スプレッドシートのBYROW関数とは
BYROW関数は、指定した配列または範囲を行単位でグループ化し、各行にLAMBDA関数を適用することで結果を得る配列関数です。英名ではBYROW(by row)と呼ばれ、文字通り行ごとに処理を実行する機能を持っています。
この関数の基本的な目的は、複数の行にまたがるデータセットから各行の特徴を抽出し、単一の値として集約することです。例えば、各行の合計値や最大値、最小値など、様々な統計処理を一度に実行し、結果を縦方向の配列として返却します。
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BYROW関数の基本的な構文と引数
BYROW関数の基本構文は「BYROW(array_or_range, LAMBDA)」の形式で記述し、第一引数に処理対象の配列や範囲を指定します。第二引数にはLAMBDA関数を記述し、各行に対して実行したい処理ロジックを定義する必要があります。
=BYROW(A1:C3,LAMBDA(row,SUM(row)))
上記の例では、A1:C3の範囲を対象とし、各行の合計値を計算するLAMBDA関数を適用しています。LAMBDA関数の第一引数「row」は現在処理中の行を表す変数名で、任意の名称を使用できます。
実際のデータ処理における活用例
売上データの四半期別分析において、各年度の最高売上四半期を特定する場合、BYROW関数を使用して効率的な処理が可能です。FILTER関数と組み合わせることで、特定の条件を満たす行のみを抽出する高度な処理も実現できます。
=FILTER(A2:A5,BYROW(B2:E5,LAMBDA(row,MAX(row)>1300)))
この例では、四半期売上の最大値が1300を超える年度のみを抽出し、条件に合致する年度の一覧を取得しています。BYROW関数が各行の最大値を計算し、FILTER関数がその結果を基準として行を絞り込む仕組みです。
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