スプレッドシートのFLOOR関数とは
FLOOR関数は、指定した基準値の倍数のうち、最も近い整数の倍数に数値を切り捨てる数学関数です。この関数はGoogleスプレッドシートにおいて、特定の有効桁数や通貨単位への端数処理を行う際に頻繁に使用されています。
FLOOR関数は基本的にFLOOR(値, 基準値)の構文で記述され、第一引数に切り捨てる対象の数値、第二引数に基準となる倍数を指定します。基準値は省略可能で、デフォルトでは1が設定されるため、整数への切り捨て処理が実行されます。
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基本的な構文とパラメータ仕様
FLOOR関数の第一引数valueには正の数値または負の数値を指定でき、切り捨て処理の対象となる値を設定します。第二引数factorは必ず正の数値でなければならず、0を指定することは禁止されており、この値の倍数に向かって切り捨て処理が実行されます。
=FLOOR(23.25, 0.1)
=FLOOR(A2, 1)
=FLOOR(-15.7, 2)
上記のサンプルコードでは、23.25を0.1の倍数で切り捨てて23.2を返し、A2セルの値を1の倍数で整数に切り捨て、-15.7を2の倍数で切り捨てて-16を返します。基準値factorは同一符号でなければならないという制約があり、負の値を切り捨てる場合でも基準値は正の数値を使用する必要があります。
FLOOR関数では小数点以下の特定桁数での切り捨てが可能で、0.01や0.001といった基準値を使用することで、小数第二位や小数第三位での端数処理を実現できます。通貨計算においては0.25や0.05といった特定の金額単位での切り捨て処理にも活用され、実務的な計算処理に対応しています。
実際の計算例と応用パターン
FLOOR関数は通貨の端数処理において特に有効で、例えば0.25ドルや0.05ドル単位での切り捨て計算を行う際に使用されます。具体例としてFLOOR(23.25, 0.18)では23.22が返され、これは0.18の129倍である23.22に切り捨てられた結果です。
=FLOOR(23.25, 0.18)
=FLOOR(157.89, 0.25)
=FLOOR(99.99, 0.05)
上記のコード例では、23.25を0.18の倍数で切り捨てて23.22を、157.89を0.25の倍数で切り捨てて157.75を、99.99を0.05の倍数で切り捨てて99.95をそれぞれ返します。これらの処理は販売価格の設定や在庫管理において、特定の価格単位での統一を図る際に重要な役割を果たしています。
FLOOR関数は他の端数処理関数と組み合わせて使用することも多く、CEILING関数やROUND関数との使い分けにより、より柔軟な数値処理が可能になります。データ分析やレポート作成において、統計値の表示形式を統一する際にも頻繁に活用され、業務効率の向上に寄与する重要な機能です。
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