Google Cloud Platformとは?意味をわかりやすく簡単に解説
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Google(グーグル)のインフラ(基盤設備)を用いてシステム開発を行いたい際、Google Cloud Platformの強みが理解できず導入に迷った経験はないでしょうか。基本的な特徴や他社との違いを把握しておけば、自社に最適なクラウド環境を円滑に設計できます。
この記事では、Google Cloud Platformの基本的な概要に加え、導入するメリットや注意点、主要なサービス、他社クラウドとの比較まで詳しく解説します。これからクラウド導入や移行を検討しているIT担当者の方は、ぜひ参考にしてください。
目次
- Google Cloud Platformとは
- Google Cloudの導入メリット
- Googleと同じ最先端のインフラが使える
- BigQueryで高速なデータ分析ができる
- Vertex AIで高度な機械学習ができる
- Google Cloud導入の注意点
- 日本語のサポート窓口が限られている
- 移行や運用に専門的な知識が必要になる
- Google Cloudの主要サービス
- サーバー環境を構築するCompute Engine
- 大容量のデータを保存するCloud Storage
- コンテナの運用を管理するGKE
- Google Cloudを他社と比較する
- 最大シェアを誇るAWS
- Windowsと親和性が高いAzure
- Google Cloudの料金体系
- 無駄なコストを抑える従量課金制
- 自動でコストが下がる継続利用割引
- Google Cloudに関するよくある質問
- GCPとGoogle Cloudの違いは何ですか?
- Google Cloudは無料で使えますか?
- AWSやAzureから移行することは可能ですか?
Google Cloud Platformとは
Google Cloud Platformは、Googleが社内で実際に使用している高品質で安全なインフラをインターネット経由で利用できるクラウドサービス群のことです。世界規模のネットワークや強固なセキュリティ環境を、初期費用なしの従量課金制で手軽に導入できるのが特徴となっています。
なお、現在の公式ブランド名は「Google Cloud」であり、本記事では検索性を踏まえて「Google Cloud Platform」と「Google Cloud」を同じサービス群を指す表記として使用します。
Google Cloud Platformの概要や主な特徴を整理した表は、以下の通りです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| サービス概要 | Google(グーグル)のセキュアなインフラを借りられるクラウドサービス群です。 |
| 特に強い分野 | BigQueryによるデータ分析やVertex AIを用いた機械学習、GKEによるコンテナ運用です。 |
| 料金システム | 初期費用が不要な従量課金制であり、継続利用割引などの自動割引も適用されます。 |
表に示した通り、Google Cloud Platformは単なるサーバー構築の場に留まらず、最先端のデータ活用や機械学習を強力に支援する仕組みが整っています。自社の成長段階に応じて柔軟にリソースを増減できる点も、多くの企業に選ばれている要因です。
このように、ビジネスのDX推進や競争力強化において、Google Cloud Platformの導入は強力な選択肢です。次章からは、Google Cloud Platformを実際に導入することで得られる具体的なメリットについて、詳しく解説します。
「Google Cloud Platform」の検索需要・市場動向トレンド
データ自動更新日: 2026-08-01過去1年間で最も検索されたピーク時を100とした現在の相対数値
直近4週間と前月の検索ボリュームの平均比較増減値
47都道府県別の関心度一覧
| 地域名 | 関心度指数 |
|---|---|
| 東京都 | 100 |
| 大阪府 | 51 |
| 神奈川県 | 47 |
| 京都府 | 39 |
| 千葉県 | 38 |
| 愛知県 | 36 |
| 埼玉県 | 35 |
| 岐阜県 | 34 |
| 長野県 | 33 |
| 岡山県 | 33 |
