です。全体の精度の高さが、そのまま内訳の正しさを意味するものではありません。

Ambiral株式会社について
当社は「もう一つの社会をつくる」をビジョンに掲げ、実在の生活者のデータをもとにした社会シミュレーションに取り組んでいます。人口構成を再現した生活者の集団をデジタル上に構築し、その意思決定を観測します。
こうした基盤をもとに「AI生活者プラットフォーム」を開発し、マーケティングリサーチや需要予測、世論予測を手がけています。新商品のコンセプト調査やクリエイティブ評価、施策の事前シミュレーションを通じて、企業の事業活動を支援しています。
本件に関するお問い合わせは、info@ambiral.com までご連絡ください。
出典
・母集団の構成: 総務省統計局「2020年国勢調査」
・過去の選挙結果・投票率: 沖縄県選挙管理委員会
・今回の得票率: 沖縄県選挙管理委員会
・年代別・男女別・支持政党別の実際の値: NHK 出口調査(県内32投票所・回答2,490人)
・前回投票先ごとの移動の実際の値: 時事通信 出口調査(有効回答621)
・2018年知事選の年代別・男女別: 琉球朝日放送・沖縄タイムス・朝日新聞 合同出口調査








