スプレッドシートのABS関数とは
ABS関数は、数値の絶対値を返すGoogleスプレッドシートの数学系関数の1つです。絶対値とは、数値の正負の符号を無視した値のことで、マイナスの数値をプラスに変換することができます。
ABS関数の基本的な構文は「ABS(値)」となっており、括弧内に指定した数値の絶対値を自動的に計算してくれます。この関数は、負の数値を扱う計算処理で正の値に統一したい場合や、差の計算で常に正の結果を得たい場合に非常に有効です。
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ABS関数の基本的な使用方法
ABS関数の最も基本的な使用方法は、セル内に「=ABS(-26)」のように直接数値を指定する方法があります。この場合、マイナス26という値が入力されていても、結果として26という正の値が表示されるようになります。
=ABS(-26)
また、セル参照を使用して「=ABS(A2)」のように他のセルの値を参照することも可能です。A2セルにマイナスの値が入力されている場合でも、ABS関数によって自動的に正の値に変換され、元のセルの値は変更されません。
小数点を含む負の数値に対しても、ABS関数は正確に動作し、「=ABS(-3.68)」と入力すると3.68という結果が得られます。数式の計算結果に対してもABS関数を適用でき、「=ABS(-6/3)」の場合は-2の絶対値である2が返されます。
ABS関数を活用した実践的な計算例
売上データの分析において、予算と実績の差を常に正の値で表示したい場合にABS関数が役立ちます。例えば、B列に予算、C列に実績が入力されている場合、「=ABS(B2-C2)」という数式で差の絶対値を求めることができます。
=ABS(B2-C2)
温度データの処理では、基準温度からの偏差を正の値で表示する際にABS関数を使用します。基準温度が20度でD2セルに実測温度が入力されている場合、「=ABS(D2-20)」という数式で基準からの偏差の絶対値を計算できます。
複数のセルの値を組み合わせた複雑な計算でも、ABS関数は他の関数と組み合わせて使用することが可能です。平均値からの偏差の絶対値を求める場合は「=ABS(E2-AVERAGE(E:E))」のように、AVERAGE関数と組み合わせることで効率的なデータ分析を実行できます。
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