ちとせ交友会がAI社長「AIちこちゃん」導入、保育現場の理念浸透を24時間AIで支援
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株式会社THAは2026年4月22日、社会福祉法人ちとせ交友会の全国70施設以上の保育現場向けに、同法人専用のAI「AIちこちゃん」を開発・導入したことを発表しました。
ちとせ交友会が導入したAI社長「AIちこちゃん」の狙い
社会福祉法人ちとせ交友会は昭和45年創業の保育・教育事業者で、東京や神奈川、千葉、埼玉、愛知、大阪、岡山、福岡の8都府県において認可保育所や幼保連携型認定こども園、児童発達支援などの療育施設を運営しています。2,000名を超える職員が在籍し、子ども一人ひとりが「自分で考え、行動する力」を育むピアジェ構成論に基づく保育を実践してきました。
全国70施設以上へと事業が拡大する中で、理念の浸透や実践知の共有が課題となっていました。今回のAI導入は単なる業務効率化ではなく、「理念に立ち返る組織文化」をAIによって強化する取り組みとして位置付けられています。
AIちこちゃん導入で目指す4つの成果
保育現場では、子どもの発達段階に応じた個別対応や保護者との信頼関係構築、職員間の連携において、高度な専門性と温かい人間性の両立が求められます。ちとせ交友会が今回の導入で掲げた目的は、次の4点です。
- 24時間365日の理念実践支援
- ピアジェ構成論の実践知を全園で共有
- 職員が安心して相談できる環境構築
- 問いかけによる自律的思考の育成
統括園長が30年にわたって蓄積してきたピアジェ構成論の実践知を、AIに学習させることで、経験の浅い保育士でも質の高い判断を行える体制づくりを目指しています。「能力より心の温かさ」を重視する組織文化のもと、園長や主任に聞きづらい悩みも気軽に相談できる、心理的安全性の確保が狙いです。
AI社長サービスの仕組みとAIちこちゃんの特徴
「AI社長」は、株式会社THAが提供する企業オリジナルのAIチャットサービスで、RAG技術による社内知識の検索・活用と、企業の価値観を統合した二層構造で回答を生成します。汎用AIによる没個性化を防ぎ、企業理念を日々の業務における具体的な判断基準として機能させる設計です。AIちこちゃんの主な特徴は、次の5点です。
- HOME理念の自分ごと化を問いかけで支援
- 保育者自身の気づきを促す対話設計
- 受容から入る勇気づけの相談対応
- 発達段階別対応のノウハウを即時提示
- 属人化の解消による保育品質の底上げ
AIちこちゃんは答えを直接与えるのではなく、「この子の行動の背景は何か」「どんな環境が必要か」といった、問い直しの習慣づくりを通じて保育者の成長をサポートします。職員一人ひとりが自分の言葉で理念を語れるようになることが、導入における重要な成果指標です。
AIちこちゃんの導入概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 導入企業 | 社会福祉法人ちとせ交友会 |
| 所在地 | 東京都千代田区二番町7番地5 |
| 理事長 | 山口哲史 |
| 運営施設数 | 全国70施設以上(8都府県) |
| 従業員数 | 約2,000名 |
| AI名称 | AIちこちゃん |
| 開発元 | 株式会社THA |
| サービス基盤 | AI社長 |
trends編集部の一言
保育現場向けのAI活用事例として、業務効率化ではなく「理念浸透」にフォーカスしている点が印象に残りました。自分自身も社内の行動指針をどう現場レベルの判断基準に落とし込むかで悩んだ経験があり、24時間いつでも理念に立ち返れる相談相手がいるという仕組みは、保育業界に限らず応用できそうだと感じています。
特に「答えを与えず問いかけで気づきを促す」という設計思想は、マネジメント層が日頃から意識しつつも、実践が難しい部分を補完する手段として興味深いものです。理念が形骸化しやすい組織拡大期において、AIを「判断軸の一貫性を保つインフラ」として活用する発想は、組織づくりに取り組む担当者にとって参考になる事例ではないでしょうか。
References
- ^ PR TIMES. 「社会福祉法人ちとせ交友会、全国の保育現場に理念"HOME"を体現するAI社長「AIちこちゃん」導入 ――保育現場に寄り添う24時間のAIパートナーで組織力強化 | 株式会社THAのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000064.000139335.html, (参照 26-04-22).
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