BtoB企業が2026年にカオスマップで市場を分類、経営企画担当者が全体像を見渡せる
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2026年版のカオスマップで委託先を探そうとしても、並んだロゴの比べ方が分からず迷った経験はないでしょうか。カオスマップは作成した会社ごとに市場を分類する軸や掲載の基準が異なるため、違いを先に押さえておくと、候補を絞り込む入口として使えます。
この記事では、CRMや採用サイト制作、サステナビリティ、PEファンドのカオスマップについて、市場の分類軸や掲載の範囲、委託先を絞る観点まで詳しく解説します。市場を俯瞰してサービスや委託先を選ぶ入口に、カオスマップを使いたい経営企画担当者の方は、ぜひ参考にしてください。
この記事の要点
- この記事の材料:発表4件
- 発表主体:株式会社Emposy、StockSun株式会社 ほか2件
- 出典の最終掲載:2026.10.02
SOURCESこの記事がまとめた発表
[1] CRMカオスマップ2026を公開|株式会社Emposy、69サービスを3層15カテゴリで整理
株式会社Emposy / 掲載 2026.09.24
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画像:StockSun株式会社の発表資料より(PR TIMES)
[2] 採用サイト制作会社カオスマップ2026を公開|早期選考の情報入手先の1位は企業の公式採用 サイト44.0%
StockSun株式会社 / 掲載 2026.10.01
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画像:アスエネ株式会社の発表資料より(PR TIMES)
[3] アスエネ、拡大するサステナビリティ市場がひと目でわかる「サステナビリティカオスマップ 2026」を公開
アスエネ株式会社 / 掲載 2026.10.02
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画像:ベルーガエーアイ株式会社の発表資料より(PR TIMES)
[4] 【日本のPE業界が一目でわかる】国内プライベート・エクイティ・ファンド業界カオスマップ(2027年版)by beluuga.ai
ベルーガエーアイ株式会社 / 掲載 2026.10.02
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目次
市場別カオスマップの分類軸の違い
カオスマップの分類軸には、製品の種類で分けるものもあれば、依頼先の得意領域や企業が対応する範囲で分けるものもあります。市場ごとの分類軸は、以下の通りです。
- 汎用・業種・用途で整理するCRM
- 得意領域で整理する採用サイト制作会社
- 企業の対応範囲で整理するサステナビリティ
- 主要プレイヤーをまとめるPEファンド
分類軸を先に確かめておくと、自社の課題に当たる区分をマップの中から探しやすくなります。また、区分の数を見れば、市場ごとの分類の細かさも比べられます。
汎用・業種・用途で整理するCRM
株式会社Emposyは、顧客管理システム(CRM)の勢力図を俯瞰する「CRMカオスマップ2026」で、国内外で入手できる69サービスを3層15カテゴリに整理しました。層を分ける基準と主な区分は、以下の通りです。[1]
| 層 | 分ける基準 | 主な区分 | 区分数 |
|---|---|---|---|
| 汎用型CRM | 顧客台帳を1本で持つ | グローバル・OSS・国産中堅中小 | 3 |
| 業種特化型CRM | 業界ごとの顧客の追い方 | EC・飲食・美容・建設など | 8 |
| 用途特化型CRM | 顧客とどこで接するか | サポート・電話・会員・LINE | 4 |
汎用型にはSalesforceやHubSpot、サスケなどが並び、用途特化型にはZendeskやLiny、CRM PLUS on LINEなどが掲載されています。顧客台帳を1本にまとめたい場合は汎用型、LINEなど特定の接点で顧客とやり取りしたい場合は用途特化型というように、目的から見るべき層を絞れます。
得意領域で整理する採用サイト制作会社
