【Excel】文字列を数値に変換する方法を解説

【Excel】文字列を数値に変換する方法を解説

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Excelで文字列を数値に変換する方法

「Excelで文字列を数値に変換する方法」として、以下の方法が挙げられます。

  • 区切り位置の指定で文字列を数値に変換
  • コピーと貼り付けで文字列を数値に変換
  • セルの書式設定で文字列を数値に変換
  • VALUE関数で文字列を数値に変換
  • TEXT関数とVALUE関数を組み合わせて文字列を数値に変換
  • 文字列に1を掛けて数値に変換
  • IF関数で文字列を数値に変換
  • エラーインジケーターから文字列を数値に変換

区切り位置の指定で文字列を数値に変換

「区切り位置指定」を使うと、複数のデータが混在するセルでもウィザード形式で文字列を数値に変換しやすくなります。リボンメニューの「データ」タブから「区切り位置指定」を選択し、区切り文字や固定幅を指定してデータを分割し、その際に「表示形式」で数値を選択すれば、自動的に文字列を数値へ変換できます。また、元のデータを残したまま別のセルに変換結果を配置できるので、大量データの処理にも有効です。

入力データ形式 区切り文字 出力形式 適用例
ケース1 カンマ区切り カンマ 数値 1,234→1234
ケース2 スペース区切り スペース 数値 123 456→123と456
ケース3 固定幅 なし 数値 ABC123→123
ケース4 タブ区切り タブ 数値 データ⇥123→123
ケース5 混合形式 複数指定 数値 123円45銭→123.45

コピーと貼り付けで文字列を数値に変換

文字列形式のセルをコピーし、「形式を選択して貼り付け」で「値」や「数値」を選ぶ方法は、最も簡単で基本的な変換アプローチです。簡単な操作で内部的に数値として認識されるようになり、並べ替えや集計も正しく行えます。大量のセルを一括変換する場合にも便利で、別の場所に貼り付けてオリジナルデータを保持できる点もメリットの一つです。

  • 【コピーと貼り付けの手順】
  • 文字列形式のセルを選択
  • Ctrl+Cでコピー
  • 貼り付け先を選択
  • 右クリック → 「形式を選択して貼り付け」
  • 「値」または「数値」を選択
  • 「OK」をクリック
  • セルが右揃えになれば変換完了

セルの書式設定で文字列を数値に変換

セルを右クリックし「セルの書式設定」を選び、「数値」や「通貨」など目的に合った形式を指定すると、文字列を数値形式に変更できます。小数点の桁数や通貨記号、パーセント表示なども同時に設定可能なため、見た目の統一も図れます。また、以下の表のように設定カテゴリによって出力例が変わるため、用途に合わせて選択すると便利です。

設定カテゴリ 適用例 特徴 使用場面
タイプ1 標準 "1234"→1234 基本数値形式 一般計算
タイプ2 通貨 "1234"→¥1,234 通貨記号追加 金額表示
タイプ3 会計 "1234"→¥1,234 桁揃え対応 財務資料
タイプ4 パーセンテージ "0.5"→50% 100倍表示 割合表示
タイプ5 指数 "12345"→1.23E+04 科学的表記 大きな数値

VALUE関数で文字列を数値に変換

VALUE関数は文字列から数値への変換を行う関数です。=VALUE(テキスト)という構文を使い、数値を表す文字列を正しく数値として扱えるようになるため、特に文字列のままだと合計や平均が計算できない場面で役立ちます。

# VALUE関数の基本的な使い方
=VALUE("123")
=VALUE(A1)
=VALUE("1,234.56")
=VALUE("50%")
=SUM(VALUE(A1:A10))
# 結果
123
(A1の内容を数値変換した結果)
1234.56
0.5
(A1:A10の内容を数値変換して合計した結果)

数字やカンマ、パーセントなどにも対応しており「50%」→「0.5」のように変換できる為、複数のセルを対象にした集計関数と組み合わせて使う場合にも便利です。


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TEXT関数とVALUE関数を組み合わせて文字列を数値に変換

特殊な書式で入力された文字列は、直接VALUE関数で変換できないことがあります。この場合、まずTEXT関数で標準的な数値表記の文字列に整形し、その後VALUE関数で数値に変換する二段構えの方法が有効です。たとえば「123万4567円」のように単位や記号が混在したデータでも、先に余分な文字を取り除いて整形すればスムーズに数値化できます。

