株式会社10(10 Inc.)は2026年4月15日、質的データの解析プロセスを高度化するAIソリューション「Nullo AI Studio」の提供開始を発表しました。
Nullo AI Studioが解決する定性分析の構造的課題
10 Inc.はオンラインコミュニティリサーチ(MROC)や、定性インタビュー調査を通じて、企業の意思決定を支援してきた実績を持ちます。支援の過程で浮き彫りになったのは、「自社内のインサイト洞察が属人的で時間がかかり、組織内で仕組み化できていない」という構造的な問題でした。
定性調査の現場では、「分析が個人のスキルに依存する」「解釈のプロセスがブラックボックス化している」といった課題が根深く残っています。Nullo AI Studioは、テキスト要約や頻出ワード抽出にとどまらず、発話の背景にある心理構造まで解釈した上で、構造化されたインサイトを生成します。
Nullo AI Studioが備える5つの特長
Nullo AI Studioは単なる生成AIツールではなく、熟練リサーチャーの解釈・構造化・示唆導出という、思考プロセスを学習している点が最大の特徴です。発話データや自由回答を「テーマ構造」「インサイトドライバー」「意思決定示唆」へと整理し、マーケティングやブランド戦略、商品開発に直接活用可能な形で提示します。主な特長は次の5点です。
- 熟練リサーチャーの思考を再現
- 定性データを意思決定可能な形に変換
- 担当者自身が使える分析環境
- 分析のスピードと再現性を両立
- MROCや各種調査との連携に対応
専門的なスキルがなくても、企業の担当者自身が日常的にインサイトを抽出・解釈できる設計のため、内製化やリードタイム短縮、組織内での知見蓄積を同時に実現できます。従来は数週間を要していた定性分析プロセスを、大幅に短縮しながら、属人性を排除した共有可能な基盤を構築する狙いがあります。
Nullo AI Studioの概要と想定活用シーン
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 提供元 | 株式会社10(10 Inc.) |
| サービス名 | Nullo AI Studio |
| 種別 | 定性分析特化型AIソリューション |
| 対象ユーザー | マーケティング/リサーチ/ブランド担当者 |
| 対応データ | 定性調査発言録、SNSデータ、VOCデータなど |
| 今後の展開 | MROCやTetra Squareとの連携強化 |
trends編集部の一言
定性データの分析を内製化したいというニーズは、自分の周囲でもここ1〜2年で、急速に高まっている実感があります。社内でインタビュー調査やSNS分析を実施しても、結果の解釈が担当者個人の経験値に左右され、チーム内で共有しづらいという声を、何度も耳にしてきました。
Nullo AI Studioのように「思考プロセスそのものを再現する」という設計思想は、自ら手を動かして顧客理解を深めたい担当者にとって、試してみる価値がある選択肢だと感じます。リサーチ部門を持たない中小規模の企業や、外部委託コストの見直しを検討しているブランド担当者にとっては、導入検討の入り口になりそうです。
References
- ^ PR TIMES. 「熟練リサーチャーの思考を学習したAIで、質的分析を意思決定へ。「Nullo AI Studio」を提供開始 — 実務担当者が使える定性分析基盤 —【株式会社10】 | 株式会社10のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000043.000101783.html, (参照 26-04-16).
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