株式会社ROKIは、金属有機構造体(MOF:Metal-Organic Framework)の粉体を顆粒やシート、金属への塗工などの形状に加工し、装置実装を可能にする賦形化技術を開発したと発表しました。
MOF賦形化技術の装置実装における課題
MOFは、ナノメートルサイズの細孔を持ち、特定のガスを選択的に吸着・分離できる多孔質材料です。一般に粉体として得られるため、そのまま装置へ充填すると、ガス流通時の圧力損失や粉体の取り扱い、装置内での保持などが課題となることがあります。
MOFの性能を装置で活用するには、顆粒化やシート化、金属基材への塗工など、用途や装置仕様に応じた形状へ加工する「賦形化」が必要です。ただし、賦形化の過程では材料配合や加工条件によってMOFの状態が変化し、吸着性能に影響を及ぼす場合があります。装置への組み込みやすさとMOFの吸着性能をいかに両立するかが、実用化に向けた課題の一つとなっています。
MOF賦形化技術の材料配合と加工条件を個別に設計
同社は、MOFの種類や用途、装置仕様に応じて材料配合および賦形化工程全体の条件を設計し、賦形化に伴う吸着性能の低下を抑制しています。材料開発から形状加工、カートリッジ化・装置評価まで一貫して、取り組む技術基盤を構築しました。
本リリースのポイントは、以下の通りです。
- 粉体状のMOFを装置に組み込みやすい形へ加工
- 材料配合と賦形化工程の条件設計で性能低下を抑制
- 材料開発から装置評価まで一貫した技術基盤を構築
代表的なMOFについて、粉体と顆粒化後の吸着量を同一条件で比較した結果、同社評価条件下において、顆粒化後も粉体時の吸着量の95%以上を保持することを確認しました。
同社は今後、本技術をCO₂の回収・濃縮や希ガスの回収・再利用、各種ガスの分離・濃度制御などへ展開し、MOFの特性を装置で活かすための用途開発を進めるとしています。企業・研究機関との共同開発やサンプル評価、実証試験などの技術連携を通じて、用途や装置仕様に適したカートリッジ・モジュールの開発とMOFを用いたガス制御技術の社会実装を目指すとしています。
賦形化技術の概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 技術名 | 賦形化技術 |
| 対象材料 | 金属有機構造体(MOF) |
| 加工形状 | 顆粒・シート・金属基材への塗工 |
| 吸着性能 | 代表的なMOFについて、粉体と顆粒化後の吸着量を同一条件で比較し、同社評価条件下において、粉体時の吸着量の95%以上を保持することを確認 |
| 開発元 | 株式会社ROKI |
| 代表 | 島田 貴也 |
| 所在地 | 静岡県 浜松市 天竜区 二俣町二俣 2396 |
trends編集部の一言
顆粒化しても吸着性能の95%以上を保持できた点は、素材の特性を保ったまま実装しやすい形へ加工する技術的な難しさを物語っています。マーケティングの現場でも、蓄積したデータやノウハウを使える形に整理する際に、精度や効果が損なわれやすく、同様の課題は珍しくないテーマです。
材料開発から形状加工、装置評価までを一貫して、手がける体制を構築した点も注目されます。マーケティング業界の文脈に置き換えると、企画から実装、効果検証までを一気通貫で担う体制づくりは、業界全体でも重視されつつある動きと重なります。
References
- ^ PR TIMES. 「MOFを装置実装しやすい形へ | 株式会社ROKIのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000023.000083284.html, (参照 26-07-22).
※本記事は一次情報(PR TIMES)を基に編集しています。内容はAIで確認していますが、誤りや最新情報との差異がある場合は、以下フォームよりご報告ください。
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