StockSun株式会社は、採用サイトの制作に対応する20社を得意領域の違いで6カテゴリーに分けた、「採用サイト制作会社カオスマップ【2026年版】」を公開しました。カテゴリーごとの社数と検討する場面は、以下の通りです。[2]
| カテゴリー | 社数 | 検討する場面 |
|---|---|---|
| 採用戦略設計・運用ワンストップ型 | 4社 | 戦略設計から運用まで任せる |
| 採用ブランディング重視型 | 4社 | 自社らしさを言語化する |
| 採用支援サービス併用型 | 3社 | 求人広告や採用代行と併せる |
| 採用ツール一括制作型 | 3社 | 動画やパンフレットも作る |
| スモールスタート対応型 | 3社 | 予算を抑えて立ち上げる |
| 採用マーケティング・集客強化型 | 3社 | 応募までの集客を設計する |
StockSunは作成の背景として、早期選考の日程を知った経路で企業の公式採用サイトが44.0%と最多だった、『就職白書2026』の調査結果を挙げています。各カテゴリーには検討する場面が添えられているため、自社が任せたい範囲を決めておけば、見るべきカテゴリーを選べる構成です。
なお、作成元のStockSun自身も、「採用戦略設計・運用ワンストップ型」の4社のうちの1社として掲載されています。
企業の対応範囲で整理するサステナビリティ
アスエネ株式会社は、創業日にあたる2026年10月2日に、国内外の脱炭素やESG、サステナビリティの市場を5領域16区分で整理した「サステナビリティ カオスマップ 2026」を公開しました。領域ごとの主な区分は、以下の通りです。[3]
| 領域 | 主な区分 | 区分数 |
|---|---|---|
| 算定・開示・評価 | CO2排出量見える化・算定など | 3 |
| エネルギー・削減技術 | 再エネ・PPA、CCUS・CO2除去など | 8 |
| 環境価値・カーボン市場 | マーケットプレイス、クレジット創出 | 2 |
| 経営総合支援 | 第三者検証 | 1 |
| GX人材 | 採用、教育 | 2 |
アスエネは作成の背景として、国内でSSBJ(サステナビリティ基準委員会)の基準に基づく開示が、2027年3月期から順次義務化されることなどを挙げています。企業にはCO2排出量の算定に加え、サプライチェーンからのデータ収集や開示する情報の信頼性の確保も必要になっていると、同社は説明しました。
アスエネは、企業が対応する範囲を踏まえて市場を整理し、第三者検証を含む各分野のプレイヤーを掲載したとしています。たとえば、CO2排出量の算定を任せたい場合は「算定・開示・評価」、第三者検証を頼みたい場合は「経営総合支援」の領域から候補を見る形です。
主要プレイヤーをまとめるPEファンド
ベルーガエーアイ株式会社は10月2日掲載の発表で、国内PE(プライベート・エクイティ)ファンド業界のカオスマップ2027年版を公開しました。主要プレイヤーと号数別のファンド規模の推移をまとめた資料で、2027年版の主な特徴は以下の通りです。[4]
| 項目 | 2027年版の内容 |
|---|---|
| 掲載の範囲 | 外資系PEファンドを新たに組み入れ |
| 表示の方式 | 静的PDFから操作できるチャートへ |
| 規模の推移 | グローバルから国内地域特化まで一覧 |
PEファンドのカオスマップは、主要プレイヤーを示すことに加えて号数ごとのファンド規模の推移まで追える点が、ほかの市場のカオスマップと異なります。ただし、同社は資料が一般的な業界情報を提供するためのもので、投資勧誘を目的として作成したものではないと明記しました。
掲載基準で変わるカオスマップの範囲
カオスマップは、作成した会社が決めた基準で対象を選んだ一覧であり、市場の企業を漏れなく載せた名簿とは限りません。作成元ごとの掲載の基準と注意点は、以下の通りです。[1][3][4]
| 作成元 | 載せる対象 | 載せないもの・注意点 |
|---|---|---|
| Emposy | 顧客を軸に情報を蓄積・活用する製品 | SFA寄りの製品やkintone |
| アスエネ | 独自の判断で選んだプレイヤー | 掲載を辞退した企業 |
| ベルーガエーアイ | 公開情報に基づく主要プレイヤー | 正確性や完全性は保証しない |
Emposyは、eセールスマネージャーなど機能の比重がSFA(案件・商談の進捗管理が主のシステム)側に寄る製品を、別の「SFAカオスマップ2026」に載せています。比重が半々のZoho CRMは両方に載っているため、CRMとSFAの境目にある製品を探す場合は、両方のマップを見る必要があります。
