株式会社ナレッジコミュニケーションは、非エンジニア向け AI エージェント構築ツール「ナレコム AI Agent Studio」に、外部の Web API と連携する新機能「API連携」を追加しました。
ナレコム AI Agent Studioが解消を目指す業務連携の壁
生成 AI を用いた業務エージェントは、社内ドキュメントの活用や定型レポート作成など多様な場面で導入が進んでいます。一方で「顧客情報や案件データは基幹・SaaS にあり、エージェントから参照・更新したい」「承認フローやチケット起票など、既存の業務システムと一連の処理としてつなぎたい」といったニーズに対しては、従来はスクリプト実装や個別のミドルウェア整備が必要でした。
こうした背景から、非エンジニア中心の現場だけでは連携が完結しにくいという課題が積み重なっていました。今回の「API連携」機能は、画面操作でエージェントのフローに HTTP ベースの API 呼び出しを組み込めるようにし、ノーコードで構築したエージェントと社内外の API 公開システムとの連携がしやすくなります。
ナレコム AI Agent StudioのAPI連携機能が備える4つのポイント
今回追加された「API連携」機能の主なポイントは次の 4 点です。
- フローへの API 呼び出し組み込みによる処理範囲の拡張
- ノーコード UI での連携設定と現場での素早い検証
- 企業利用を前提としたセキュリティ・運用設計
- 「ナレコム AI プラットフォーム」としての拡張性の強化
エージェントの処理途中で外部システムへのデータ取得や登録、更新が可能になり、生成 AI の推論と API 連携を組み合わせた業務自動化を設計しやすくなりました。業務部門と情シス/開発が役割分担しながら要件に合わせた連携パターンを素早く検証できます。
セキュリティ面では、「ナレコム AI Agent Studio」が標準で生成 AI に再学習させない設定を採用しています。API 連携についても既存の認証・ネットワークポリシーと整合する利用を想定しており、機密データを扱う連携設計はユーザー環境に応じた個別相談・支援に対応します。
ナレコム AI Agent Studioを含むナレコム AI プラットフォーム概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 提供企業 | 株式会社ナレッジコミュニケーション |
| 対象サービス | ナレコム AI Agent Studio |
| 機能追加内容 | 外部 Web API との連携機能「API連携」 |
| ナレコム AI Chatbot | リリース済み(法人向け生成 AI チャットボット) |
| ナレコム AI Super Agent | CY Q3 リリース予定(マルチエージェント対応の高機能 AI エージェント) |
| ナレコム AI Algo | CY Q4 リリース予定(データ分析・機械学習アルゴリズム最適化の自動化) |
| 解説動画 | ナレコム公式 YouTube チャンネルで公開中 |
| 事業領域 | AI×クラウド事業、VR・AR 事業、Education 事業の 3 つの領域 |
| 所在地 | 千葉県市川市相之川 4-6-5 フォーリーフ南行徳 2F |
| 代表取締役 | 奥沢 明氏 |
| 設立 | 2008 年 11 月 13 日 |
| URL | https://www.knowledgecommunication.jp/ |
trends編集部の一言
「顧客情報は SaaS にあるのにエージェントから触れない」という分断は、AI 活用が現場に広がるにつれて業界横断で顕在化してきた課題です。マーケティング業界の文脈に置き換えると、MA ツールや CRM との連携が手動コピーや IT 部門への依頼を挟まないと実現できない状況は、コンテンツ運用や見込み客管理の現場で長らく語られてきたボトルネックでした。
ノーコードで API 呼び出しをフローに組み込める設計は、その壁への業界全体の応答として読み取れます。業務部門が「試す→確かめる→修正する」サイクルを役割分担しながら進めやすくなる環境が整うことは、エージェント活用の定着速度に直接影響を与える可能性が考えられます。「ナレコム AI プラットフォーム」として Super Agent や Algo といった後続製品が加わる構成は、マーケティング業界の動向としても AX(AI トランスフォーメーション)の段階的な深化を示す取り組みとして示唆を含むのではないでしょうか。
References
- ^ PR TIMES. 「既存システムとつなげて業務を自動化——「ナレコム AI Agent Studio」に「API連携」機能を追加 | 株式会社ナレッジコミュニケーションのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000086.000004474.html, (参照 26-05-18).
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