| 広島県 | 32 |
| 福岡県 | 32 |
| 宮城県 | 28 |
| 奈良県 | 24 |
| 沖縄県 | 24 |
| 北海道 | 21 |
| 茨城県 | 21 |
| 静岡県 | 21 |
| 栃木県 | 18 |
| 兵庫県 | 12 |
| 佐賀県 | 0 |
| 和歌山県 | 0 |
| 三重県 | 0 |
| 山口県 | 0 |
| 富山県 | 0 |
| 宮崎県 | 0 |
| 大分県 | 0 |
| 徳島県 | 0 |
| 島根県 | 0 |
| 岩手県 | 0 |
| 山梨県 | 0 |
| 熊本県 | 0 |
| 滋賀県 | 0 |
| 愛媛県 | 0 |
| 新潟県 | 0 |
| 山形県 | 0 |
| 福島県 | 0 |
| 福井県 | 0 |
| 石川県 | 0 |
| 群馬県 | 0 |
| 秋田県 | 0 |
| 長崎県 | 0 |
| 青森県 | 0 |
| 香川県 | 0 |
| 高知県 | 0 |
| 鳥取県 | 0 |
| 鹿児島県 | 0 |
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想定年収と求人倍率(2026年8月1日時点)
Google Cloud Platformの想定年収・求人倍率の市場観測
- 求人倍率 11.06 倍。求人倍率が極めて高く、慢性的な人材不足が続いている領域です。応募者にとっては選択肢が広く、企業側の競争が強い市況です。
- 想定年収はカテゴリ平均(529万円)とほぼ同水準で、平均的なポジションにあたります。
- 本キーワード単体の市場統計が限定的なため、最も近い関連職種の数値を参考値として表示しています。実際の数値とは差が出る可能性があります。
数字の読み方について
求人倍率= 求人数 ÷ 求職者数(その職種で転職活動をしている人数)。
1.0 を超えると「求職者 1 人に対して 1 件以上の求人がある」状態で、数字が大きいほど企業側が人材を求めている状況を示します。
IT・デジタル領域は全体平均より高い水準で推移する傾向があり、目安として 2.0 倍を超える職種は人材不足が顕在化していると言われます。
このページの想定年収は、転職市場で公開されている職種別年収統計に基づく中央値水準を表示しています。
実年収は経験年数・地域・企業規模・スキル深度・担当範囲によって大きく変動します。
関連職種からの推計値の場合は、より近しい職種の値を参考として掲載しています。
Google Cloud Platformの想定年収・求人倍率の月次推移
各月の最終週時点のデータです。前月比は直前の月との差分を示します。
| 月 | 想定年収 | 前月比 | 求人倍率 | 前月比 |
|---|---|---|---|---|
| 2026年5月 | 475万円 | — | 10.68倍 | — |
| 2026年6月 | 475万円 | 前月比 ±0 | 10.68倍 | 前月比 ±0 |
| 2026年7月 | 477万円 | 前月比 +2万円 | 10.67倍 | 前月比 -0.01倍 |
Google Cloudの導入メリット
Google Cloudを自社のシステム設計に採用することによって、単なるサーバー構築に留まらない多様な効果が得られます。特に、世界中で利用されている強力な基盤や最新のテクノロジーを手軽にビジネスへ統合できる点は大きな魅力です。
Google Cloudを導入する主なメリットとして、以下の3つが挙げられます。
| 導入メリット | 具体的な特徴 |
|---|---|
| 最先端のインフラ環境 | Googleが自社サービスで稼働させている高品質なネットワークをそのまま活用できます。 |
| 高速なデータ分析 | ペタバイト規模の大容量データを数秒で解析できるBigQueryが利用可能です。 |
| 高度な機械学習 | Vertex AIを活用し、専門的なAIモデルの構築や運用を効率的に行えます。 |
このように、インフラの安定性だけではなく、データの利活用や最先端のテクノロジーをスピーディーにビジネスへ組み込める環境が強みです。それぞれのメリットについて、さらに詳しく解説します。
Googleと同じ最先端のインフラが使える
Google Cloudを採用する最大の恩恵は、Googleがグローバル規模で展開している高品質なネットワークインフラをそのまま自社システムに活用できる点です。世界中を結ぶ高速な専用線網により、低遅延で安定した通信環境を確保できます。
