スプレッドシートのERROR.TYPE関数とは
ERROR.TYPE関数は、指定したセルのエラー値に対応する数値を返すGoogleスプレッドシートの情報関数です。この関数を使用することで、セルに発生したエラーの種類を数値で識別し、条件分岐やエラー処理の自動化を実現できます。
基本構文はERROR.TYPE(参照)
という形式で記述し、参照には調べたいセルの位置またはエラー値そのものを指定します。返される数値は1から8までの整数で、それぞれ異なるエラータイプを表現し、エラーハンドリングのロジックに活用されています。
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ERROR.TYPE関数で返される数値一覧
ERROR.TYPE関数は、7種類の標準エラーと1つのその他エラーの合計8パターンに対応する数値を返します。#NULL!エラーには数値1、#DIV/0!エラーには数値2、#VALUE!エラーには数値3が割り当てられており、これらは数式の計算処理で頻繁に発生するエラータイプです。
=ERROR.TYPE(A1)
// A1が#NULL!なら1
// A1が#DIV/0!なら2
// A1が#VALUE!なら3
続いて#REF!エラーには数値4、#NAME?エラーには数値5、#NUM!エラーには数値6が対応しています。#N/Aエラーには数値7が割り当てられ、これら以外の全てのエラーには数値8が返される仕様になっています。
ERROR.TYPE関数の実際の使用例
ERROR.TYPE関数は、IF関数と組み合わせることでエラーの種類に応じた条件分岐処理を構築できます。例えば除算エラーの場合は「0で割ることはできません」、参照エラーの場合は「セル参照が無効です」といった具体的なメッセージを表示する仕組みを作成可能です。
=IF(ERROR.TYPE(B1)=2,"計算エラー:0で割れません",IF(ERROR.TYPE(B1)=4,"参照エラー:セルが見つかりません",B1))
また、VLOOKUP関数やINDEX関数でデータが見つからない場合に発生する#N/Aエラーを検知し、代替値を表示する処理にも応用されます。ERROR.TYPE(C1)=7の条件式を使用することで、検索失敗時に「データなし」などのユーザーフレンドリーなメッセージを自動表示する仕組みを実装できます。
※上記コンテンツの内容やソースコードはAIで確認・デバッグしておりますが、間違いやエラー、脆弱性などがある場合は、コメントよりご報告いただけますと幸いです。
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