スプレッドシートのIPMT関数とは
IPMT関数は、定期的な定額支払いと一定の利率に基づいて、投資や融資に対する利息支払額を計算するスプレッドシートの会計関数です。この関数は、住宅ローンや車のローンなどの分割払いにおいて、特定の期間に支払う利息部分のみを抽出して表示できます。
英名では「Interest Payment」と呼ばれており、元本返済分を除いた純粋な利息負担額のみを算出する点が特徴となっています。ローンの支払計画を立てる際や、税務上の利息控除額を計算する場合に頻繁に使用される重要な財務分析ツールといえるでしょう。
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IPMT関数の基本構文と各引数の詳細
IPMT関数の基本構文は「IPMT(利率, 期間, 期間数, 現在価値, 将来価値, 期末または期首)」で表され、6つの引数から構成されています。このうち必須引数は最初の4つで、残りの2つは省略可能なオプション引数として設定されているのが特徴です。
=IPMT(0.05/12, 1, 30*12, 100000)
利率引数には年利率を支払回数で割った値を指定し、期間引数には利息を計算したい特定の支払回数を入力します。期間数引数には総支払回数を、現在価値引数にはローンの初期元本額または投資の現在価値を設定する必要があるでしょう。
将来価値引数は最終支払後に残る金額を指定でき、通常は0または省略して使用されます。期末または期首引数では支払タイミングを制御でき、0なら期末払い(一般的)、1なら期首払いを意味しているのです。
実際のローン計算における具体的な使用例
住宅ローン3000万円を年利1.2%で35年間借り入れた場合の1年目の利息支払額を計算するには、以下の関数式を使用します。このとき年利を12で割って月利に変換し、期間には1(1か月目)、期間数には35×12(420か月)を指定するのが基本となります。
=IPMT(0.012/12, 1, 35*12, 30000000)
この計算結果により1か月目の利息支払額が約30,000円と算出され、元利均等返済における利息負担の実態が明確になります。複数年にわたる利息支払総額を求める場合は、各月の計算結果をSUM関数で合計することで年間利息負担額を把握できるでしょう。
車両購入時の200万円ローンを年利3.5%で5年返済する場合、12か月目の利息支払額は「=IPMT(0.035/12, 12, 5*12, 2000000)」で計算されます。期間の数値を変更することで任意の月における利息負担額を個別に確認でき、返済計画の詳細な検討が可能となるのです。
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