コンポジットパターンとは、オブジェクト指向プログラミングにおいて、複数のオブジェクトを木構造で表現し、個々のオブジェクトやオブジェクトの組み合わせを統一された方法で扱うためのデザインパターンです。
このパターンは葉ノードと呼ばれる個々のオブジェクトと、枝ノードと呼ばれるオブジェクトのコンテナを同一のインターフェースで扱うことにより、クライアントが複合オブジェクトと単一オブジェクトを区別せずに扱えるようにします。
コンポジットパターンの主な目的は、クライアントが単一のオブジェクトと複合オブジェクトの違いを意識せずに、同じように操作できるようにすることです。
このパターンを利用することで、グラフィカルなユーザーインターフェースの部品、ファイルシステムのフォルダとファイルのような階層構造を持つオブジェクト群、などを統一された方法で扱うことが可能になります。
コンポジットパターンは、部分-全体の階層を表現するために使用され、特にユーザーが構造の詳細を意識せず、全体のコレクションとして扱いたい場合に有効です。
具体的には、コンポジットパターンには「コンポーネント」という共通のインターフェースがあり、これには「リーフ」と「コンポジット」という二種類の実装が存在します。
リーフは他のオブジェクトを含まない単純なオブジェクトを表し、コンポジットは複数の子コンポーネントを持つことができるオブジェクトを表します。
コンポジットパターンを利用することで、プログラマは複雑な木構造を構築する際に、単純な方法でオブジェクトを追加または削除することが可能です。
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