スプレッドシートのPERCENTILE.EXC関数とは
PERCENTILE.EXC関数は、データセット内の指定されたパーセンタイルに対応する値を返すGoogleスプレッドシートの統計関数です。この関数は0と1を除いた範囲での計算を実行するため、EXC(exclusive)の名前が付けられています。
関数の基本構文はPERCENTILE.EXC(データ, パーセンタイル)
で表され、データ範囲と求めたいパーセンタイル値を引数として指定する必要があります。パーセンタイル値は0と1を除く範囲で指定する必要があり、これにより中央値や四分位数などの統計指標を正確に算出できます。
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PERCENTILE.EXC関数の基本的な使用方法
PERCENTILE.EXC関数を使用する際は、最初に分析対象となるデータ範囲を正確に指定する必要があります。例えばA2:A100
のように連続した範囲を指定し、次にパーセンタイル値を0から1の間で設定します。
=PERCENTILE.EXC(A2:A6, 0.5)
=PERCENTILE.EXC(B1:B20, 0.25)
=PERCENTILE.EXC(C:C, 0.75)
上記のサンプルコードでは、第一引数にデータ範囲、第二引数にパーセンタイル値を指定しています。0.5は中央値、0.25は第1四分位数、0.75は第3四分位数を算出する際の指定値となります。
関数実行時に返される値は、必ずしもデータセット内に存在する値ではなく、補間計算により算出された推定値となる場合があります。これにより、データ間の値を含めたより正確なパーセンタイル値の算出が可能になっています。
PERCENTILE.EXC関数のエラーハンドリング対策
PERCENTILE.EXC関数では、指定したパーセンタイル値が補間できない場合に#NUM!
エラーが発生する特性があります。特に0に近い値や1に近い値を指定した場合、データセットのサイズによってはエラーが返されることがあります。
=IF(ISERROR(PERCENTILE.EXC(A2:A6, 0.1)), "計算不可", PERCENTILE.EXC(A2:A6, 0.1))
=PERCENTILE.EXC(A2:A10, MAX(0.2, MIN(0.8, B1)))
エラー回避のためには、ISERROR関数と組み合わせてエラーハンドリングを実装する方法が効果的です。また、パーセンタイル値を適切な範囲に制限するMAX関数とMIN関数の組み合わせにより、安全な計算処理を実現できます。
PERCENTILE.INC関数との違いとして、PERCENTILE.EXC関数では0と1を含まない計算方式を採用しているため、より厳密な統計解析に適用されます。この特性により、データの外挿を避けた保守的なパーセンタイル計算が可能になっています。
※上記コンテンツの内容やソースコードはAIで確認・デバッグしておりますが、間違いやエラー、脆弱性などがある場合は、コメントよりご報告いただけますと幸いです。
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