スプレッドシートのLOGNORMDIST関数とは
LOGNORMDIST関数は、指定した値における対数正規累積分布の確率値を算出するGoogle スプレッドシートの統計関数です。この関数は特定の平均値と標準偏差を持つ対数正規累積分布で、指定された値での確率を返します。対数正規分布は、その対数が正規分布に従う確率変数の分布であり、金融や品質管理の分野で幅広く活用されています。この分布は株価の変動や製品の寿命分析など、負の値を取らない連続データのモデリングに適用されるのが特徴です。
関数の基本構文はLOGNORMDIST(x, 平均, 標準偏差)の形式で構成されており、3つのパラメータが必要となります。xパラメータは対数正規累積分布関数への入力値、meanは対数正規累積分布関数の平均値(μ)、standard_deviationは対数正規累積分布関数の標準偏差(σ)を表します。この関数を使用することで、特定の値以下となる確率を数値として算出でき、リスク分析や予測モデルの構築において重要な役割を果たします。
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基本的な構文とパラメータの詳細仕様
LOGNORMDIST関数の第1パラメータであるxは、確率を計算したい対象となる数値を指定する必要があります。このパラメータは正の実数である必要があり、負の値やゼロを入力するとエラーが発生するため注意が必要です。
=LOGNORMDIST(4,4,6)
meanパラメータは対数正規分布の基となる正規分布の平均値を表し、理論上は任意の実数を指定できます。standard_deviationパラメータは対数正規分布の基となる正規分布の標準偏差を表し、必ず正の値を指定する必要があります。
実際の使用例として、セル参照を用いた場合の記述方法も理解しておく必要があります。A2セルに対象値、A3セルに平均値、A4セルに標準偏差が入力されている場合の具体的な関数記述を確認してみましょう。
=LOGNORMDIST(A2,A3,A4)
この記述方法により、セルの値が変更された際に自動的に計算結果が更新される動的な分析が可能になります。パラメータにセル参照を使用することで、大量のデータに対して効率的な確率計算を実行できるのが大きな利点です。
対数正規分布の数学的特性と計算結果
対数正規分布は連続確率分布の一種であり、その確率変数の対数が正規分布に従うという数学的特性を持っています。対数正規分布関数は、その対数が正規分布する確率変数の確率分布関数として定義されます。この分布は必ず正の値のみを取るため、株価や製品寿命など自然界の多くの現象をモデリングする際に有効です。
=LOGNORMDIST(2,1,0.5)
LOGNORMDIST関数の戻り値は0から1の範囲の確率値であり、指定した値以下となる累積確率を表します。例えば戻り値が0.7の場合、対象となる確率変数が指定値以下となる確率が70%であることを意味しています。この累積確率の概念を理解することで、リスク評価や品質管理における閾値設定の判断材料として活用できます。
関数の計算精度は入力するパラメータの値によって影響を受けるため、適切な有効桁数での入力が重要です。特に標準偏差が極端に小さい値や大きい値の場合、数値の丸め誤差が結果に影響を与える可能性があることを理解しておく必要があります。
=LOGNORMDIST(10,2.5,1.2)
実用的な分析においては、複数の異なるパラメータ組み合わせでの計算結果を比較することで、分布の形状や特性をより深く理解できます。この比較分析により、最適なモデルパラメータの選択や予測精度の向上を図ることが可能になるでしょう。
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