スプレッドシートのTAN関数とは
TAN関数はGoogleスプレッドシートにおいて、ラジアンで指定された角度のタンジェント値を計算する数学関数です。この関数は三角関数の一つであり、直角三角形において対辺と隣辺の比を求める際に使用されます。
関数の基本構文はTAN(角度)
の形式で記述し、引数には必ずラジアン単位で角度を指定する必要があります。角度が度数で与えられている場合は、RADIANS関数を併用してラジアンに変換してから使用しなければなりません。
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TAN関数の基本的な使用方法
TAN関数を実際に使用する際は、セルに直接数値を入力するか、他のセルを参照して角度を指定できます。最も基本的な使用例として、TAN(1)のように直接数値を入力する方法やTAN(A2)のようにセル参照を使用する方法があります。
=TAN(1)
=TAN(A2)
=TAN(PI()/4)
上記のサンプルコードでは、1ラジアンのタンジェント値、A2セルの値のタンジェント値、そして45度(π/4ラジアン)のタンジェント値をそれぞれ計算しています。PI()関数と組み合わせることで、円周率を利用した角度計算も可能になります。
関数の戻り値は実数値として返され、角度が90度の奇数倍(π/2、3π/2など)の場合はエラーまたは非常に大きな値が表示されることがあります。この現象はタンジェント関数の数学的性質によるもので、これらの角度では関数が未定義となるためです。
度数からラジアンへの変換方法
実際の業務では角度を度数で扱うことが多いため、TAN関数を使用する前にRADIANS関数で変換する必要があります。RADIANS関数は度数で表現された角度をラジアンに変換する専用の関数で、TAN関数と組み合わせて使用されます。
=TAN(RADIANS(45))
=TAN(RADIANS(B3))
=TAN(RADIANS(30))*100
このサンプルコードでは、45度、B3セルの度数値、30度をそれぞれラジアンに変換してからタンジェントを計算しています。最後の例では計算結果に100を掛けることで、パーセント表示や拡大表示に対応した応用的な使い方を示しています。
度数とラジアンの関係は180度が円周率πラジアンに相当するため、手動で変換する場合は度数値にπ/180を掛ける計算も可能です。しかし、RADIANS関数を使用することで計算ミスを防ぎ、コードの可読性も向上させることができます。
※上記コンテンツの内容やソースコードはAIで確認・デバッグしておりますが、間違いやエラー、脆弱性などがある場合は、コメントよりご報告いただけますと幸いです。
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