.bash profileとは
.bash_profileとは、macOSやLinuxなどのUnix系オペレーティングシステムで利用されるbashシェルの設定ファイルの一つです。このファイルは、ユーザーがシステムにログインする際に一度だけ読み込まれ、主に環境変数やシェルの動作をユーザーごとにカスタマイズする目的で使用されます。
具体的な例を挙げると、コマンドの検索パスを指定するPATH変数の設定、よく使う長いコマンドを短い名前で実行できるようにするエイリアスの定義、などが記述されます。この設定ファイルは、各ユーザーのホームディレクトリ直下に「.bash_profile」という隠しファイルとして配置されるのが一般的です。
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環境変数を設定する具体的な記述例
環境変数を設定するには、exportコマンドを使用して「export 変数名=値」という形式で.bash_profileファイルに記述します。例えば、プログラムの検索パスを追加する場合は、既存のパスを維持しつつ新しいパスを追加するためにexport PATH="/new/path:$PATH"のように記述するのが一般的です。
# ~/.bash_profile
# Javaの実行環境へのパスを設定
export JAVA_HOME=/usr/lib/jvm/java-11-openjdk-amd64
export PATH=$JAVA_HOME/bin:$PATH
# よく使うコマンドのエイリアスを設定
alias ll='ls -alF'
alias update='sudo apt-get update && sudo apt-get upgrade'
設定ファイルを編集した後は、変更を現在のシェルセッションに即時反映させるためにsource ~/.bash_profileコマンドを実行するか、一度ログアウトして再度ログインする必要があります。エイリアスを設定すると、例えばllと入力するだけでls -alFコマンドが実行されるようになり、作業効率が大幅に向上します。
.bashrcとの違いと適切な使い分け
.bash_profileと.bashrcの最も大きな違いは、シェルによって読み込まれるタイミングにあります。.bash_profileはユーザーがログインする際に一度だけ実行されるログインシェル用の設定ファイルであり、環境変数の設定など、一度だけ行えばよい初期設定を記述するのに適しています。
一方の.bashrcは、新しいターミナルウィンドウを開くたびに読み込まれる対話的非ログインシェル用の設定ファイルです。そのため、エイリアスやシェル関数、プロンプトの見た目の設定など、ターミナルを起動するたびに適用したい設定を記述するのが一般的であり、両者の役割を理解して使い分けることが重要です。
| 比較項目 | .bash_profile | .bashrc |
|---|---|---|
| 読み込みタイミング | ログイン時に1回だけ | 対話的シェル起動ごと |
| 主な用途 | 環境変数の設定 | エイリアスやシェル関数の定義 |
| 対象シェル | ログインシェル | 対話的非ログインシェル |
| 設定内容の例 | PATH変数の設定 | プロンプト表示のカスタマイズ |
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