# TEXT関数とVALUE関数の組み合わせ例
=VALUE(TEXT(A1,"0"))
=VALUE(TEXT(A1,"#,##0.00"))
=VALUE(TEXT(SUBSTITUTE(A1,"円",""),"0"))
=VALUE(TEXT(LEFT(A1,LEN(A1)-1),"0"))
=VALUE(TEXT(REPLACE(A1,FIND("$",A1),1,""),"0"))
# 結果
(A1の内容を整数として変換)
(A1の内容を小数点2桁の数値に変換)
(A1から「円」を除去して数値に変換)
(A1の最後の1文字を除いて数値に変換)
(A1から「$」記号を除去して数値に変換)

文字列に1を掛けて数値に変換

文字列に*1を付ける計算(例:=A1*1)を使うだけで、Excelは自動的に文字列を数値とみなして計算を行います。数値が変わるわけではなく、内部的に文字列→数値の型変換が実行される仕組みです。

関数を使わずに一気に変換できるため、大量データを手早く処理したいときに便利ですが、数値以外の文字が混在している場合はエラーになるので注意してください。

  • 【1を掛ける変換手順】
  • 変換先のセルに「=A1*1」のように入力
  • Enterキーを押して実行
  • オートフィルで範囲を拡大
  • 必要に応じて値のみコピーして元セルを上書き

IF関数で文字列を数値に変換

IF関数にISNUMBERやISTEXTなどを組み合わせると、特定の条件を満たすセルのみ数値変換する柔軟な変換を実現できます。例えば「A1が文字列ならVALUE関数で変換し、数値ならそのままにする」といった条件分岐ができるため、入力データにバラつきがある場合に便利です。また、エラー処理も同時に行えるので、大規模データのクリーニングにも役立ちます。

# IF関数を使った変換例
=IF(ISNUMBER(A1),A1,VALUE(A1))
=IF(ISTEXT(A1),VALUE(A1),A1)
=IF(ISERROR(VALUE(A1)),0,VALUE(A1))
# 結果
(A1が数値ならそのまま、文字列なら変換)
(A1が文字列なら数値変換、そうでなければそのまま)
(変換でエラーの場合は0、可能なら数値に変換)

エラーインジケーターから文字列を数値に変換

セルの左上に表示される緑色の三角形がエラーインジケーターで、これがある場合は数値を文字列として扱っている可能性があります。エラーインジケーターをクリックし、「数値に変換」を選択すると簡単に文字列を数値へ変更できます。複数セルもまとめて選択すれば、一括変換が可能です。

  • 【エラーインジケーターの使用手順】
  • 文字列形式の数値を含むセルを選択
  • セル左上の三角形をクリック
  • 「数値に変換」を選択
  • 変換完了後、右揃えで表示される

一括で文字列を数値に変換する方法

「検索と置換」や「セルの書式設定」で複数セルを一度に選択するだけでも、ある程度まとめて変換できます。複雑な形式が混在している場合は、Power Queryを使って読み込み時に型変換を行う方法やVBAマクロで自動処理する方法が効果的です。大規模データを扱うなら、バックアップを取りつつ、パソコンの処理負荷にも注意しましょう。

  • 【一括変換の主な方法】
  • 1、複数セルを選択し「セルの書式設定」をまとめて適用
  • 2、「検索と置換」で不要な文字や記号を一斉除去
  • 3、「形式を選択して貼り付け」で一括変換
  • 4、「区切り位置指定」をまとめて適用
  • 5、Power Queryを使った取り込み時の型変換
  • 6、VBAマクロで自動化

文字を数字として認識させる場合の注意点

Excelで文字列を数値に変換して計算や並べ替えに利用する場合、いくつか気を付けるポイントがあります。

  • 数値に変換できない文字列
  • シングルクォーテーションが付いた数字
  • データ形式の不一致による問題
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数値に変換できない文字列

英字や記号が混在すると、VALUE関数や書式設定だけではエラーになる場合があります。たとえば「価格100円」など数値以外の文字を含む場合は、SUBSTITUTE関数などで不要な文字を削除してから変換するのが一般的です。また、地域設定が異なる環境で作成されたファイルでは、小数点や桁区切りが合わずに変換エラーになることがあるため注意してください。

変換できない文字列例 エラー原因 対処法 使用関数
パターン1 ABC123 英字混在 数字部分抽出 RIGHT/LEFT
パターン2 ¥10,000 通貨記号 記号除去 SUBSTITUTE
パターン3 12-345-6789 区切り文字 ハイフン除去 SUBSTITUTE
パターン4 50% パーセント記号 直接変換可 VALUE
パターン5 1.2E+3 科学的表記 直接変換可 VALUE

