スプレッドシートのPERCENTILE.INC関数とは
PERCENTILE.INC関数は、データセット内の指定されたパーセンタイルに対応する値を算出するGoogleスプレッドシートの統計関数です。この関数を活用することで、データの分布における特定の位置の値を正確に把握し、統計分析やデータ解析における重要な指標を導出できます。
この関数の特徴として、指定したパーセンタイルの値がデータセット内に実際に存在しない場合、自動的に補間処理を実行して理論上の値を算出する仕組みを持っています。50パーセンタイルを指定した場合はMEDIAN関数と同一の結果を返し、データの中央値として機能することが確認されています。
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基本的な構文と引数の設定方法
PERCENTILE.INC関数の基本構文は「=PERCENTILE.INC(データ, パーセンタイル)」の形式で記述し、第一引数にはA2:A100のような範囲指定またはデータの配列を入力します。第二引数には0から1の間の数値でパーセンタイルを指定し、例えば75パーセンタイルを求める場合は0.75と入力する必要があります。
=PERCENTILE.INC(A2:A10,0.75)
実際の使用例として、A2からA10のセルに入力された数値データに対して75パーセンタイルの値を求める場合、上記のような数式を任意のセルに入力します。この数式により、データセット全体の75%に相当する位置の値が自動的に計算され、結果として返されることになります。
パーセンタイル値の計算と補間処理
PERCENTILE.INC関数は、指定されたパーセンタイルに対応する値がデータセット内に直接存在しない場合、隣接する値同士の線形補間を実行して理論値を算出します。この補間処理により、実際のデータポイント間に位置する統計学的に正確なパーセンタイル値を取得でき、より精密な統計分析が可能となります。
=PERCENTILE.INC(B1:B20,0.25)
=PERCENTILE.INC(B1:B20,0.5)
=PERCENTILE.INC(B1:B20,0.95)
複数のパーセンタイル値を同時に算出する場合、25パーセンタイル、50パーセンタイル、95パーセンタイルのように異なる値を指定した数式を別々のセルに配置します。これらの結果を組み合わせることで、データの分布特性や外れ値の存在を統計学的に検証し、データセット全体の傾向を多角的に分析することが実現されます。
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