ベルーガエーアイは、バイアウト投資を主な事業領域としない事業者も含むとしたうえで、情報の誤りや抜け漏れの連絡を求めました。そのため、マップを候補探しの起点にしつつ、各社の公式情報で事業内容を確かめる進め方が考えられます。
カオスマップを社内資料に使う条件
カオスマップを社内資料に載せる場合は、情報の時点と引用の条件を先に確かめておくと、資料の更新や出典の表記で迷いません。作成元ごとの時点や入手方法、引用の条件は、以下の通りです。[1][3][4]
| 作成元 | 情報の時点・更新 | 入手・引用の条件 |
|---|---|---|
| Emposy | 2026年9月時点の情報 | 画像提供や転載表記を相談できる |
| アスエネ | 2026年10月2日に公開 | 指定の出典表記を求める |
| ベルーガエーアイ | 公知情報を入手次第、適宜更新 | 画面は無料、PDF版はフォーム |
Emposyは、サービス名や掲載社数が改称や統廃合などで変わる場合があるとして、最新版を同社のサイトで確認するよう案内しています。PEファンドのカオスマップは、例年くじらキャピタル株式会社が作成・公表していましたが、今回から子会社のベルーガエーアイが担当しています。
アスエネは、引用・転載する際には出典を「サステナビリティ カオスマップ2026年(アスエネ調べ)」と記載するよう求めました。また、適宜更新されるPEファンドのカオスマップを資料に使う場合は、閲覧した日付も書き添えておくと、時点のずれを防げます。
カオスマップから委託先候補を絞る観点
カオスマップは候補を探し始める入口であり、載っている企業から依頼先を決めるには、別の確認が要ります。カオスマップを選定に使うときに確かめたい観点は、以下の通りです。[1][2][3][4]
| 観点 | 確かめること | 例 |
|---|---|---|
| 分類軸 | 自社の課題が当たる区分 | CRMの用途特化型など |
| 掲載範囲 | 対象外の製品や辞退した企業 | SFA寄りの製品は別マップ |
| 情報の時点 | 何年何月時点の情報か | CRMは2026年9月時点 |
| 作成元 | 作成した会社の事業内容 | 採用サイトでは作成元も掲載 |
| 候補の比較 | 相談して比べる社数 | 採用サイトは最低2〜3社 |
StockSunは採用サイトについて、サイトに担わせる役割や制作範囲、公開後に更新する人を先に決めてから、複数社に相談して比べるよう勧めています。契約前の確認点として、同じ業界・職種での制作実績と、取材・撮影が見積もりに含まれるかどうかなどを挙げました。
CRMの製品やサステナビリティの委託先を探す場合も、任せたい範囲を先に決めておくと、マップで見つけた候補に同じ条件で相談できます。
References
- ^ PR TIMES. 「CRMカオスマップ2026を公開|株式会社Emposy、69サービスを3層15カテゴリで整理」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000096.000121749.html, (参照 26-10-05).
- ^ PR TIMES. 「採用サイト制作会社カオスマップ2026を公開|早期選考の情報入手先の1位は企業の公式採用 サイト44.0%」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000103.000041786.html, (参照 26-10-05).
- ^ PR TIMES. 「アスエネ、拡大するサステナビリティ市場がひと目でわかる「サステナビリティカオスマップ 2026」を公開」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000765.000058538.html, (参照 26-10-05).
- ^ PR TIMES. 「【日本のPE業界が一目でわかる】国内プライベート・エクイティ・ファンド業界カオスマップ(2027年版)by beluuga.ai」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000188838.html, (参照 26-10-05).








