Figmaでインタラクションを設定する方法
Figmaでインタラクションを設定する方法について、以下2つを簡単に解説します。
- Figmaのプロトタイプでインタラクションを追加する手順
- インタラクションの詳細パネルの主要設定項目
Figmaのプロトタイプでインタラクションを追加する手順
Figmaプロトタイプでインタラクションを追加するには、まず右サイドバーのプロトタイプタブを選択します。次にインタラクションを設定したいフレームやオブジェクトを選択し、青い丸い矢印をドラッグして目的のフレームに接続します。この操作でインタラクションの基本設定は完了です。
インタラクションの詳細を調整するときは、接続した青い矢印をクリックしてインタラクションの詳細パネルを開きます。ここでトリガーやアクション、アニメーションなどを設定可能。たとえばボタンのホバー効果を設定する場合はトリガーを「マウスオーバー」に変更し、アクションを「次に変更」に設定することで実現できます。
プロトタイプの動作確認はツールバー右上の再生ボタンをクリックし「新しいタブに表示」を選択することで行えます。インタラクションの設定が正しく反映されているか実際の動きを確認することが重要です。
インタラクションの詳細パネルの主要設定項目
Figmaのインタラクションの詳細パネルには、5つの主要な設定項目が存在します。
- トリガー:ユーザーがどのアクションをきっかけに変化が起こるかを設定します。
- アクション:その変化が具体的に何を行うかを決定します。
- 表示するフレーム:ユーザーがクリックや操作した際に移動する先や、表示するコンテンツを指定します。
- アニメーション:画面間の移動や表示の際にどのようなトランジションを使うかを選びます。
- 状態管理:オブジェクトが以前の状態に戻るか、保持するかを決める設定です。
オーバーレイ機能を使用すると現在の画面上に別のフレームを重ねて表示できます。これはモーダルウィンドウや、スマホ向けのメニュー表示などにぴったりです。アニメーション設定を工夫することでオーバーレイの表示方法を上からスライドインするなど、より洗練された動きを実現できます。
Figmaのインタラクションの活用テクニック
Figmaのインタラクションの活用テクニックについて、以下2つを簡単に解説します。
- コンポーネントを活用したインタラクション設定
- スクロール動作を考慮したデザイン実装
コンポーネントを活用したインタラクション設定
Figmaのコンポーネント機能を活用することで、効率的にインタラクションを設定できます。たとえばボタンのデザインをコンポーネント化し、通常状態とホバー状態をバリアントとして作成します。これにより一度設定したインタラクションを、複数の場所で再利用できるため作業効率の向上に効果的です。
バリアントを使用する手順は下記の通りです。
- プロパティを追加して状態(State)を設定し、デフォルト(default)とホバー(hover)などの値を指定
- 各状態のデザインを作成後、プロトタイプタブでインタラクションを設定
- トリガーを「マウスオーバー」に、アクションを「次に変更」に設定し、ホバー状態のデザインを選択
上記の手順で進めることにより、簡単にホバーエフェクトが実現可能です。
コンポーネントを使用したインタラクション設定は、メインコンポーネントの変更が自動的にすべてのインスタンスに反映されることがメリット。デザインの一貫性を保ちながら効率的にプロトタイプを作成できます。
スクロール動作を考慮したデザイン実装
Figmaのプロトタイプ機能では、スクロール動作を考慮したデザイン実装も可能です。プロトタイプタブのスクロールの動作設定を活用することでヘッダーの固定表示やコンテンツの追従効果など、より実際のWebサイトに近い動きを再現できます。固定(Fixed)と追従(Sticky)の2つのオプションがあり、デザインの意図に応じて選択します。
固定(Fixed)設定は指定した位置に、要素を常に表示させたい場合に使用可能。これはCSSの「position: absolute;」に位置指定を加えた状態に相当します。一方、追従(Sticky)設定は親フレームが表示されている間にオブジェクトの上端を画面最上部に留める効果があり、CSSの「position: sticky; top: 0;」に相当します。
スクロール動作を設定する際は対象となるフレームやオブジェクトを選択し、プロトタイプタブのスクロールの動作メニューから適切なオプションを選びます。たとえばヘッダーを画面上部に固定したい場合はヘッダーフレームを選択し、スクロールの動作を「追従」に設定します。これによりスクロール時もヘッダーが常に表示され続ける動作を簡単に実現できるのです。
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