物理的なハードウェアの信頼性や厳格なセキュリティ対策も、Googleのエンジニアによって、高い水準で維持される仕組みです。自社で大規模なインフラを構築・管理する手間を省き、システム開発の核心に集中する環境が整います。
インフラ面における具体的な強みは、以下の通りです。
- 世界的な専用ネットワークによる極めて低遅延なデータ転送
- 高度な暗号化技術と物理セキュリティによるデータ保護
- 柔軟な自動スケール機能による突発的な負荷への耐久性
インフラの運用負荷を大きく削減することによって、自社のコア業務へより多くのリソースを割り当てられます。これにより、サービスの成長スピードを最大化する設計が可能です。
BigQueryで高速なデータ分析ができる
企業の保有する膨大なデータをビジネスの意思決定に活かす際、分析基盤の処理能力がボトルネックとなるケースは少なくありません。Google Cloudが提供するBigQueryは、ペタバイト単位の超大規模データであっても数秒でスピーディーに処理できるデータウェアハウスです。
従来のデータベースのようにインデックスの設計やチューニングを行う必要がなく、SQL文を実行するだけで即座に結果を得られます。サーバーの管理が完全に不要なサーバーレス構造であるため、クエリの実行時に必要な分だけの処理能力が自動的に割り当てられる仕組みです。
BigQueryを導入することによって得られる主なメリットは、以下の通りです。
- 超高速なクエリ実行によるデータ分析業務のスピード向上
- サーバーの構築や維持管理が不要なサーバーレス構成
- スキャンしたデータ量に基づく明確な従量課金システム
データの抽出や集計にかかっていた時間を大幅に短縮できれば、より迅速な経営判断やマーケティング施策の展開に繋がります。社内に散らばるデータを一元化し、価値ある情報として活用する環境が手に入るのが特徴です。
Vertex AIで高度な機械学習ができる
最先端のAIや機械学習の技術を自社のビジネスに組み込みたくても、モデルの構築や学習環境の用意には高度な専門スキルが求められます。Google CloudのVertex AIは、データの準備からモデルのトレーニング、デプロイまでを一元管理できる機械学習プラットフォームです。
専門知識を持つデータサイエンティスト向けの高度なツールだけではなく、ノーコード(プログラミング不要)でAIモデルを作成できる機能も備わっています。自社の課題や目的に合わせ、最適な機械学習モデルを効率的に作成・検証できます。
Vertex AIの主な機能や活用メリットは、以下の通りです。
- ノーコードからコーディングまで対応する幅広い開発環境
- Googleが提供する最先端の学習済みモデルの簡単な統合
- モデルのライフサイクル全体をシームレスに運用する管理基盤
蓄積された顧客データや画像データを活用することによって、需要予測や画像認識などの高度な仕組みを早期に実現できます。開発の難易度を大幅に下げ、自社サービスの付加価値を高めることが可能です。
Google Cloud導入の注意点
Google Cloudは極めて利便性が高いクラウドサービスである一方、実際に導入する際には、いくつか事前に留意すべき点が存在します。あらかじめ注意点を把握しておくことで、トラブルを未然に防ぎ、スムーズな運用体制を構築できます。
Google Cloudの導入にあたって押さえておくべき代表的な注意点は、以下の通りです。
| 注意点 | 具体的な影響と対策 |
|---|---|
| 日本語サポート制限 | プランにより日本語対応時間が限られるため要注意です。 |
| 専門知識の必要性 | 効率的な設計や運用にはクラウドの専門知識が要ります。 |
これらの注意点を事前に認識しておけば、最適なサポートプランの選択や社内体制の整備をスムーズに進めることが可能です。それぞれの詳細について、以下で解説します。
日本語のサポート窓口が限られている
Google Cloudの技術サポートは、契約するサポートプランやケースの優先度、対応言語・営業時間によって可用性が異なり、すべてのプランが常に24時間365日で日本語対応しているわけではないのが実情です。特に無料枠や下位プランでは、日本語による技術サポートが平日の営業時間内に限定される場合があります。
また、請求や課金に関する問い合わせと、障害対応などの技術サポートでは対象範囲が異なります。夜間や休日に重大なトラブルが発生した場合、上位プランでなければ英語でのやり取りが必要になる場面も想定されるため注意が必要です。
