AWSは、Amazon EC2のR8in、R8ib、R8idn、R8idbインスタンスを、アジアパシフィック(東京)と欧州(フランクフルト、アイルランド)の追加リージョンで提供開始しました。R8in・R8idnは600Gbpsのネットワーク帯域、R8ib・R8idbは最大300GbpsのEBS帯域を備え、いずれもEFAに対応します。
R8i系インスタンス追加提供のポイント
まず、今回の発表の要点を、次のとおり整理しました。
- R8in・R8ib・R8idn・R8idbが東京など3リージョンで利用可能に
- R8in・R8idnは600Gbpsのネットワーク帯域を提供
- R8ib・R8idbは最大300GbpsのEBS帯域を提供
- R6in・R6idn比でvCPUあたりのコンピュート性能が最大43%向上
- 4種とも所定のサイズでEFAに対応
本記事は公表時点の情報にもとづきます。仕様や提供状況、料金は変わる可能性があります。
導入や利用の判断は各自の責任で公式情報の最新の内容をご確認ください。設定変更やアップデートを行う場合は、必ず事前にバックアップを取得し、検証環境で確認したうえで実施してください。
何が発表されたのか(4種の追加リージョン)
AWSは、Amazon EC2のR8in、R8ib、R8idn、R8idbインスタンスを、アジアパシフィック(東京)と欧州(フランクフルト、アイルランド)のリージョンで新たに提供開始しました。いずれもメモリ最適化ファミリーに属し、高い帯域性能を備えています。
これにより、東京・フランクフルト・アイルランドの利用者は、これら4種を対象リージョンで利用できるようになりました。対象を追加リージョンへ広げた発表であり、新しいインスタンス世代そのものの登場ではありません。
4種のインスタンスと帯域・用途
今回追加された4種は、ネットワーク重視の2種とストレージ重視の2種に分かれます。それぞれの特徴と主な用途を次の表にまとめました。
| インスタンス | 特徴 | 主な用途 |
|---|---|---|
| R8in | 600Gbpsのネットワーク帯域 | リアルタイム分析、インメモリキャッシュ、5G UPF |
| R8idn | 600Gbpsのネットワーク帯域とローカルストレージ | 分散コンピュート、データ分析、高性能ファイルシステム |
| R8ib | 最大300GbpsのEBS帯域 | 高性能ファイルシステム、NoSQLデータベース |
| R8idb | 最大300GbpsのEBS帯域と低遅延ローカルNVMe | 大規模商用DB、データレイク、NoSQL |
R8inとR8idnは、600Gbpsのネットワーク帯域を備えます。これは強化ネットワーキングに対応するEC2インスタンスのなかで最も高いネットワーク帯域です。
一方、R8ibとR8idbは、最大300GbpsのEBS帯域を実現します。アクセラレーテッドコンピューティングを除くEC2インスタンスのなかでは最も高いEBS帯域です。
R8inの主な用途は、リアルタイムのビッグデータ分析や分散Webスケールのインメモリキャッシュ、AI/MLクラスタ向けのキャッシュフリート、5G UPFなどのTelco処理です。R8idnは、分散コンピュートやデータ分析、高性能ファイルシステムなど、ローカルストレージを要するネットワーク集約型の汎用処理に向きます。
R8ibは、高いブロックストレージ性能を求める高性能ファイルシステムやNoSQLデータベースに適します。R8idbは、大規模商用データベースやデータレイクなどのストレージ集約型の汎用処理に向き、高いEBSスループットと低遅延のローカルNVMeの双方を生かすNoSQLにも適した構成です。
性能とEFA、提供リージョンと購入方法
今回のインスタンスは、AWSでのみ利用できるカスタム第6世代インテル Xeon スケーラブル・プロセッサーを搭載します。あわせて第6世代のAWS Nitroカードを備える点も特徴です。
コンピュート性能は、前世代のR6inおよびR6idnと比べて、vCPUあたり最大43%高いとされています。
R8inとR8ibの提供リージョンは、次のとおりです。
- 米国東部(バージニア北部、オハイオ)
- 米国西部(オレゴン)
- アジアパシフィック(東京)
- 欧州(スペイン、フランクフルト、アイルランド)
購入方法は、Savings Plans、オンデマンド、スポットインスタンスに対応します。この提供リージョンと購入方法は、公式発表ではR8inとR8ibについて示されたものです。
R8idnとR8idbの全リージョンや購入方法は、今回の発表文では個別に示されていません。導入前に、対象リージョンでの提供状況を公式情報で確認しておくと安心です。
R8in、R8ib、R8idn、R8idbは、48xlarge・96xlarge・metal-48xl・metal-96xlの各サイズでElastic Fabric Adapter(EFA)に対応します。EFAは、密結合クラスターの低遅延化とクラスター性能の向上に役立ちます。
今回の発表の概要
今回の発表の要点を、次の表にまとめました。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 提供元 | AWS |
| 発表時期 | 2026年7月 |
| 対象インスタンス | R8in、R8ib、R8idn、R8idb |
| 追加リージョン | アジアパシフィック(東京)、欧州(フランクフルト、アイルランド) |
| プロセッサー | 第6世代インテル Xeon スケーラブル |
| ネットワーク帯域 | R8in・R8idnで600Gbps |
| EBS帯域 | R8ib・R8idbで最大300Gbps |
| 性能 | R6in・R6idn比でvCPUあたり最大43%向上 |
| EFA対応サイズ | 48xlarge・96xlarge・metal-48xl・metal-96xl |
| 提供状態 | 対応リージョンで利用可能(GA・プレビューの明記なし) |
trends編集部の一言
東京リージョンで高帯域のR8系インスタンスを選べるようになった点は、国内でネットワークやストレージの性能を求める運用者にとって選択肢の増加を意味します。
特に、R8in・R8idnの600Gbpsのネットワーク帯域と、R8ib・R8idbの最大300GbpsのEBS帯域は、大規模なキャッシュやデータベース基盤の選択で効いてきます。用途に応じてローカルストレージの有無を選び、コストと性能のバランスを見極めるとよいでしょう。
References
- AWS. 「Amazon EC2 network/EBS instances now available in additional regions」. https://aws.amazon.com/about-aws/whats-new/2026/07/amazon-ec2-r8in-r8ib-r8idn-r8idb, (参照 26-07-13).
※本記事は公式発表を基に編集しています。内容はAIで確認していますが、誤りや最新情報との差異がある場合は、以下フォームよりご報告ください。
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