スプレッドシートのCEILING関数とは
CEILING関数は、指定した基準値の倍数のうち、値に最も近い整数の倍数に数値を切り上げる数学関数です。この関数は小数点を含む数値を特定の倍数に切り上げる際に使用され、価格計算や在庫管理などの業務処理で重要な役割を果たします。
基本的な構文はCEILING(値, 基準値)
で表現され、第一引数に切り上げたい数値、第二引数に基準となる倍数を指定します。英名では「CEILING function」と呼ばれており、天井という意味の通り、数値を上方向に丸める処理を実行します。
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正の数値における切り上げ処理
正の数値をCEILING関数で処理する場合、基準値も正の数を指定する必要があります。例えば小数点以下を0.1単位で切り上げる場合、基準値に0.1を設定することで適切な結果を得られるのです。
=CEILING(23.25, 0.1)
上記のサンプルコードでは23.25という数値を0.1の倍数に切り上げるため、結果として23.3が返されます。この処理により、価格表示や測定値の標準化において一定の精度を保つことができるのです。
実際の業務では、商品価格を10円単位で切り上げる場合にCEILING(価格セル, 10)
のように記述します。この方法により、1234円の商品価格は1240円に自動的に調整され、販売戦略に応じた価格設定を効率的に実現できるでしょう。
負の数値における切り上げ処理
負の数値をCEILING関数で処理する場合、基準値は正負どちらの値でも指定できます。基準値の符号により、切り上げる方向が決定される仕組みとなっており、データの性質に応じた柔軟な処理が可能です。
=CEILING(-15.7, 2)
このサンプルコードでは-15.7を2の倍数に切り上げるため、結果として-14が返されます。負の数値の場合、切り上げは0に近い方向への処理となるため、-16ではなく-14が正解となるのです。
在庫管理システムにおいて欠損値を扱う際、CEILING(欠損量セル, -5)
のような記述により適切な補充単位を算出できます。この処理では基準値に負の数を使用することで、欠損量の方向に合わせた計算を実行し、効率的な在庫補充計画を策定できるでしょう。
※上記コンテンツの内容やソースコードはAIで確認・デバッグしておりますが、間違いやエラー、脆弱性などがある場合は、コメントよりご報告いただけますと幸いです。
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