サポートプランごとの日本語対応の傾向は、以下の通りです。
- 無料枠は日本語での技術サポートが提供されない場合が多い
- 下位の有料プランは日本語対応が平日日中中心になりやすい
- 上位プランほど対応時間や優先度の範囲が広がる傾向がある
正確な対応範囲や時間はプランごとに公式の比較情報で確認したうえで、自社の運用に必要なサポートプランを見極める必要があります。深夜や休日のシステム停止リスクに備えるためには、必要な有料サポートへの加入コストを予算に含めておくと安心です。
移行や運用に専門的な知識が必要になる
Google Cloudは、開発効率を高める多くの機能が提供されている一方で、その設計や運用にはクラウド特有の知識が欠かせません。オンプレミス(自社所有の設備)から移行する場合、構成を最適化するためにはクラウド特有の設計思想への理解が必要です。
クラウド全体の設計や権限管理の仕組みを十分に理解せずに構築すると、セキュリティ上のリスクが生じる懸念も存在します。予期せぬトラブルを避けるためにも、公式の技術トレーニングや外部パートナーの支援を活用するとスムーズです。
移行や運用において、特に求められる技術要素は、以下の通りです。
- リソースの適切な権限管理設定
- 高効率なデータ移行手順の策定
- ネットワーク構築に関する知見
社内に専門のエンジニアを確保できない場合は、認定資格を持つパートナー企業へ構築や保守を依頼することによって、より安全なシステム運用が実現できます。こうした外部の技術力も柔軟に取り入れながら、強固なシステムを構築していくアプローチが有効です。
Google Cloudの主要サービス
Google Cloudは多種多様な機能を提供しており、企業のシステム構築に必要な要素が網羅されています。その中でも、インフラ運用の基礎となる仮想サーバー、データ保存、コンテナ管理の3つのサービスは頻繁に利用される存在です。
主要サービスの役割と特徴を整理した表は、以下の通りです。
| サービス名 | 主な役割 | 特徴 |
|---|---|---|
| Compute Engine | 仮想サーバー環境の構築 | CPUやメモリを自由に変更してサーバーを稼働できます。 |
| Cloud Storage | 大容量データの保存 | 高い耐久性を備えており、様々な形式のファイルを保存可能です。 |
| GKE | コンテナ運用の管理 | Kubernetesを用いたコンテナ管理を自動化できます。 |
これらのサービスを適切に組み合わせることにより、耐障害性の高いシステムや拡張性に優れたWebアプリケーションを構築できます。各サービスが持つ具体的な特徴を順に解説する流れです。
サーバー環境を構築するCompute Engine
Compute Engineとは、Googleの堅牢なインフラ上で仮想マシン(サーバーとして機能する仮想のコンピューター)を起動して利用できるサービスです。物理的なサーバー機器を購入することなく、必要に応じたスペックのサーバー環境を数分で用意できます。
OS(基本ソフト)や開発言語のバージョンを自由に選択できるため、オンプレミス環境からのシステム移行にも適した設計となっています。必要に応じてCPUやメモリの構成を柔軟に変更でき、無駄なリソースを削減する運用が可能です。
具体的な活用手順としては、まず管理画面から必要なCPUやメモリのスペックを選択し、任意のOSイメージを指定してインスタンス(仮想マシン本体)を作成します。
Compute Engineを導入する主なメリットは、以下の通りです。
- スピーディーに仮想マシンを起動できる柔軟性
- 稼働状況に応じた柔軟なリソース変更
- 自動的に適用される段階的な継続利用割引
このように、変化するビジネスの規模に合わせてサーバー構成を最適化できる点が強みです。セキュリティ設定やアクセス権限の管理も一元化されているため、安心してビジネスシステムを構築できます。
大容量のデータを保存するCloud Storage
Cloud Storageとは、画像や動画、システムログなどの多種多様なデータを安全に保存できるオブジェクトストレージ(データをオブジェクトという単位で管理する保存領域)です。
通常のバケットはフラットな名前空間を採用していますが、オブジェクト名にプレフィックスを付けることでフォルダのように階層的に整理できます。
