株式会社ROMSは、クラウド梱包アシストツール『梱包アシストAI』に出荷検品ができる「検品機能」を標準搭載したことを発表しました。
梱包アシストAIが解決するスタッフの勘や工夫への依存
物流DXの領域では、WMS(倉庫管理システム)によるデータ管理や自動倉庫などの大型マテハン機器による物理的な自動化が注目されてきました。一方で、商品の梱包というプロセスは依然として現場スタッフの工夫や勘に依存する部分が大きく、自動梱包機の導入も商材やスペースの制限によりハードルが高いという課題がありました。
株式会社ROMSは、大規模なハードウェア投資を伴わずソフトウェア(SaaS)のアプローチで課題解決を図る「クラウド梱包アシストツール」というカテゴリを推進しています。『梱包アシストAI』は、このツール群の中でもAIによる高度な計算ロジックを搭載し、従来のツールと比較して使いやすさと現場の判断工数削減を実現しています。
梱包アシストAIの検品機能で梱包作業と出荷検品を同時進行
これまで『梱包アシストAI』では、出荷・梱包指示に基づく最適な梱包サイズの算出機能を提供してきました。現場の作業フローをよりシームレスにしたいという要望に応え、新たに「検品機能」を実装しました。
新機能のポイントは、以下の通りです。
- バーコードスキャンによる検品と梱包資材提示の同時進行
- 既存タブレット・スキャナーの活用による省スペース化
- 標準機能としての搭載で追加オプション費用なし
梱包エリアにある検品端末を兼用できるため、作業台に複数の検品端末を並べる必要がありません。検品システムが未導入の現場でも、手軽に出荷精度の向上を図れます。株式会社ROMSは今後も、現場の使いやすさを第一に『梱包アシストAI』の継続的なアップデートと機能拡充を進めていく方針を示しています。
梱包アシストAIの製品概要
『梱包アシストAI』は、3DパッキングシミュレーションとAI技術を組み合わせ、梱包業務における箱選びの迷いをゼロにする支援ツールです。高い精度で最適な箱サイズを推奨するだけではなく、商品を「どの向きで、どの順番で」入れるべきかを3Dビジュアルで視覚的に指示できる点が特長です。
従来の最適化ソフトで障壁となっていた商品サイズマスタの事前登録も不要で、AIが商品名やJANコードからサイズを自動推定します。同梱物や「割れ物注意」といった個別の付帯作業指示も表示するため、新人作業者でも一定水準以上の梱包が可能です。これまでの導入事例では、1件あたり10円〜30円の配送料削減と、梱包判断に関わる工数削減を実現しています。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社ROMS |
| 所在地 | 東京都品川区西五反田八丁目8番15号 |
| 代表取締役社長 | 前野洋介氏 |
| 設立 | 2019年6月3日 |
| 新機能 | 検品機能(標準搭載) |
| 追加費用 | 不要 |
| 配送料削減効果 | 1件あたり10円〜30円 |
trends編集部の一言
検品と梱包資材の最適化を同じスキャン動作の中で済ませてしまう設計は、物流現場以外の業務にも置き換えて考えたくなります。物流DX領域では、データ入力や確認作業が複数の工程に分散しがちな点が共通課題として語られてきました。
マーケティング業界の文脈に置き換えると、複数のツールを使い分けながら同じデータを何度も入力し直す場面は業界横断で語られてきたテーマです。業界全体としては、1つの操作で複数の工程を完了させる設計思想が広がりつつあると言えます。
既存の機材をそのまま転用し、追加費用なしで標準搭載する形をとった点も注目に値するのではないでしょうか。新しい機能のために新しい機材やシステムを導入するのではなく、今ある資産の活用範囲を広げて生かす発想は、マーケティング業界の動向としてもツール選定の判断軸の1つになりつつあります。
References
- ^ PR TIMES. 「クラウド梱包アシストツール『梱包アシストAI』、梱包と同時に出荷検品ができる「検品機能」を標準搭載 | 株式会社ROMSのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000055.000108319.html, (参照 26-07-01).
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