シングルクォーテーションが付いた数字

先頭に'が付いた数字は強制的に文字列扱いとなります。郵便番号や電話番号のように先頭のゼロを残したい場合は有用ですが、実際に数値計算を行いたいなら除去が必要です。エラーインジケーターを利用するほか、セル書式を「数値」に変更して再入力したり、VALUE関数で変換したりして対応します。

  • 【シングルクォーテーション対処法】
  • 1、「セルの書式設定」で「数値」を選択
  • 2、VALUE関数を適用
  • 3、エラーインジケーターから一括変換
  • 4、検索と置換で'を削除
  • 5、VBAマクロで一括処理

データ形式の不一致による問題

同じ列で文字列と数値が混在すると、並べ替えやフィルタが正常に動作しないことがあります。インポート設定や地域設定の違いなどが原因で起こる典型的なトラブルなので、データを扱う際は列全体の形式を統一するようにしましょう。

不一致パターン 発生原因 問題点 対策方法
ケース1 数値と文字列混在 手動入力ミス 並べ替え不正確 一括変換
ケース2 日付形式不一致 地域設定差異 日付計算エラー DATE関数使用
ケース3 通貨記号混在 データソース違い 集計値不正確 通貨記号除去
ケース4 桁区切り記号違い 国際データ 数値解釈エラー 標準形式に統一
ケース5 先頭ゼロ有無 用途の違い 表示ゆがみ 文字列形式維持

Excelで数値を文字列に変換する方法

数値を文字列に変換するには、主に以下の方法があります。セルの書式を「文字列」に変更するだけでは内部的に数値がそのままの場合もあるため、確実に文字列として扱いたいならTEXT関数や演算子を使いましょう。

  • 1、セルの書式設定で「文字列」を選択
  • 2、先頭に'を付けて入力
  • 3、TEXT関数(例:=TEXT(A1,"0")
  • 4、CONCATENATE関数や「&」演算子で空文字と結合
  • 5、区切り位置指定ウィザードで文字列として取り込み

数値を文字列にすると計算ができなくなるため、再度計算に使う場合は数値に戻す手間がかかります。必要性を考慮しつつ、先頭ゼロの保持などを目的とする場合に活用すると良いでしょう。

Excelの文字列や数値の変換に関するQ&A

文字列と数値の変換で「よくある質問」と「代表的な解決策」をまとめました。

  • 数値として認識されないときの対処法を教えてください
  • エクセルで数字を入力するとテキスト扱いされてしまう原因は?

数値として認識されないときの対処法を教えてください

セルが左揃えで表示され計算がうまくいかない場合は、Excelが文字列として扱っている可能性があります。エラーインジケーターが表示されていれば、そこから「数値に変換」を実行すれば簡単に修正可能です。問題が特定のパターンで繰り返すなら、最初からセル書式を「標準」や「数値」にしておく、あるいはインポート設定を調整するなど、原因に応じた対処が必要です。

症状 考えられる原因 即効性のある対処法 恒久的対策
問題1 左揃え表示 文字列形式保存 VALUE関数など 入力規則設定
問題2 計算式でエラー 不要な空白や記号 TRIM関数後変換 データ検証の徹底
問題3 並べ替え不正確 形式の統一不足 一括数値変換 テンプレート活用
問題4 フィルタの不具合 混在データ型 列全体の形式を数値化 インポート設定見直し
問題5 グラフ表示異常 系列データが文字列 数値変換後に再作成 データソース整理

エクセルで数字を入力するとテキスト扱いされてしまう原因は?

あらかじめセルの書式が「文字列」になっていると、数字を入力してもそのまま文字列となります。ほかにも、数字の前に'が付いていたり、スペースや特殊文字が混入している場合も原因の一つになります。また、地域設定が合わないままインポートすると小数点や桁区切りが誤認識され、文字列扱いになることがあります。対処としては、まずセル書式を「標準」に戻して入力をやり直すか、エラーインジケーターで数値変換するなどの方法が一般的です。

  • 【テキスト扱いされる主な原因】
  • セルが「文字列」書式に設定されている
  • シングルクォーテーションの使用
  • 先頭スペースの入力
  • 異なる地域設定での小数点や桁区切り
  • CSVインポート時の設定ミス

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