用途によっては、真の階層構造を持つ階層型名前空間(Hierarchical Namespace)も選択可能です。容量に制限がないため、日々蓄積される大容量データでも容量不足を気にせず蓄積できます。
保存したデータは、世界中のどこからでも高速かつ安全にアクセスできる仕組みが備わっています。データのアクセス頻度に合わせて保存クラスを変更することによって、保管コストを低く抑える設計が可能です。
具体的な手順としては、バケットと呼ばれるデータ保存用の領域を作成し、そこへファイルをアップロードして管理する流れとなります。
Cloud Storageにおけるデータの保存クラスの種類は、以下の通りです。
- 頻繁にアクセスするデータに適したStandard
- 月に1回程度のアクセスを想定したNearline
- 90日に1回程度のアクセスを想定したColdline
- 年に1回未満の長期保存向けのArchive
各保存クラスは想定アクセス頻度や最低保存期間、取得料金がそれぞれ異なるため、保管コストを自動で最適化するライフサイクル管理機能を活用しながら、用途に応じて選択する必要があります。最新の料金や仕様は公式の保存クラスページで確認したうえで、システムのバックアップやログの長期保存など、様々なビジネス用途に対応する設計を検討できます。
コンテナの運用を管理するGKE
GKEとは、アプリケーションの動作環境をパッケージ化するコンテナ(アプリの実行に必要なプログラムや設定を一つにまとめる技術)を効率的に管理するサービスです。オープンソースのコンテナ管理システムであるKubernetesを、Googleの安定したインフラ上で手軽に運用できます。
開発したアプリケーションを素早くデプロイ(システムを利用可能な状態に配置すること)し、アクセスの増減に応じて自動でサーバー台数を増減させるスケール機能が強力です。複雑なインフラの管理から解放され、より価値の高いサービス開発に注力できる環境が手に入ります。
具体的な運用では、まずコンテナイメージを作成し、GKE上にクラスタ(複数のコンテナを協調して動かすグループ)を構築してアプリケーションを稼働させる仕組みです。
GKEを導入することによって得られる主なメリットは、以下の通りです。
- 複数のコンテナの稼働状況を統合管理する機能
- トラフィックの急増に自動追従する高速スケーリング
- 運用モードに応じたセキュリティ更新・パッチ適用の自動化
ノード管理を完全にGoogleへ委ねるAutopilotモードでは、セキュリティ更新やパッチ適用が自動化されます。一方でStandardモードは、自動アップグレードの設定やメンテナンス除外期間の管理を利用者側で行う必要があるため、運用モードごとの責任範囲を事前に確認しておくことが欠かせません。
コンテナ技術を活用すれば、依存関係をアプリケーションと一緒にパッケージ化できるため、開発環境と本番環境など異なる基盤間でのアプリケーションの動作差異を小さく抑えられます。ただし、CPUアーキテクチャやOSカーネル、ネットワーク構成、永続ストレージ、設定値などの違いまで自動的に吸収されるわけではなく、環境ごとの検証や設定調整は依然として必要です。
Google Cloudを他社と比較する
Google Cloudの導入を検討する上で、競合であるAWSやAzureとの違いを把握しておくと、自社にとって最適な判断が可能です。クラウドサービスを導入する際、自社のビジネス要件や既存のシステム環境に合わせて、適切なサービスを選ぶことが最善の判断に繋がります。
Google Cloudと他社主要クラウドサービスの特徴を整理した比較表は、以下の通りです。
| クラウドサービス | 提供企業 | 主な強み・特徴 |
|---|---|---|
| Google Cloud | BigQueryに代表される高速なデータ分析やAI・機械学習が最大の強みです。 | |
| AWS | Amazon | クラウド市場でトップのシェアを誇り、圧倒的なサービス数が特徴です。 |
| Azure | Microsoft | WindowsやOfficeなどの自社製品との連携が非常にスムーズです。 |
表にまとめた通り、3つのクラウドサービスにはそれぞれ異なる独自の強みが備わっています。自社の課題や目的に適したサービスを選択するのが賢明です。
最大シェアを誇るAWS
