イプソス株式会社は2026年4月16日、同志社大学 商学部教授の髙橋広行氏との産学連携プロジェクトを実施したことを発表しました。
イプソスと同志社大学による産学連携プロジェクトの内容
2025年度のプロジェクトは、2つのステップで構成されています。ステップ1では、マーケティングリサーチャーの仕事の魅力や役割についての講演が行われ、「炭酸飲料」という身近なテーマを題材にしたワークショップも実施されました。
ステップ2では、「若者のアルコール離れ」や「ソバーキュリアス」をテーマに、実際の自主調査データを使用した全2回のワークショップが開催されました。仮説を基にした調査設計や調査票の作成、データ分析の重要性を理解し、理論と実務を結び付ける実践的な内容です。
ノンアルコール飲料に関する調査で見えた消費傾向
本プロジェクトの一環として、「ノンアルコール飲料実態把握調査」が実施されました。イプソスのデジタルプラットフォーム「FastFacts」を使用したオンライン調査で、注目すべきポイントは次の4点です。
- 「自宅でくつろぐ時(36%)」が最多の飲用シーン
- 30代の週1回以上飲用率が64%で最高
- 30代は「積極的に選びたい新しい飲みもの」と認識
- 「あえて飲まない」がよくある・時々あるは全体の74%
飲める状況でもあえて飲まない理由としては、「健康意識」や「翌日のパフォーマンス維持」が全世代共通のトップです。社交シーンでの代替品という従来のイメージとは異なり、プライベート空間での「リラックス」を目的とした飲用が主流であることが示されています。
産学連携プロジェクトと調査の概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 実施企業 | イプソス株式会社 |
| 連携先 | 同志社大学 商学部教授 髙橋広行氏 |
| 目的 | 次世代リサーチャー育成 |
| 調査対象 | 20-59歳男女(3ヶ月以内飲用者) |
| 分析サンプル数 | 200 |
| 調査時期 | 2025年8月 |
| 調査方法 | FastFactsによるオンライン調査 |
trends編集部の一言
今回のプロジェクトで印象的だったのは、学生が「炭酸飲料」や「ソバーキュリアス」といった身近なテーマを通じて、リサーチの実務プロセスを体験している点です。仮説の立て方から調査票作成、データ分析までを一貫して体験できる機会は、実務者の立場から見ても得るものが大きいと感じました。
ノンアルコール飲料の調査結果についても、マーケティング施策を考える上で参考になるデータが含まれています。30代が「代替品」ではなく「新しい飲み物」として積極的に選んでいるという知見は、飲料メーカーに限らず消費財のブランディングを担当している方にとって、訴求軸を見直すヒントになるのではないでしょうか。
References
- ^ PR TIMES. 「イプソスと同志社大学 商学部教授 髙橋広行氏、次世代マーケティングリサーチャー育成を推進 | イプソス株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000157.000122181.html, (参照 26-04-17).
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