株式会社旭テクノロジーは2026年4月21日、国土交通省の令和8年度応用研究(下水道)において、同社の研究テーマが新たに採択されたことを発表しました。
ドローンとLiDARを活用した下水道管路の点検技術
日本全国の下水道管路は、高度経済成長期に整備されたものが多く、老朽化の進行によって道路陥没などの事故リスクが高まっています。現場では硫化水素などの有毒ガスや酸欠といった危険な作業環境に加え、人力による目視点検の高コストや評価のばらつき、少子高齢化に伴う作業者不足が課題です。
本研究では、管路内を飛行するドローンが取得する「カメラ映像」と「LiDAR点群データ」を統合解析し、定量的なクラック幅計測および自己位置推定の実現に向けた技術基盤を構築します。国土交通省が公募した「下水道施設または管路のメンテナンスの高度化・メンテナビリティの向上に資する技術」という研究テーマに対する応用研究として位置づけられています。
採択された研究テーマの概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 研究名 | 管路内自己位置推定と連動した劣化定量計測・経年変化追跡技術の開発 |
| 実施体制 | 旭テクノロジーとニュージェックの共同研究体 |
| 対象分野 | 下水道管路の点検 |
| 活用技術 | ドローン、カメラ映像、LiDAR点群データ |
| 期待される効果 | 安全性・省力化の向上、点検結果の定量化・データ蓄積 |
trends編集部の一言
下水道管路のように普段は目に見えないインフラの維持管理は、自治体の担当者にとって予算確保や人員確保の両面で悩みの種です。ドローンとLiDARを組み合わせて定量的なデータを取得する仕組みが実用化されれば、修繕計画の優先順位づけや根拠資料づくりに直結します。
今回の研究は、将来的にトンネルや橋梁など他の社会基盤領域にも展開される可能性があるとのことです。維持管理の効率化を模索する自治体や建設コンサルタントの方にとって、注目すべき動きになるのではないでしょうか。
References
- ^ PR TIMES. 「国土交通省「下水道応用研究」に採択 旭テクノロジー、ドローン×LiDARで下水道点検のDXを推進 | 株式会社旭テクノロジーのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000038.000064260.html, (参照 26-04-21).
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