AWS(Amazon Web Services)とは、Amazonが提供するクラウドサービスであり、世界規模で最も広く利用されています。歴史が一番古いため信頼性が非常に高く、様々なビジネスシーンでの導入実績が極めて豊富です。
AWSはコンピューティングやストレージ、データベースなどの基本機能に加え、多種多様な業界特化型のサービスを提供しています。システム要件に合わせて柔軟に機能を組み合わせられる点も、多くのエンジニアから支持を得ている要因です。
AWSを導入する主なメリットは、以下の通りです。
- 圧倒的な世界市場シェアに裏付けられた高い信頼性
- 新規システムから基幹システムまで対応できるサービス群
- 日本語の解説情報やネット上のノウハウが豊富な環境
情報が豊富に存在するため、自社でトラブルが発生した際にも比較的スムーズに対処できます。これから新しくインフラの構築を始める際、技術的な懸念を最小限に抑えられる点が大きな魅力です。
Windowsと親和性が高いAzure
Azure(Microsoft Azure)とは、Microsoftが運営するクラウドサービスであり、企業の基幹システムを中心に急成長を遂げています。
特にWindows ServerやSQL Serverは、既存ライセンスを活用できる割引制度(Azure Hybrid Benefit)の対象となっており、条件を満たせば移行後のコストを抑えやすいのが特徴です。
Office(Microsoft 365)など他のMicrosoft製品は対象となるライセンス条件が異なるため、契約内容ごとの確認が必要です。
Active Directory(ユーザーのアクセス権限などを一元管理するシステム)などの社内システムをすでに構築している場合、Azureと連携させることによって極めて安全かつシームレスにログイン管理ができます。
Azureを導入する主なメリットは、以下の通りです。
- Windows ServerやSQL Serverなどの製品との強力な互換性
- ハイブリッドクラウド(社内設備とクラウドの併用)の構築が容易
- 企業のセキュリティ要件を満たす高度なガバナンス機能
既存のMicrosoft製品を中心としたIT資産をそのまま生かしたい企業にとって、非常に親和性が高い選択肢です。オンプレミスとクラウドを組み合わせた柔軟な環境を設計したい場合にも、Azureは第一候補として選ばれています。
このように、Google CloudやAWS、Azureには、それぞれ独自の強みや適用分野が備わっているのが特徴です。システム特性や移行コストなどを多角的に検討し、自社に最適な組み合わせを選ぶプロセスが求められます。
クラウド製品を導入するにあたり、コストの予測やコントロールは事前に把握しておきたいポイントです。次の章では、Google Cloudにおける具体的な料金体系やコストを抑える自動割引の仕組みについて、詳しく解説します。
Google Cloudの料金体系
Google Cloudを自社のシステム構築に導入する際、初期費用や運用コストの仕組みを正確に把握しておく必要があります。無駄なコストを削減し、限られた予算の中で効率的にクラウドを運用するための料金体系が用意されているのが特徴です。
Google Cloudにおける基本的な料金プランとコストを最適化する仕組みは、以下の通りです。
| 料金要素 | 具体的な仕組み |
|---|---|
| 初期費用 | 事前の契約金や初期登録費用は一切不要です。 |
| 課金システム | 使用したリソースの分だけ支払う従量課金制です。 |
| 割引システム | 対象となるCompute Engineリソースの継続利用に対して自動で割引が適用されます。 |
表にまとめた通り、多額の初期費用を支払うことなく、実際に利用した分だけのコストでシステム運用を始められます。それぞれの料金システムの詳細な特徴について、ここから詳しく解説します。
無駄なコストを抑える従量課金制
従量課金制とは、システムが実際に稼働した時間や使用したストレージ容量に応じて料金を計算する仕組みです。従来の物理サーバーのように、将来のピーク時に合わせた高額な機器を事前に購入することなく、初期費用なしでシステムを運用できます。
仮想マシン(Compute Engine)本体は、一時的に停止している時間であれば課金対象から除外されます。ただし、停止中のインスタンスに接続されたままの永続ディスクや静的外部IPアドレスなどの付随リソースには料金が発生し続ける場合があるため、開発環境を停止する際は付随リソースの棚卸しも必要です。
