スプレッドシートのFISHERINV関数とは
FISHERINV関数は、指定した値に対するフィッシャー変換の逆関数を返すGoogleスプレッドシートの統計関数です。この関数は相関係数の統計分析において、フィッシャー変換によって正規分布に変換された値を元の相関係数に戻すために使用されます。
フィッシャー変換の逆変換を実行することで、統計的な検定や信頼区間の計算において正確な結果を得ることが可能です。データ分析や統計処理の現場では、相関係数の分布を正規化した後に元の値に戻す際に不可欠な機能となっています。
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FISHERINV関数の基本構文と引数
FISHERINV関数の基本構文は「FISHERINV(value)」となっており、引数valueにはフィッシャー変換の逆変換を計算したい数値を指定します。引数valueは必須パラメータであり、通常はFISHER関数によって変換された値や統計計算で得られた数値を入力することになります。
=FISHERINV(0.962)
=FISHERINV(A2)
関数に渡す値は実数である必要があり、セル参照や数式の結果を直接入力することも可能です。引数が文字列や論理値の場合はエラーが発生するため、数値データのみを扱う点に注意が必要となります。
フィッシャー変換逆関数の計算結果
FISHERINV関数の計算結果は-1から1の範囲の値となり、これは元の相関係数の値域と一致しています。この関数は双曲正接関数tanh(x)と数学的に等価であり、入力値を双曲正接で変換した結果を返すことになります。
=FISHERINV(FISHER(0.5))
=FISHERINV(1.0986)
計算精度は非常に高く、FISHER関数とFISHERINV関数を組み合わせることで元の値を正確に復元できます。統計分析における信頼区間の算出や仮説検定において、この高精度な逆変換機能が重要な役割を果たすのです。
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