スプレッドシートのQUARTILE.EXC関数とは
QUARTILE.EXC関数は、データセットの指定された四分位に最も近い値を返す統計関数で、0と4を除外した範囲で計算を実行します。この関数は従来のQUARTILE.INC関数とは異なり、0番目と4番目の四分位数を計算対象から除外することで、より厳密な統計解析を可能にしています。
四分位数の計算においてQUARTILE.EXC関数は、quartile_numberパラメータとして1から3までの整数値のみを受け付けます。英名では"Quartile Exclusive"と呼ばれており、排他的四分位数計算を意味する専門用語として統計分野で広く使用されています。
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基本的な構文と引数の指定方法
QUARTILE.EXC関数の基本構文はQUARTILE.EXC(data, quartile_number)
の形式で、第一引数のdataには分析対象となる配列や範囲を指定します。第二引数のquartile_numberには求めたい四分位数を1から3の整数で指定し、小数点以下の値が入力された場合は自動的に切り捨て処理が実行されます。
=QUARTILE.EXC(A2:A12, 1)
=QUARTILE.EXC(B1:B100, 2)
=QUARTILE.EXC(範囲, 四分位数)
実際の使用例としてA2:A12の範囲にあるデータの第1四分位数を求める場合は=QUARTILE.EXC(A2:A12, 1)と記述します。範囲指定は固定値だけでなく、他のセル参照を使用することも可能で、動的な計算にも対応できます。
引数の設定において重要なポイントは、quartile_numberパラメータが0と4を除く1から3の範囲内である必要があることです。この制約により、データの最小値や最大値ではなく、真の四分位点のみが計算対象となり、統計的な意味を持つ結果が得られます。
計算結果の実例とデータ解釈
具体的な計算例として、6, 7, 15, 36, 39, 40, 41, 42, 43, 47, 49という11個のデータセットで第1四分位数を計算すると結果は15になります。同様に第2四分位数(中央値)は40、第3四分位数は43となり、データの分布状況を数値で把握できます。
=QUARTILE.EXC(A2:A12, 1) // 結果: 15
=QUARTILE.EXC(A2:A12, 2) // 結果: 40
=QUARTILE.EXC(A2:A12, 3) // 結果: 43
これらの計算結果から、データ全体の25%が15以下、50%が40以下、75%が43以下に分布していることが理解できます。QUARTILE.EXC関数は排他的計算方式を採用しているため、従来のQUARTILE関数とは異なる結果を示す場合があり、統計解析の精度向上に貢献しています。
データ解釈の際は、計算された四分位数を基準として外れ値の検出や分布の偏りを評価することが重要です。第1四分位数と第3四分位数の差(四分位範囲)を求めることで、データのばらつき度合いを定量的に測定し、品質管理や業績評価などの実務的な判断材料として活用できます。
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