無駄な支払いを防ぎ、予算を有効に活用するための管理方法として、Google Cloud側では利用状況を可視化する仕組みが整えられています。
従量課金制を導入することによって得られる主なメリットは、以下の通りです。
- 初期費用がかからずスモールスタートが可能
- 利用状況に合わせてリソースを柔軟に増減
- 不要なサービスを停止することで無駄を削減
ただし、設定の誤りやアクセスの急増によって、想定外の課金が発生するリスクには備えておく必要があります。
予算アラート機能は、利用そのものを強制的に停止する上限設定ではなく、設定した予算に対する使用状況を通知する仕組みです。実際の利用状況は請求レポートで定期的に確認し、不要なリソースを棚卸しする運用と組み合わせることが効果的です。
自動でコストが下がる継続利用割引
Google Cloudの大きな特徴として、特別な申請や長期の契約手続きをすることなく自動で割引が適用される継続利用割引(Sustained Use Discount)が存在します。これは、対象となるCompute Engineの仮想マシンリソース(vCPUやメモリなど)を1ヶ月のうち一定の割合以上稼働させた場合に、対象マシンシリーズに限り適用される制度です。
稼働時間が長くなるほど割引率が高くなり、対象マシンシリーズでは最大で該当リソースの30%程度の削減が自動的に適用される場合があります。
ただしこの割引は、Google Cloud全体の基本料金に一律で適用されるものではなく、対象となるCompute Engineリソースに限定される点に注意が必要です。
なお、より長期的な利用を確約することによって、さらに割引率を高められる確約利用割引(Committed Use Discount)という別制度も用意されています。継続利用割引とは適用条件が異なります。
継続利用割引が適用される主な条件や特徴は、以下の通りです。
- 特別な契約手続きや事前の申請が一切不要
- 1ヶ月の稼働時間に応じて割引率を自動計算
- 対象マシンシリーズのCompute Engineリソース(vCPU・メモリ等)が対象
自動でコストを最適化してくれる本機能を活用すれば、インフラの維持管理費用を抑えながら長期的な運用を継続できます。
クラウドの料金特性を上手に活用し、コストパフォーマンスの高いシステム環境を整えるアプローチが有効です。
Google Cloudに関するよくある質問
Google Cloudの導入や移行を検討するにあたり、よくある疑問をまとめました。事前に疑問点を解消しておくことによって、不安のないシステム設計を進められます。
GCPとGoogle Cloudの違いは何ですか?
GCP(Google Cloud Platform)は、Google Cloudが提供する個々のクラウドサービス群の旧称・略称として使われることがある呼び方です。現在の公式ブランド名は「Google Cloud」であり、本記事でもサービス全体を指す際は主にこの名称を使用しています。
提供されているサービスの内容や料金体系自体は、名称の違いによって、変わるものではありません。資料やコミュニティによっては「GCP」という表記が今も広く使われているため、同じサービス群を指す言葉として理解しておくと混乱を防げます。
Google Cloudは無料で使えますか?
Google Cloudには、新規ユーザー向けの期間限定の無料クレジットが付与される無料トライアルと、対象サービスを毎月一定の利用量まで無料で使い続けられる常時無料枠の、2つの無料プログラムが用意されています。無料トライアルは、クレジットを使い切るか期間が満了すると終了する仕組みです。
無料トライアル終了後も利用を継続するには、課金対象アカウントへの明示的なアップグレードが必要です。アップグレード後は、常時無料枠を超えた分の利用が従量課金の対象となるため、想定外の出費を防ぐためにも予算アラート機能をあらかじめ有効化しておく必要があります。
AWSやAzureから移行することは可能ですか?
他社のクラウド環境からGoogle Cloudへ移行することは十分に可能です。Google Cloudでは、他社サービスからスムーズにデータを移動させるための専用移行ツールが提供されています。
既存システムをそのまま稼働させるだけではなく、移行を機にクラウドに最適化された設計に変更する方法も効果的です。安全に移行を進めるため、事前に専門知識を持つパートナーに相談すると失敗を防げます。











